スペインワインを語るならマルケス・デ・リスカル!

2018年で創業160年という長い歴史をもち、スペイン王室をはじめ、多くの著名人も魅了し続けてきたマルケス・デ・リスカルは、スペインワインを語るうえでは外せないワイナリーの1つです。

マルケス・デ・リスカルの歴史とワイン、そして合わせやすい料理もご紹介します。こちらを参考にワイナリーの歴史を感じながら、スペインバル気分を家でも味わってみてください。

スペインワインを語るならマルケス・デ・リスカル!

スペイン王室御用達のワイナリー、「マルケス・デ・リスカル」の歴史

マルケス・デ・リスカルはスペイン王朝御用達の由緒あるワインです。毎年 300本のワインをスペイン王室へ上納し、ワイナリーのセラーには、時のスペイン国王が選んだ国王専用ワインが常に保管されています。

マルケス・デ・リスカルの創業

その歴史は160年前から始まります。当時の北部スペインではワインの品質向上をはかり、フランスより技術者を招く案が議会にあげられました。

そのワイン改革の事業を一手に担うこととなったのが、当時の有力者の一人、リスカル侯爵でした。

リスカル侯爵は1858年にワイナリー(現在のマルケス・デ・リスカル社)を設立し、1860年に初めてのワインを世に送り出しました。カベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種、マルベック種、ピノ・ノワール種などの苗木をボルドーから持ち帰ったのもこの時です。フランス産のブドウの木を移植し、伝統的なリオハのワイン製造法もフランスの製造法に改革しました。

さらなる品質向上のために、1868年にはフランスのボルドーから技術職人のジャン・ピノーを招き入れます。リスカル社の赤ワインは、その品質の高さゆえ、広く市場に知られるようになりました。

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数々の賞を獲得

1876年にはブリュッセル展示会で金メダルを受賞します。そして、1895年にはボルドー博覧会で名誉賞(ディプロマ・オブ・オーナー)を受賞したのですが、実はフランス以外の国のワイナリーが受賞したのは初めてのことでした。さらに1929年には、バルセロナ国際展示会でグランプリ賞と、現在に至るまで数えきれないほどの賞を獲得しています。

高品質ワインだからこそ発生したトラブルにもワイヤーネットで解決

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ところが、高品質を証明したスペインワインは、1900年代初頭にかけて偽造品問題に悩まされることとなりました。リスカル社でも、「リスカルのワインの空瓶に他社ワイナリーがワインを詰めて販売する」という事件が発生。

リスカル社はこれを防ぐため、ワインボトルにワイヤーネットを掛け、「未開封の証」として販売を始めました。このワインボトルにワイヤーネットを張って品質を証明したのは、リスカル社が先駆けといわれています。

スペイン王室だけでなく、歴史的著名人をも魅了する

マルケス・デ・リスカルはスペイン王室御用達であることに加え、歴史的な著名人のファンも多くいます。その一人が、1904年生まれのスペイン人芸術家、サルバドール・ダリ。彼もマルケス・デ・リスカルのワインをこよなく愛し、彼のサイン入りワインが現存していて、今でもリスカル社の本社に展示されています。

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ワイナリー内にシティ・オブ・ワインを設立

2013年には「ヨーロピアン・ワイナリーオブ・ザ・イヤー」を受賞し、ワインだけではなくワイナリー全体の功績やワイン業界への貢献が称えられました。

その背景には2006年のシティ・オブ・ワイン設立など斬新な試みも影響しているかもしれません。

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シティ・オブ・ワインとはワイナリー内に建てられたホテルのことで、建築界の巨匠であるフランク・ゲーリー氏によってデザインされました。一度見たら忘れられない個性的な外観とミシュラン1つ星レストランをはじめとする高度なもてなしが5つ星の貫禄をみせています。

フランスのシャトー・マルゴー総支配人が惚れ込んだワインとしてもリスカルは有名です。シャトー・マルゴーの醸造家、故ポール・ポンタリエ氏はその味わいに惚れ込み、長年アドバイザーとして関わり、2010年からはプレミアムワインの製造で陣頭指揮を執って、毎年ブレンディングに参加していました。(16年3月没)

150年の歴史を五感で楽しめるテイスティングを実施

また、2016年には1862年~2012年の150年分のヴィンテージの垂直テイスティングが実施されました。マルケス・デ・リスカルの150年の歴史を五感で楽しむことのできる贅沢なものでした。

ワイン業界で最高峰の資格であるマスターオブワインをはじめ、各国著名ジャーナリストが招かれ、全てのワインが150年の時を超え未だに生き生きしていることに感嘆の声があがりました。

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スペインの歴史的ワイン「マルケス・デ・リスカル」の特長

マルケス・デ・リスカルの歴史について学んだら、次は生産地やブドウの品種について学んでいきましょう。

土地の質やブドウの個性はワイン造りに大きく関わります。それぞれの特長をふまえて、合わせやすい料理もご紹介します!

生産地の特長とは

・リオハ地方

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マルケス・デ・リスカルの生産地には、リオハ地方とルエダ地方の2つがあります。それぞれの一般的な特長をお伝えします。まず、高品質ワインのメッカであるリオハ地方。リオハ・アルタ、リオハ・アラベサ、リオハ・バハの3つに分かれるこの地方は、地区ごとに粘度質や石灰質など、土壌も気候も大きく異なっています。

リオハ・アルタは高地となっており、高地ゆえの冷涼な土地です。3地域のうち最高地のリオハ・アラベサはさらに冷涼で、最も低地の温暖な地区リオハ・バハと比べると、同じ地方でこんなにも違うのかと驚くほどです。
 

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・ルエダ地方

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次にもう1つの生産地、ルエダ地方。スペインの首都マドリードの北西に位置し、夏と冬との気温差が激しく、土壌はドゥエロ川からの豊富な石や砂が流れてくることから、泥炭の土に砂が含まれています。

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ブドウ品種別の特長とは

マルケス・デ・リスカルのワインでおさえておくべきは、こちらの4品種です。

・テンプラニーリョ種
・グラシアーノ種
・マスエロ種
・ヴェルデホ種

ワイン2年生はこのうち、まずはテンプラニーリョ種だけ詳しくおさえておきましょう。テンプラニーリョ種はスペインとポルトガルが主な栽培地で、その栽培面積は2国合わせて95%ほど。世界4位の栽培面積を誇る品種ながら、栽培地は限られているんですね。スペインの中だけでも「ティント・フィノ」や「センシベル」、「ウル・デ・リェブレ」、「ティント・デル・パイス」のようにたくさんの別名をもっています。
フルーティな香りと滑らかなタンニン、程良い酸味が特長です。

「マルケス・デ・リスカル」の味わいやおすすめ料理

数あるラインアップの中から、ワイン2年生の方にぜひおすすめしたいワインをご紹介します。一緒に楽しむのにふさわしい料理との組み合わせもご紹介します。

スペインワインを語るならマルケス・デ・リスカル!

・「マルケス・デ・リスカル ティント・レセルバ」(参考小売価格:2,500円)
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/K270/
今日、リスカル社のシンボルともなっている、ボトルに掛けられたワイヤーネットが目印で、マルケス・デ・リスカル社の顔ともいえるワインです。樹齢40年以上のブドウを使用し、約2年の樽熟成と1年以上の瓶熟成を経ています。バニラフレーバーが心地良くエレガントで上品な味わい。毎年、300本(225L)をスペイン王室に供給しているスペイン王室に長く愛されているワインです。

バニラフレーバーとしっかりとしたタンニンの存在が合うのは、やはり肉やチーズなど味の濃厚な料理です。

 


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・「マルケス・デ・リスカル プロキシモ」(参考小売価格1,150円)
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/E265/index.html
ミディアムで飲みやすいプロキシモは、イチゴやチェリーなどの甘さと香りが楽しめます。

ほど良いタンニンはさっぱりした肉料理にもぴったり。豚肉やパエリアなどと合わせるのがおすすめです。

 


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・「マルケス・デ・リスカル オーガニック ブランコ」(参考小売価格:1,600円)
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/PA13/index.html
オーガニック ブランコの名を表すような、純真無垢な透明度が特長的な白ワインです。EUの承認に基づき、自社の厳選畑で栽培された有機ブドウを100%使用。樹齢25年以上のブドウ樹から収穫しています。さわやかでフルーティな味わいです。

アニスなど香草のような香りとはっきりとした酸味は、チキンのソテーや生ハムなどと合わせて楽しんでみてください。

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まとめ

スペインのワインの歴史に大きく貢献してきたマルケス・デ・リスカル。ワイナリー内に革新的な外観の5つ星ホテルを建設したり、歴代ワイン150年分を試飲するイベントを開催したりと、現在も著名人からの注目が耐えません。

伝統的な醸造法で造られる、数々の個性的なワインはスペイン王朝御用達でありながら、私達にとっても手の届きやすいものも揃っています。

ぜひ一度、料理とともに自宅でスペインワインを味わってみてください。

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