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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研のトレンド座談会、テーマは高級立ち食い店

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「高級立ち食い店」について、20代~60代男女のアンケート調査を実施した結果をレポートした。
■「立ち食い店に抵抗はない」は40代男性が最も高い割合に、30代女性も半数弱
 立ち食い店に行くことに抵抗があるかという質問では、全体の56.1%の人が「抵抗はない」と回答。40代(75.0%)・50代(71.4%)・60代(74.5%)男性はそれぞれ7割以上の人が「抵抗はない」と答えており、女性でも20代(42.0%)・30代(48.4%)・40代(47.5%)・50代(34.5%)・60代(45.9%)と50代を除く全ての年代で4割以上が「抵抗はない」と答えた。また、高級立ち食い店に行ってみたいと思うかという質問では、「思う・計」が全体の57.3%と、関心の高さが伺えた。
■「高級立ち食い店で食べてみたいもの」の上位には寿司、焼き鳥、天丼がランクイン
 選択肢を提示の上、「高級」と言われるメニューのうち、高級立ち食い店で食べてみたいと思えるものはなにかという質問で、最も割合が高かったのは「寿司」(37.9%)だった。2位には「焼き鳥」(28.9%)が入り、3位には「天丼」(17.3%)、4位には「天ぷら」(15.8%)が入るなど、和食の人気が高い傾向だった。
※提示した選択肢:寿司・焼き鳥・天丼・天ぷら・ステーキ・イタリアン・焼肉・うなぎ・中華料理・フレンチ(ビストロ)・鉄板焼き・和食(割烹など)・しゃぶしゃぶ・すき焼き・思えるものはない・その他
■高級立ち食い店に求めるのは「コスパの良さ」「料理のおいしさ」
 高級立ち食い店に求めるものはなにかという質問では、最も割合が高かったのは「コスパの良さ」(60.0%)で、「料理のおいしさ」(58.8%)、「一人でも気軽には入れること」(47.8%)、「カジュアルな服装で入れること」(38.4%)、「料理が提供される早さ」(30.8%)が続いた。
※提示した選択肢:コスパの良さ・料理のおいしさ・一人でも気軽に入れること・カジュアルな服装で入れること・料理が提供される早さ・短時間で楽しめる・時短になること・落ち着く空間/食べ物に集中できること・食べ物の量が多いこと(大盛りやメガ盛りがあること)・店の人とのコミュニケーション・他のお客とのコミュニケーション・その他(自由回答)
■高級店の「セカンドライン」としての立ち食い店続々登場!「行ってみたい」57.3%
 「ホットペッパーグルメ外食総研」所長の有木真理氏は、『「立ち食い」というと駅の立ち食いそばは歴史がありますし、最近ではステーキやイタリアンなど時代ごとに愛されてきました。そして今注目なのは「高級立ち食い店」です。高級寿司店の若手職人が握る立ち食いスタイルのお店など、寿司や焼き鳥、焼肉などで高級立ち食いのお店が登場しています。店舗としては立ち食いで高回転、低価格を実現し、利益を確保する一方、幅広い人に良さを知ってもらい全体の売上向上を図る「セカンドライン」のような狙いがありそうです。消費者目線では、今回の調査で「立ち食い店に行くことに抵抗はない」と答えた人が全体の半数以上、さらに「高級立ち食い店に行ってみたい」は全体の 57.3%という結果に。「高級立ち食い店に求めるもの」では「コスパの良さ」(60.0%)と答えた人が最も多く、「高級店の味をコスパ良く楽しみたい」という消費者心理が透ける結果となりました。』と解説した。

【アンケート調査概要】
調査期間:2023年9月27日~28日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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