ワインに興味のある方も、そうでない方も、ワインオープナーの代表的なものとして知っているのは、コルクに刺して回すスクリュー式ではないでしょうか。
初級の知識を持っている方なら、ソムリエナイフも見慣れているかもしれませんね。
ワインオープナーに分類されるアイテムは、他にも複数種類があります。今回は、ワインオープナーの種類とおすすめの選び方をご紹介します!
ワインオープナーとは?
ワインオープナーは、ワインのコルクを抜くための道具です。コルク栓にスクリューを埋め込んで引き抜くスクリュー式のもの、コルクをはさむタイプや電動式の手軽なものなど、複数のタイプがあります。
ワインオープナーの種類
ちょっと奮発して買った特別なワイン。でも、いつもの調子で開けようとしたら、コルクで栓をしたタイプで焦っちゃった。
ペットボトルと同じように、手でキャップをつまんで回して開けるだけの便利なスクリューキャップに慣れている方は、そんな経験があるのではないでしょうか。今でこそ、高級ワインの中にもエコな観点などからスクリューキャップを採用しているワインはありますが、まだまだコルク栓タイプのボトルも多いようです。
だからこそ、コルク栓タイプのワインボトルを開けるために必要なアイテム、ワインオープナーは、ワイン好きなら一家に一つは持っておきたいですね。
・スクリュープル
・ウィング
・ソムリエナイフ
・ハサミ型
・スクリュー式(T字型)
・電動式
ワインオープナーには、このように多くの種類が存在します。一般的で誰にでも取り扱いやすいものもあれば、ちょっと見慣れないものもあります。
「どれを選べば良いの?」という方のために、それぞれのワインオープナーの特長についてご紹介していきます。
■タイプ:スクリュープル
握力に自信がない方やワイン初心者の方におすすめ!
ワイン好きの石油発掘技術者が開発したという形状は、まさしく土地を掘り進んでいくかのような仕組みでコルク内にスクリューを埋め込み、引き上げて開栓してくれます。
ゴツゴツとした見た目ですが、ワインボトルの口にセットして中央の取っ手を回すだけなので、初心者にも優しいアイテムです。シンプルな一方でコルクの破片がボトル内へ落ちてしまうタイプもあるため、購入時にはお店の方によく確認しましょう。
■タイプ:ウィング
握力に自信がない方やワイン中級者の方におすすめ!
「テコ式」あるいは「バタフライ型」とも呼ばれるワインオープナーで、まるで機械の鳥が羽を広げていくかのような見た目が、どこか可愛らしいアイテムです。
見た目が凝っていてゴテゴテとしているからか、扱いが難しいもののように感じる人も多いかもしれません。実際は特別なテクニックを必要としない、ごくごく優しい仕組みをしています。
使い方も非常にシンプル。中央のスクリューをコルクへ回しながら差し込んでいくと、羽のように伸びた左右の取っ手が上がっていきます。ある程度スクリューをコルクに埋めた後、その羽の部分を握って引き上げる(もしくは押し上げる)と、テコの原理でコルクが抜けます。
手軽にワインを飲みたい方にぴったりのワインオープナーですが、コルクがやわらかくなっている場合はコルクが割れる可能性もあります。コルクの状態見て、ご自身で確認できる中級者向けです。
■タイプ:ソムリエナイフ
コルクワインを格好よく開けたい方におすすめ!
まるでサバイバル用品の十徳ナイフのように、いろんな部品を細いボディへ収納しているソムリエナイフ。すっきりした見た目と場所をとらないそのフォルム、そしてテクニックを要する使い方は、ワイン好きなら一度は憧れるのではないでしょうか。
スクリュー部分をコルクの中央へ差し込み、ソムリエナイフ本体の凹凸を利用してテコの原理で開栓します。コルクにかぶせられたシールを切って開けられる、小さなナイフもついているため、非常に便利です。
ただし、初心者はコルクの中央へスクリューをまっすぐ差し込む段階で難しく感じるので、人前でスムーズに使えるようになる前に、練習しておく必要があります。
■タイプ:ハサミ型
難易度は高いがヴィンテージワインをスムーズに開けたい方におすすめ!
使う人だけではなく、使うコルクをも選ぶのがハサミ型です。樹脂製のコルクに使うとボトルの口が割れてしまう危険があるため、注意しなければなりません。
ハサミのように2枚の長い刃が取っ手についた、シンプルな形状をしています。一方の刃をコルクの端に沿って指し込み、もう一方を対角線の位置に指し込んで、コルクを挟みながら引き抜くタイプです。
コルクの中央に穴を開ける必要がないため、コルクが脆くなっているヴィンテージワインなどにおすすめ。ヴィンテージワイン好きの方なら、ぜひ手に入れて練習したい逸品ではないでしょうか。
■タイプ:スクリュー式(T字型)
コルクワインの扱いに慣れた上級者の方におすすめ!
ワインにそれほど詳しくない人でも知っている形状のワインオープナーです。シンプルな作りで、安価に購入できるものや、アンティークなデザインのものまで、意外とバリエーションもあります。
その名のとおりスクリュー部分と握る部分がT字状になっており、使い方はスクリュー部分をコルクに回し入れ、ゆっくりと引き抜いていくだけです。
シンプルで誰でも使い方が分かるメリットがある一方、開栓の瞬間に注意しなければ中身をこぼしてしまう危険もあります。
■タイプ:電動式
とにかく楽にコルクワインを開けたい方におすすめ!
ボトルの口にセットするだけで、自動でコルクを引き抜いてくれる電動式は、安全性と手軽さがポイントです。
「いやいや、従来のアナログなワインオープナーを使って開けるのがワインの醍醐味でしょ!」という方にとっては、それほど魅力的に感じないかもしれません。しかし、使い慣れないアイテムを練習するより、サッと安全かつ確実にコルク栓を抜きたい方にとっては、これほど合理的なものはないでしょう。
価格も他のワインオープナーと大差ない安価なタイプも多いので、とりあえずワインボトルをスマートに開けられる点を優先するのであれば、ぜひ候補の1つに加えてみてください。
ワインオープナーの選び方
様々なタイプがあるワインオープナーは、種類によってメリットも使い勝手の良さも違います。
結局、どれを選べば良いの?と選び方自体に迷った方は、ワインオープナーを使う目的やシーンを想像してみることから始めましょう。
「とにかく、スマートに開けたい」「失敗のリスクが少ないものが良い」と考えるなら、電動式がおすすめです。初心者さんにとって最も使いやすいワインオープナーでしょう。
ちなみに、シール(コルクを隠すように巻かれているカバー)も自動で取り除いてくれるフォイルカッター機能つきが便利です。初心者に限らず、女性や年配の方など、握力に自信のない方や長い爪が割れないか心配な方にもおすすめです。
コルク栓を自力で開ける方法を身につけたい方や、本格的な作法が好きな方は、ソムリエナイフに挑戦してみてください。慣れるまでには多少の時間がかかりますが、一度覚えると開ける姿が様になりますし、パーティーの場でちょっとした注目を集められるようにもなりますね。
また、特定の年代などの決まったワインを好んで飲むのであれば、ワインの種類に合わせて選ぶ手もあり。例えば、気軽に楽しめるデイリーワインをよく飲むなら、サッと使える電動式が便利です。
コルクの劣化が気になるヴィンテージワインは、大抵のコルク栓に使えるソムリエナイフや、スクリューでコルクに穴を開けることのないハサミ型が最適。
ワインオープナーは使い勝手の難易度や見た目だけではなく、コルクに対する力のかかり方もそれぞれ異なっています。1つのアイテムに少し慣れたら、いろんなワインに挑戦するためにも、複数のワインオープナーを練習してみてくださいね。
今回はおすすめのワインオープナーもご紹介します。気になったものがあればぜひ手にとってみてくださいね。
・ル・クルーゼ トリロジー テーブルモデルセット ブラック(参考価格:4,000円)タイプ:タイプ:スクリュープル
キャップシールを切れるフォイルカッターがスタンドになり、キッチンやリビングですっきりと収納できます。 ギフトにも好適です。
・充電式ワイン オープナー(参考価格:3,800円) タイプ:電動式
充電式のタイプで、ボタンを押すだけで簡単にコルクを抜くことができます。約8時間の充電で100回以上使えるので、電池交換の手間が省けます。
・アスロ ソムリエナイフ KANETUNE (参考価格:13,000円) タイプ:ソムリエナイフ
人間工学デザインを採用し、手に馴染みやすい形の日本製ソムリエナイフで世界でも人気のヒット商品。人工大理石のボディを素材にしたスペシャルモデルで、初心者の方でも使いやすいです。
・アスロ ソムリエナイフケース レッド(参考価格:3,000円)
ソムリエナイフを使うなら、ナイフの切れ味を落とさせないためにもケースを買っておくことがおすすめです。高級の牛革を使用し、使うたびに革が柔らかくなり、肌に馴染んでいきます。
まとめ
ワインを楽しむために必要なアイテムの1つが、ワインオープナーです。簡単に開けられるスクリューキャップが普及してきたとはいえ、アナログなワインオープナーはまだまだ現役で活躍してくれます。
どれを選べば良いの?と迷った時は、価格的にもあまり無理をせず、目的と使いやすさ、飲むワインのタイプなどで自分に合ったものを選びましょう。