繁盛店の扉 サッポロビール 飲食店サポートサイト

外食トピックス

ぐるなびリサーチ部、「非常食・防災食」に関する調査結果を発表

ぐるなびは、ぐるなび会員を対象に、世の中のトレンドに合わせて食に関する様々な調査を実施し、「ぐるなびリサーチ部」として、定期的に情報を発信しているが、今回は非常食や防災食について調査した結果を発表した。
■地震などの自然災害を心配している人は全体の4人に3人、特に50~60代の女性に多い
 居住地域で、地震や豪雨、噴火などの自然災害が起こることを心配しているかの質問に対し、全体では4人に3人ほどが「心配している・計(まあまあ心配している54.8%+かなり心配している19.9%)」(74.7%)と回答した。性年代別で「心配している・計」が高かったのは、「50代女性」(96.4%)と「60代女性」(94.5%)だった。
■非常食を常備している人は全体の3人に1人、60代女性が高い一方、30代女性は低い
 「非常食/防災食」を常備しているかの質問に対しては、全体では3人に1人強が「常備している」(35.3%)と回答。「必要だと思うが常備できていない」という回答が最も多く47.1%だった。性年代別で「常備している」は、「60代女性」(54.1%)が過半数を占めて高く、逆に「30代女性」(22.0%)は2割強と低かった。
■常備している非常食は「飲料水」「缶詰」「レトルト食品」がTOP3
 非常食を常備していると回答した人(n=353)に、非常食として常備しているものを聞いたところ、全体では「飲料水」(80.7%)が最も多く、以下、「缶詰」(69.1%)、「レトルト食品」(61.8%)、「カップ麺」(55.0%) 「アルファ米」(36.5%)が続いた。男女とも概ね同じ傾向であったが、「チョコレート」は男性17.6%に対し、女性37.2%と20ポイント近い差があった。
■非常食の重視点は「日持ち」「調理が不要または簡単」、「栄養、カロリー」は男女差大
 非常食を選ぶ際に重視している点を聞いたところ、全体では「日持ち」(80.5%)が最も高く、次いで「調理が不要または簡単」(62.0%)、「普段食べてよいもの」(44.8%)、「美味しさ」(34.6%)、「価格」(30.0%)が続いた。興味深いのは、「栄養、カロリー」が男性34.7%に対し、女性23.5%と男性の方が10ポイント以上上回っていること。
■非常食の消費期限を「把握している・計」は7割弱、量は「3~5日分くらい」が半数弱で最多
 常備している非常食の消費期限を把握しているか聞いたところ、「すべて把握している」(8.5%)+「だいたい把握している」(59.2%)と7割弱が「把握している・計」(67.7%)と回答した。
 また、常備している非常食の量は何日分くらいかに対しては、「1~2日分くらい」(17.3%)+「3~5日分くらい」(47.6%)+「1週間分くらい」(25.2%)と「1週間以内・計」(90.1%)が9割を占めた。
■ローリングストック※の認知度は約6割、実践者は2割強、実践者は50・60代女性が多い
 全員に対し、ローリングストックを知っているか聞いたところ、全体では「実践している」(23.0%)+「知っていたが実践はしていない」(36.5%)と認知率は59.5%だった。性年代別の認知率は、「50代男性」(66.4%)、「40代女性」(64.8%)、「50代女性」(69.7%)、「60代女性」(71.6%)が6割を超え高かった。また、実践者は「50代女性」(33.0%)と「60代女性」(45.0%)が3割を超え高かった。
※ローリングストック…普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つ方法
■ローリングストックしている食品は「レトルト食品」「飲料水」「缶詰」がTOP3
 ローリングストックを実践していると回答した人(n=230)にローリングストックしている食品を聞いたところ、「レトルト食品」(69.6%)、「飲料水」(67.0%)、「缶詰」(64.8%)、「カップ麺」(60.6%)、「米」「乾麺」(各42.2%)と、非常食と概ね同じ傾向であった。
■日常生活に「ローリングストック」を取り入れて、無理のない「防災」を!
 同社リサーチグループ長の本間久美子氏は、『今回の調査では自然災害などに不安を感じる人は全体の8割近くにのぼりました。ただ、不安に感じていながらも、非常食・防災食を「常備している」のは3割半ばで、「必要だと分かっていても、常備できていない」と回答した人が約半数となりました。防災への意識は高まりつつも、なかなか行動に移せていないという現状がうかがえました。また、非常食を常備していても、全ての消費期限を把握している人の割合は1割にとどまり、「あまり把握していない」「全く把握していない」人が3割という結果になりました。
 「ローリングストック」の認知、実施率は、前回調査(2021年)と大きな変化がありませんでしたが、普段の食品を多めに買い置きすることではじめられる「ローリングストック」であれば、気軽に始められて消費期限の課題も解決できるかもしれません。ぜひ、皆さんも非常食だけではなく、日常の中に備蓄食料を取り入れる「ローリングストック」を今日から始めてみてはいかがでしょう。』とコメントした。

【調査概要】
調査期間:2月2日~4日
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国(石川県を除く)
回答者:20代~60代のぐるなび会員1,000名

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

過去の記事はこちら