
東京に息づく伝統と、その守り手
今回の取材に向かったのは、江戸川区の篠崎。まだまだ、「東京らしい」情緒が残る土地。取材先である篠原風鈴本舗は、江戸川らしさを象徴する景観ポイント「えどがわ百景」の「歴史・文化」の一つに選定されています。というのも、大正4年創業で、既にもう100年以上続く老舗。この「東京=江戸」発祥の伝統文化を繋ぐ場所だけに、これは当然の結果だったのかもしれません。再開発と進化を遂げる都心部に注目が集まりがちな東京ですが、実はローカルとしての魅力が様々な場所に息づく都市としての魅力はこのような「伝統の守り手」によって紡ぎ続けられていると思います。
130余年前、東京に生まれたヱビスブランドもこのような都市の気質があったからこそ続いている部分があるのだと思います。