ワインラベルを読んで好みを見つける

ワインを買うときは何を参考にしますか?店頭であればポップや説明書きですよね。

最近ではインターネットで調べる人も多いでしょう。けれどもラベルの読み方が分かれば、どんなワインか一目瞭然です。では、どんな表記をどのように読めばいいのでしょうか。

ワインラベルを読んで好みを見つける

ワインのラベルの読み方とは

ワインのラベルには様々な情報が記載されています。ワインのブランド名はもちろん、生産地や使われているブドウ品種、生産年(ヴィンテージ)、メーカー、アルコール度数、容量、格付けなどです。

例えばラベルに「CORDIER、CHATEAU ANDRON、2008、MEDOC」と記載されているとします。これはフランスのボルドー地方のメドック地区で造られたコーディア社による「シャトー・アンドロン」という銘柄で、2008年ヴィンテージということです。

ただしラベルに何が記載されているかは、ワインの生産国によって異なります。

ワインの生産国は、大きく『旧世界(オールドワールド)』と『新世界(ニューワールド)』の2つに分けられます。

・旧世界…ヨーロッパ諸国
・新世界…大航海時代以降に、ワイン醸造が広まったヨーロッパ以外の地域

紀元前までさかのぼるワインの歴史発祥の地域で、伝統の醸造方法を受け継いできたヨーロッパ各地の生産地を、総じて旧世界と呼びます。フランスやイタリアの他、スペインやドイツ、ギリシャなども含まれます。

新世界に分類されるのは、大航海時代以降にワインの醸造方法が広まったヨーロッパ以外の世界の国々です。日本でおなじみのチリやアメリカ、オーストラリアやニュージーランドなどがあげられます。また、日本も新世界に分類される生産国で、近年高い質のワインを生産していることから、ヨーロッパでも高く評価されています。

旧世界と新世界のどちらかが優れている・劣っているということではありませんが、ワイン初心者にとっては最初の入り口としてそれぞれの特徴をおさえておくとワインの理解がしやすくなります。

ワインのラベルに記載されている内容は、旧世界と新世界で分かれており、次のような違いを持っていますので、ぜひ確認してみてください。

■旧世界ワインのラベル

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旧世界に属する生産地は、主に以下の国々があげられます。ギリシャで始まったワイン造りが、やがてローマ帝国が拡大するにつれてヨーロッパ各地へ広がりました。

・フランス
・イタリア
・ドイツ
・ハンガリー
・スペイン
・ポルトガル
・オーストリア
・ギリシャ

これら旧世界で造られたワインのラベルは、複数のブドウ品種がブレンドされているものが多いので、ブドウ品種が表記されてなく、原産地のみのラベルも存在します。

そのため、原産地ごとの主な品種を把握しておく必要があり、初心者は選びにくさを感じるでしょう。

旧世界では生産地ごとの特性を守るべく、醸造方法やラベルの記載内容に厳しい規定を設けている場合があります。たとえばフランスのAOC(原産地呼称)は、INAO(国立原産地名称研究所)によって管理された公的な表記内容です。

AOCでは、以下の内容を必ずラベルに表記しなければならない義務が存在します。

・原産地呼称
・原産国名
・瓶詰め元の名前と住所
・内容量
・アルコール度数

瓶詰め元の名前は、シャトー(醸造所)の場合もあります。ワインの価値を見定める要素のひとつにブドウ収穫年であるヴィンテージがありますが、表記できるのは同じ年のワインを85%以上使用したもののみです。別の年に造られたワイン同士をブレンドしている場合もあるため、ヴィンテージは必ずしも表記されているとは限りません。

■新世界ワインのラベル

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新世界は、ヨーロッパのワイン生産地以外をさしています。たとえば以下の産地があげられますが、ヨーロッパよりは歴史が浅いとはいえワイン生産量が多かったり、高品質のワインを発売していることで世界的にもその地位は高まりつつあります。

・日本
・アメリカ
・チリ
・オーストラリア
・ニュージーランド
・アルゼンチン
・南アフリカ
・カナダ

フランスなど旧世界の生産地は、土地ごとに栽培しているブドウ品種がおおむね決まっており、そのためラベルにブドウ品種を書かれないケースもあります。

一方、新世界は同じ生産地でも複数のブドウ品種を栽培していることが多く、ラベルにもブドウ品種が書かれています。生産地ごとの主なブドウ品種を覚えきれていないワイン初心者さんや、さまざまな産地で同じブドウ品種を飲み比べたい方は、新世界ワインのほうが選びやすいでしょう。

国ごとのルールがあり、たとえば、使用されているブドウの品種や原産地、収穫年は、一定のパーセンテージ以上が使用されているものを表記しています。

ラベルに表記される内容は旧世界に比べると少なく、またデザイン自体も近代的なものやカジュアルなものなど、多種多様です。ブドウ品種や産地の他、ラベルデザインで選ぶのも面白いかもしれませんね。

旧世界のワイン、新世界のワインそれぞれの魅力については、以下の各ページで詳しく解説中です。産地ごとの歴史や特長を中心にご紹介しているので、ぜひ産地別のワイン選びの参考にしてみてください。

「旧世界 ワイン」
https://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/wine_old_world/
「新世界 ワイン」
https://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/wine_new_world/

ワインのラベルがエチケットと呼ばれる訳

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ワインのラベルは本場のフランスにならって「エチケット(étiquette)」と呼ぶ場合があります。

英語のエチケットは「マナー」と同じく礼儀作法を表す言葉として使われますが、フランス語ではラベルや荷札を意味するのが一般的です。

そこから礼儀作法を表すようになったのは諸説があります。

フランスの宮廷内にあった禁止事項や席順を示す立て札、または宮廷内に入るための身分証明書がエチケットと呼ばれていたことから礼儀正しい振舞いを指すようになった説。あるいはワインを輸送する際、荷札どおり箱に入れるルールがあり、その正確さで係員を評価していた説などです。

こうした由来からエチケットは同じ礼儀作法を表す言葉でも「心の平静を乱さない行為」を指し、「規則」の意味合いが強いマナーとは異なります。

エチケットに書かれている内容で何が分かるのか、より詳しく解説しているのは、以下のページです。

ワインの代表的な産地のフランス・イタリア・チリ3か国それぞれのエチケットでチェックするべきポイントについてもご紹介しています。

「いつもエチケット(ラベル)は適当に斜め読みで済ませちゃう」という方は、こちらを参考にエチケットの情報のみでワイン選びにチャレンジしてみてください。

https://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/wine_etiquette/

ラベルに書いてあるブドウ品種って?

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ワインの味はブドウ品種で9割方決まります。ラベルにブドウ品種が書いてあれば簡単に味をイメージできるでしょう。

特に知っておきたいのは赤ワイン、白ワインとも4種類ずつです。

・赤ワインの主なブドウ品種

代表的なのが「カベルネ・ソーヴィニヨン種」です。フランスのボルドーを原産とする品種でタンニンを豊富に含んでいます。

渋みと酸味が強く、ずっしりとした飲み応えです。同じボルドー産でも「メルロー種」は少し口当たりが柔らかくなります。

一方、ブルゴーニュ原産の「ピノ・ノワール種」は香り豊かで滑らかな味わいに定評があります。

マスカット・ベーリーA種」という日本原産の品種もあるんですよ。フルーティーでほんのり甘いのが特長です。

・白ワインの主なブドウ品種

白ワインではブルゴーニュ原産の「シャルドネ種」が有名です。シャンパンの原料としてもお馴染みですね。

生育時の温度によってフルーティーになったり酸味が強くなったりします。同じくフランスのボルドーやロワールで栽培されている「ソーヴィニヨン・ブラン種(ブラン・フュメ)」は爽やかさが好まれており新世界のワインで人気です。

ドイツ原産の「リースリング種」は酸味が強くて香りが上品。製法の違いで同じブドウから辛口も甘口も造れます。日本原産の「甲州種」は果皮が淡い紫色なのに白ワインの原料に使われる変わり種。日本人好みの軽くてすっきりした味わいです。

各品種のより詳細な特長や、その他の赤ワイン・白ワインの品種については、以下のページをご覧ください。フランスやドイツの欧州産に加え、国内産の品種もご紹介しています。
https://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/wine_grapes/

まとめ

ワインのラベルには多くの情報が盛り込まれており、読み慣れてくると味を解き明かす楽しみも増えるでしょう。もちろん、それは多くのワインを飲んだという経験があってこそ。分からない時は素直にソムリエやワインアドバイザーに質問してくださいね。

◆リンク
サッポロビールが提供する、「コーディア シャトー・アンドロン」
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/C205/index.html

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