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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、トレンド座談会のテーマは「朝外食」

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「朝食の外食利用」についてアンケート調査を実施した結果をレポートした。
■朝外食を平日に利用しているのは全体で15%!男性の利用率が高い傾向に
 「平日(仕事がある日)に朝食を外食で食べること(テイクアウトを除き、社食・学食、飲食店でコーヒーを1杯飲むことも含む=朝外食)はあるかという質問では、「朝外食する」と答えたのは全体の約15.2%(毎日3.4%+週6日程度0.8%+週5日程度0.7%+週4日程度0.5%+週3日程度1.3%+週2日程度2.7%+週1日程度5.8%)。性年代別にみると、男性では20代(39.7%)、30代(21.1%)、女性も同様に20代(20.0%)、30代(14.5%)に集中しており、男女比でみると全年代で男性の利用率が高い結果となった。
■「朝外食」の魅力は平日・休日とも「プチ贅沢」がトップ!消費者のニーズに違いも
 朝外食の魅力を「平日」「休日」それぞれについて聞いたところ、8ポイント以上の差がついたものの1位はともに「プチ贅沢気分が味わえる」(平30.1%/休38.3%)だった。2位以下も、4位(平日「一日のスイッチを入れることができる」/休日「朝の時間帯を充実させられる」)を除き、「平日」「休日」とも順位は異なるが同じ項目がランクインする結果となった。「平日」の特徴として、プチ贅沢以外に 2位「モーニングセットなど他の時間帯に比べてお得」(24.2%)、4位「一日のスイッチを入れることができる」(15.0%)のように「コスパ」や「やる気・目覚め」を求める傾向があるのに対し、「休日」は、2位「非日常的な気分になれる、気分転換」(30.6%)、4位「朝の時間帯を充実させられる」(19.3%)と、普段の食生活にちょっとした贅沢を取り入れながら、休日を朝からしっかり楽しむ傾向がみられた。
■「朝外食」にかけてもいい金額は平日・休日とも「500円~800円未満」がボリュームゾーン
 朝外食の一人当たりの予算を「平日」「休日」についてそれぞれ聞いたところ、最も割合の高い価格帯はともに「500円~800円未満」だった。ただし、「平日」では「800円未満」が「休日」より高い(平77.5%/休55.6%)、一方「休日」では「800円以上」が「平日」より高い(同22.5%/44.3%)などと予算の価格帯分布に差があった。
■「平日」は利便性、「休日」は非日常と、「朝外食」で1日のメリハリをつけて
 「ホットペッパーグルメ外食総研」所長の有木真理氏は、『今回の調査で「朝外食の魅力トップ5」をみると、平日、休日とも1位は「プチ贅沢気分が味わえる」でした。ただし、平日は30.1%、休日は38.3%と約8ポイントの差があり、休日と平日では消費者のニーズに差があるように見えます。「朝外食の一人当たりの予算」では、ともに「500円~800円未満」がボリュームゾーンですが、休日は「800円以上」の利用率が高く、平日では「800円未満」の利用率が8割近くになっており、この結果からも平日では利便性、休日では非日常を朝外食に求めているようです。最近では外食産業が朝食に力を入れ、メニューや価格帯もさまざまで朝食専門店も登場しています。魅力的な朝外食が増えている一方で、平日に「朝外食」を週1回以上食べる人は全体の15%にとどまっています。朝外食をすることで一日の充実度を上げてみてはいかがでしょうか。』と解説した。

【アンケート調査概要】
調査期間:2023年12月1日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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