注目のオーストラリアワイン「ペンフォールズ」の独自性と魅力

ワインの生産地といえばフランス、次にイタリアやスペイン、カルフォルニア(アメリカ)あたりが思い浮びますよね。

最近ではチリやニュージーランド、オーストラリアといった、いわゆるニューワールドのワインもシェアを拡大しています。

その中でも人気の高いオーストラリアのワイナリー「ペンフォールズ」に注目してみましょう!

注目のオーストラリアワイン「ペンフォールズ」の独自性と魅力

日本へオーストラリア産のワインが拡大している

2016年におけるワインの輸入量は1位がチリ、2位がフランス、3位がイタリア、4位がスペインで5位がオーストラリアでした。オーストラリアがアメリカを上回って5位に返り咲いたのは2009年以来のことです。

今後もオーストラリアワインの輸入数は増加すると考えられます。というのも2014年7月に日豪EPA(経済連携協定)が締結され、2015年1月に発行されたからです。

この協定では7年間にわたって徐々にワインの関税を引き下げ、2021年には完全撤廃されることになっています。

1位のチリは2007年に先駆けて日本とEPAを締結していて、それ以降の輸入量は約5倍に増えました。2015年にはフランスでさえ追い越したほど。オーストラリアワインも同じ道を歩むかもしれませんね!

オーストラリアは牛肉の一大産地で、チーズの製造も盛んです。またロブスターやマグロなど魚介類の宝庫でもあります。

いずれもワインでは定番の食材ですね。そのためオーストラリアワインは、オーストラリア産の食材を使った料理と合わせる飲み方がポピュラーです。

そんなオーストラリアワインの中でも最高峰として世界中から賞賛されているワイナリーが「ペンフォールズ」です!

オーストラリアのワインの70%が生産される太陽が燦々と降り注ぐ南オーストラリア州にワイナリーがあり、完熟した果実を使ったパワフルなワインが生産されていますが、その中でも「オーストラリアの宝石」と呼ばれる最高峰のワイナリーです。

複数のワインの専門誌による「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」を幾度も受賞しています。

ペンフォールズの歴史

ペンフォールズの歴史

ペンフォールズの始まりは1844年にさかのぼります。この年、イギリスからオーストラリアに移住した医師クリストファー・ローソン・ペンフォールズは、持ち込んだ苗木から収穫されたブドウを使ってワイン造りを始めました。

もっとも当初は患者に薬として提供するのが目的でした。クリストファーのワインは品質の高さで話題となり、1870年に妻のメアリーが受け継いでからは本格的なワイナリーとして稼働し始めました。

1948年には初代のワインメーカーにマックス・シューバートが就任します。彼はボルドーワインを踏襲した長期熟成型の「グランジ」を生み出し、世界中にペンフォールズの名前を広めました。

ちなみに「グランジ」とは創業者の妻 メアリーのイギリスの故郷の名前が由来となっています。

さらに彼はペンフォールズのもう1つの顔ともいえる「ビン・シリーズ」も生み出しています。現在では彼の名前を冠した「マックス」というワインもあるほどペンフォールズの発展に貢献した人物なのです!

その後、ワインメーカーの座は2代目のドン・ディッターに受け継がれ、彼はペンフォールズの独自性を守りつつ、新たなブランド「クヌンガ・ヒル・シリーズ」を世に送り出しました。

3代目のジョン・デュ・ヴァルは「赤ワイン造りのトライアル(RWT)」の結果、「RWT」という名のワインを完成させ、さらにペンフォールズの白ワインの品質の向上にも貢献し、白ワインのグランジと呼ばれる「ヤッターナ」を世に送り出しました。

2002年からはピーター・ゲイゴが4代目のワインメーカーに就任し、先人たちの伝統を受け継ぎながらも品質を高めて数多くのアワードに輝きました。

ペンフォールズのワインメーカーには重要な役割があります。それは複数の畑で生産されたブドウのブレンドです。

ペンフォールズはグランジをはじめ、マルチリージョナルブレンドまたはマルチヴァラエタルによるワインが大半を占めます。

ブドウは畑や品質別に醸造されており、毎日ワインメーカーがテイスティングを重ねながら、そのブランドに合ったブレンドを決定するのです。

だからこそ、同じブランドでもワインメーカーの匙加減一つで香りや味わいが大きく変化するのですね。

またフランスをはじめとするヨーロッパのワインと違い、オーストラリアワインは独自の進化を遂げてきました。その中にはペンフォールズに端を発するものもあります。

例えばワインの熟成にpHメーターを導入してバクテリアによる腐敗を防いだり、熟成に使うオーク樽の材質にこだわって風味を変えたりしています。

最近では、ガラス製のアンプルに希少性の高い2004年のヴィンテージワインを詰めた「ザ・アンプール」が話題になりました。

わずか12本しか製造されず、価格は現地価格で約1,500万円しますが、既に完売!開栓時にはペンフォールズのワインメーカーが世界中どこへでも訪問して開栓をするという特典付きです。

このように話題性の高い新商品を数々提案し、その名声と人気は世界中に拡大しています。

これぞペンフォールズの味わい「ビンシリーズ」

「ビン」はペンフォールズの初代ワインメーカー、マックス・シューバートが1959年に生み出したブランドです。

けれども使われているブドウの品種は番号によって異なり、マルチリージョナルブレンドだけでなくシングルリージョンのビンもあります。

例えば「カリナム・ビン28・シラーズ」は、その名のとおりシラーズ種のブドウが使われており、チェリー系の甘酸っぱい香りとバランスの取れた味わいです。

「ビン2」はシラーズ種にマタロ種を少量ブレンドしており、スパイシーで肉感のある複雑な香りとフルーティーで丸みのある味がします。ワイン通なら香りだけでビン2だと分かるほど個性的です。

「ビン8」はカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズ種とのブレンドで、主に古い樽で熟成させています。これにより濃厚でスモーキーな香りとピリッとした酸味のある味わいが引き立てられるのです。

ペンフォールズの味わいをカジュアルに「クヌンガ・ヒルシリーズ」

「クヌンガ・ヒル」は1976年にペンフォールズ2代目のワインメーカー、ドン・ディッターが生み出したブランドです。

ペンフォールズの中ではカジュアルに購入できるエントリーブランドという位置づけでもあります。

「クヌンガ・ヒル76・シラーズ・カベルネ」は1976年のオリジナルを踏襲したワインで、その名のとおりシラーズ種とカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされています。

香りはアロマティック。やがて熟成に使われるアメリカンオークが残ります。果実の中にほろ苦さのある味わいです。

「クヌンガ・ヒル・オータム・リースリング」はペンフォールズの原点ともいえるリースリング種に少量のトラミネール種をブレンドした白ワインです。

シトラス系の華やかな香りがして、甘味の中にドライな後味が残ります。

「クヌンガ・ヒル・シャルドネ」はその名のとおり複数の産地から集めた最高級のシャルドネ種だけで造られた白ワインです。フレッシュなフルーツの香りにほんのりフローラルが感じられ、酸味に加えてミネラルならではの滋味を味わえるでしょう。

まとめ

ペンフォールズのワインはフランスをはじめとするヨーロッパのワインとは大きく製法が異なりますが、それゆえに独自性と高い品質を誇ります。今後オーストラリアからの輸入ワインが増える中で注目したいブランドですね。

まずはビンやクヌンガ・ヒルからテイスティングすれば、計算し尽された香りと味わいに驚かされるでしょう!

◆リンク
サッポロビールが提供する、ペンフォールズ
http://www.sapporobeer.jp/wine/penfolds/index.html

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