
ヱビスらしい香りで、
より一層、広がりのある
深いコクへ。
YEBISU 01
飲み物や食べ物のおいしさを感じるとき、人は五感を使ってそれらを認識します。口に入る前は「視覚(見る)」と「聴覚(聞く)」、そして「嗅覚(嗅ぐ)」で、どのようなものかを認識するわけです。したがって、これら3つの感覚は、おいしさの「期待(=おいしそう)」を高める役割を担っています。
新ヱビスタンブラーは、おいしさをより感じてもらうため、この「五感」に訴える工夫や改善がされています。
はじめに、「視覚」の工夫。高級に見えるものは、おいしそうに見えてくるものです。落ち着いた黒もそうですし、純白のホワイトもそう、そして絢爛豪華な「金」もその色の一つ。ただ「金」にすればいいわけでなく、色の落ち着き具合とか、きれいさなんかも大事だったりするわけで、新ヱビスタンブラーは、ヱビス様に金剥離防止加工を施して、ずっとヱビス様がキラキラ見えるのです。
そして、「“高級感”と“らしさ”を示すロゴ」。名前を聞けば「こういう味」と思い出すことができるのがブランドとしての価値。だからタンブラーで「いま、ヱビスを飲んでいる!」と自覚できるロゴはわかりやすく見えていないと記憶に結びつかない訳です。今回、YEBISUロゴを濃茶+金色にして、タンブラーのビールを背景に映えるような色合いになりました。
さらに、新ヱビスタンブラーは厚底に改良。重心が下に来ることで、タンブラーの持ちやすさと傾ける角度を調整しやすくなるので、味をじっくり楽しめる。タンブラーを持つだけで、高級なバーやレストランの雰囲気を味わえるのです。
もちろん、「触覚」や「味覚」においても工夫がされています。グラスの厚みによって、口に入る量やタイミングが変わるため、味の印象が異なります。薄いグラスになれば、温度も味もダイレクトに感じやすくなる。口部の厚さを1.8mm→1.3mmへ薄く変えることで、ヱビスの味をストレートに感じられるように変更しました。
おいしさの証としてよく語られる「コク」。ただ後味として旨味や余韻が残ればよいというものでもありません。味は舌全体で味わってこそ、おいしさを十分実感できる。口の中に勢いよく広がる工夫が必要なわけです。新タンブラーはより深くなったカーブ(ヱビスカーブ)をつけて、ビールがグッと入ってくる角度にもこだわっているのです。
人は無意識の中で五感すべてをつかっておいしさを認識しています。これを意識して飲んでみましょう。香りはどう?見た目は?ちょっと一口飲んで口の中に広がる味と香り・・・見る→嗅ぐ→味わうという順番に分けるだけでも、おいしさのこだわりを実感できます。
タンブラーが変われば、お家でもおいしいビールが飲めますが、最後においしさを演出するのが「環境」です。店内の雰囲気、こだわりのタンブラー、温度管理されたジョッキとビール・・・1杯のおいしさのために、飲食店では、見えない工夫や努力がたくさん施されています。お家でリラックスする飲み方もよいですが、たまにはプロが注ぐこだわりの1杯もおすすめです。
さあ、新しい五感に訴えるヱビスのタンブラー。あなたの五感でぜひ体感してください。
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- 味覚コンサルタント
- 菅 慎太郎
- 味覚コンサルタント
- 菅 慎太郎
お酒と食べ物のマリアージュを探求しながら、全国各地を回り、さまざまな商品開発、地域商品の発掘・ブランド化支援を行う。「おいしさ」の表現を企画する口福ラボを主宰し、味香り戦略研究所では、「味覚参謀(フェロー)」としてマーケット分析、商品開発を手がける。