CULTURE

スパークリングワインの保存方法。開栓した場合と未開栓の場合をご紹介

スパークリングワインを開けたので、無理して飲み切ろうとしたけれど、残ってしまったという経験はありますか?

開栓したスパークリングワインで困るのが、保存方法です。開栓すると炭酸が抜けてしまうことを考えると、「ちょっと飲みたいな」というときに気軽に飲むことができません。

今回は、無理して飲み切らなくても済む保存方法をご紹介しますので、スパークリングワインの「困った!」をここで解決してください。

スパークリングワインの保存方法。開栓した場合と未開栓の場合をご紹介

開栓したスパークリングワインの保存方法

スパークリングワインを開けて、そのまま一晩おくと、炭酸が抜けてしまって美味しくいただけません。だから、スパークリングワインは、ホームパーティーなどある程度の人数で集まるときにしか飲めないと感じている方は少なくないでしょう。

とはいえ、開栓したスパークリングワインを美味しく保存する方法があるんです。

それは、シャンパンストッパーやスパークリングワイン用のバキュバンを使用すること。これらのグッズは、スパークリングワインの炭酸が抜けるのを防いでくれるので、飲み残しのスパークリングワインの瓶口に差し込んでおけば翌日も美味しくいただけます。

長期保存はできない

スパークリングワインの保存方法。開栓した場合と未開栓の場合をご紹介

ただし、シャンパンストッパーやバキュバンを用いれば、スパークリングワインがいつまでも美味しく飲めるというわけではありません。やはり一度開栓したものは、徐々に酸化しますし、炭酸が抜けていきます。

シャンパンストッパーやバキュバンを使用しても、翌日2日後くらいまでしか保存ができません。ストッパーやバキュバンに機能によっては、もう少し保存が利くものもありますが、2日ないしは3日までには飲み切りたいものです

では、炭酸が飛んでしまったスパークリングワインは、もう飲めないのでしょうか?

炭酸が飛んでしまったとしても、スパークリングワインは飲めないわけではありません。料理酒として、料理に使ってしまいましょう!

シャンパンストッパーやバキュバンが手元にない場合、「ほかのものを使って再栓してもいいのでは?」と思うかもしれません。

しかし、シャンパンストッパーやバキュバン以外で栓をするのは、危険なのでNGです。思わぬ時に栓が飛び出したりして、事故につながることがあります。

シャンパンストッパーやバキュバンは、ワイン専門店などで購入できますので、スパークリングワインが好きな方は1つ用意しておくようにおすすめします。

未開栓のスパークリングワインの保存場所

スパークリングワインの保存方法。開栓した場合と未開栓の場合をご紹介

ワインは、保存の仕方で味や状態が変わります。それは、スパークリングワインでも同じです。

未開栓のスパークリングワインにベストな保存場所をご紹介します。

・床下の冷暗所

スパークリングワインは、高温多湿の場所ではなく、冷暗所で保存するのが一番です。床下収納があるお家であれば、床下の冷暗所に保存すると良いでしょう

ただし、床下であったとしても、季節によって温度が変化するのは事実。高温多湿になる夏場に、スパークリングワインを床下に長期保存するのはおすすめできません。また、冬場も住んでいる地域によっては、気温が下がり過ぎることもあり、ワインにとっては良くありません。

夏場や冬場にスパークリングワインを長期保存したい場合は、床下ではなく冷蔵庫の利用などを考えましょう。

・冷蔵庫の野菜室

床下収納がない、でもワインセラーもない、という場合は、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。

ワインの保存には、低温で暗く、振動がない場所が適しています。冷蔵庫の野菜室は温度が低すぎず、冷蔵庫のドアポケットに保存するのに比べて、振動も少ないものです。

ボトルを新聞紙などでくるんでおけば、光の影響を受ける心配もありません。

・ワインセラー

スパークリングワインを長期保存するのであれば、ワインセラーがベスト。ヒーター付きのワインセラーを購入すれば、冬場も適温に保ってくれるので、季節に関わりなく長期保存ができます。

ワインセラーも場所を取らないスタイリッシュなものがあるので、ワインが好きな方であれば購入を検討するようにおすすめします。

 

保存する際の注意点

スパークリングワインの保存方法。開栓した場合と未開栓の場合をご紹介

最後に、スパークリングワインを保存する際の注意点をいくつかお伝えしておきます。

・振動させない

どのタイプのワインでも振動を嫌いますが、スパークリングワインはとくに振動させないように注意してください。

スパークリングワインは炭酸ガスを中に封じ込めています。一般的には3気圧以上のガス圧があるので、振動させると最悪の場合、瓶が破裂する恐れもあります。保存する際は振動を与えないように気をつけてください。

また、瓶が破裂しなかったとしても、開封後の炭酸が抜けやすくなるので、スパークリングワインの振動は禁物です。

・湿度

湿度が低すぎると、スパークリングワインのコルクが乾燥して縮み、液漏れなどの原因になります。湿度が60~80%くらいの場所で保存しましょう。

プラスチック栓のスパークリングワインの場合は、栓が乾燥することはないので、湿度について気にする必要はありません。

・温度

一般的なワインと同じく、スパークリングワインの保存に適した温度は12~15度程度です。

通常の冷蔵庫の温度は10度以下なので、長期保存する場合には、やはりワインセラーがベストです。

高温の場所での保存もNGです。高温になると、スパークリングワインの瓶内の炭酸ガスが膨張し、破裂などの原因になります。スパークリングワインを保存する際は、温度管理をしっかりと行なうようにしましょう。

・においが強いものと一緒に保存しない

においが強いものと一緒に保存すると、スパークリングワインに臭いが移ることがあります。冷蔵庫の野菜室などで保存する場合は、注意してください。

※こちらも参考にしてください。
「ワインは保存方法で変わる!未開封・開封後の保存のポイントとは?」http://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/wine_storages/

まとめ

スパークリングワインの保存方法。開栓した場合と未開栓の場合をご紹介

スパークリングワインは飲み残しても、シャンパンストッパーやバキュバンを利用すれば、冷蔵庫で数日保存することができます。それでも飲み切ることができなかった場合は、料理酒として料理に使いましょう。

また、未開栓のスパークリングワインであっても、保存方法には気を配りたいもの。こちらでご紹介したことを参考に、良い状態のスパークリングワインを楽しめるようにしてくださいね。