スーパーに行くと、日本ワインをたくさん見かけますよね。しかし、実際には日本のどんな場所でワインが造られているのか、知らない方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、日本産のブドウで造られた日本ワインの魅力を、その産地の特長とともにご紹介します。
目次
日本最大のワイン産地、山梨
ワイン造りに欠かせないブドウ。そのブドウ栽培に最適な環境を有しているのが、果物王国の山梨県です。「甲州ワイン」というものを聞いたことはないでしょうか?
その甲州がずばり山梨県でとれるワイン用ブドウの品種名なのです。
甲府盆地は昼夜の寒暖差が激しいため、ブドウ栽培に向いています。
そのため、国内のワイナリーの3~4割は山梨県内にあり、とくに勝沼地区に集中しています。この勝沼地区は国内ワインの発祥の地でもあるんですよ!
山梨県の特産品、甲州は白ワイン用のブドウ品種。柑橘系のさわやかな香りと優しい酸味が特長的で、飲みやすいと人気です。
今でこそ日本固有の品種である甲州ですが、そのルーツをたどると中国、はては中央アジアにまで遡るそうです。
シルクロードを通って中国に渡って根付いた野生ブドウが日本に渡り、今は日本のワインを支える代表的な存在となっているなんて、なんとも不思議ですね。
昔は生食用として栽培されていましたが、近年ではワイン用として使われることが多くなりました。
甲州ワインは日本だけではなく、世界的にも高く評価されているので、ぜひ一度味わっていただけたらと思います!
甲州ワインについて詳しく知りたい方はぜひ「日本のワインといえば甲州ワイン!その魅力とは」をご覧ください。
果物の栽培が盛ん、山形
果物の生産量なら、山形県も負けていません!さくらんぼの佐藤錦はとくに有名ですね。山形県も夏が暑く冬は寒く、寒暖差の激しい地域のため、果樹栽培が盛んです。太陽光をまんべんなく受けられる傾斜の多い地と、水はけの良い土壌も良質なブドウ栽培に向いていました。
南陽市鳥上坂には、江戸時代にブドウ栽培が始まったことを記す碑が立っており、山形県が長い年月をかけてブドウ栽培の礎を築いてきたことがうかがえます。
そんな山形県は日本三大ワイン生産地のうちのひとつ。とくに品質向上には目を見張る努力をしていて、「山形県産認証ワイン」は県内産ブドウのみで醸造された質の良いワインにのみ与えられる称号です。
メルロー種やシャルドネ種、カベルネ・ソーヴィニヨン種の他、マスカットベーリーA種やデラウェア種も山形県で多く生産されています。
地元産にこだわっている山形県では、地元の芸大生がデザインしたラベルを使用したワインもあり、その可愛らしさは女性にも大人気です!
ワイン用ブドウ栽培では全国一位、長野
長野県のワインも世界的に名が知られるようになってきました。夏は暑く冬は寒く、そして昼夜の寒暖差。水はけの良い土壌に加え、降水量が全国平均より少なく日照時間が長い長野県は、ワイン用ブドウ栽培に最適な自然条件が揃っています。
信州ワインバレーという4つのエリアに分かれたワインどころがあり、千曲川、日本アルプス、天竜川、桔梗ヶ原の4つのバレーがあります。
日本アルプスバレーには、サッポロビールが手がける安曇野池田ヴィンヤードがあります。安曇野池田は、松本から安曇野に産地が広がるエリア。
長野県内のブドウ栽培の発祥の地といわれる場所があり、古くからブドウ栽培が盛んな地域です。ぜひ候補のひとつに入れてみてください。
さらに長野ではメルロー種、シャルドネ種、ソーヴィニヨン・ブラン種、ピノ・ノワール種など多くの品種が栽培されています。
天竜川エリアではヤマ・ソービニオン種、ヤマブドウ種といった日本固有品種によるワインも醸造されているため、バレーごとの特長を楽しめるのが長野ワインの魅力のひとつです。
ヨーロッパ系のブドウ栽培に最適、北海道
恵まれた土壌と広大な大地を持つ北海道は、食材の宝庫として知られていますが、実は日本ワインの産地としても近年注目を集めている地域です。
北海道の環境は、湿度が低く、ブドウ栽培に最適な昼と夜の激しい寒暖差が特徴的です。気候はドイツとよく似ており、イタリアのフィレンツェやミラノ、フランスのマルセイユあたりと近い緯度にあります。
ドイツやオーストリアをはじめとするヨーロッパ系のブドウと相性が良いため、北海道で栽培されているブドウはヨーロッパ系の品種が多く見られます。
ブドウの花は品種により多少前後しますが、6月ごろには開花するものばかりです。本州のように梅雨が降ることがなく、台風があまり来ないことから、ブドウの花は上質な果実に成熟します。
そんな北海道では、近年、国内外から様々な醸造技術を積極的に取り入れる動きが見られます。短期間で良質なワインが生産されるようになった理由はここにあり、日本ワインの代名詞とも言える山梨ワインに引けを取らないレベルにまで成長しました。
西日本で最多のワイナリー数を誇る、岡山
『晴れの国』と称される岡山県は、その名のとおり国内でも日照量に恵まれ、降水量が少ないのが特徴的です。多くの方が岡山県の名産として思い浮かべる数々のフルーツは、明治時代より栽培が行われてきました。
果実の女王であるマスカット・オブ・アレキサンドリア種は岡山で生産量1位を誇っており、贈答品として喜ばれる他、ワイン用ブドウとしても活用されています。
岡山県は、西日本の中でもワイナリーの数が多い県です。気候の関係上、多くのワイナリーやブドウ生産地が関東以北に点在する中、ワイン造りが活発化しているのは、日照量に恵まれた岡山県ならではと言えるでしょう。
実は、サッポロが誇る岡山ワイナリーも西日本最大級の規模です。ブドウ造りに最適な昼夜の寒暖差や、果樹栽培の高い技術によって、高品質なブドウとワインが生まれています。
様々な産地の日本ワインをご紹介
日本ワインは、本場であるヨーロッパでも高評価を得ているものもあり、近年ますます国内外で注目を集めています。最後に、日本各地のおもなワイン生産地ごとに、おすすめのワインをご紹介します。
■山梨
山梨県は、日本特有の品種である甲州ブドウの他、1990年代に作られた甲斐ノワール種も着実に知名度を上げており、今や山梨を象徴するブドウ品種のひとつ。今回ご紹介するのも、これら甲州種と甲斐ノワール種のワイン2本です。
・グランポレール 甲斐ノワール(参考小売価格:税抜1,800円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/MX29/
グランポレールは、サッポロが誇るプレミアムな日本ワインシリーズです。山梨産ブドウを使用したミディアムボディの赤ワインが飲みたい方におすすめなのが、こちらのグランポレール 甲斐ノワールです。
ほどよく感じるタンニンと酸味の絶妙なバランスに、上品なアロマが加わってすっきりと楽しめる1本に仕上がっています。豚の角煮などこってりした肉料理はもちろん、山梨の郷土料理との相性も抜群です。ほうとう、根菜類の炊き合わせ(鴨肉と里芋の炊き合わせ、など)と一緒にぜひ味わってみてください。
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・グランポレール 甲州辛口(参考小売価格:税抜1,800円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/MF53/
キリリとした辛口ワインが飲みたい方には、山梨が誇る白ワイン品種の甲州種を100%使用した、グランポレール 甲州辛口がおすすめです。
低温でじっくりと発酵されたことで、甲州種の魅力であるフルーティさを最大限に引き出した白ワイン。爽やかな酸味によるキレに、しっかりと感じるコクは、あっさりとした料理によく合います。白身魚の刺身や寿司はもちろん、天ぷらと合わせるのもおすすめです。
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■山形
山形県は自治体や地域の公益社団法人などが一丸となり、ワイン観光地としてのPRを活発に行っている地域です。そんな山形県産ブドウの魅力が凝縮されたワインでおすすめのものは、和食とともに楽しめるスパークリングワインです。
・グランポレール エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 唯 ―YUI― スパークリング
(参考小売価格:税抜1,200円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/TN80/
商品名となっているフランス語のエスプリ・ド・ヴァン・ジャポネとは、訳すと「日本ワインの心」という意味で、日本料理との相性の良さや、繊細な味わいを表しています。山形県置賜産のデラウェア種をメインに使用したスパークリングワインで、華やかな印象を与えてくれる香りに、繊細で細かな泡が、やさしい口当たりを作っています。
日常の食事と合わせやすいことを特長としているため、ぜひ様々な和食と合わせて自分だけの最高のマリアージュを見つけてください。
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■長野
北アルプスの恵みにより育まれた高品質なブドウを使用したワインでおすすめなのは、地域の特性が如実に現れる、定番のブドウ品種を使用した商品です。
・グランポレール 長野古里カベルネ・ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜3,700円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/LG70/
赤ワインの代表的な品種のひとつであるカベルネ・ソーヴィニヨン種を、自社畑「古里ぶどう園」産のみ使用したぜいたくな1本です。フルボディのしっかりとした味わいは、樽熟成で生まれたバニラ香やブドウ品種特有のアロマに、バランスの良い酸味やタンニンによって作られています。
牛肉のステーキ、すき焼きなど肉料理の定番はもちろん、濃厚な白カビチーズにもおすすめです。
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・グランポレール 長野古里シャルドネ(参考小売価格:税抜3,500円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/LG71/
同じく自社畑「古里ぶどう園」産のシャルドネ種のみで作られた辛口の白ワインが、こちらのグランポレール 長野古里シャルドネです。地域の特性が反映されるシャルドネは、パイナップルのような甘く濃厚かつ爽やかな香りを演出。果実由来の甘味が辛口の鋭利なイメージを拭い、やわらかな後味にしてくれます。
エビフライなどホームパーティーの定番料理に合わせたり、鶏肉のグリルのように素材の味を楽しめる料理との組み合わせがぴったりの1本です。
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■北海道
梅雨の影響を受けない北海道でもおなじみの、ドイツやオーストリアで広く栽培されているツヴァイゲルトレーベ種や、ミュラートゥルガウ種を使用したワインをご紹介します。
・グランポレール 余市ツヴァイゲルトレーベ(参考小売価格:税抜1,900円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/TA54/
北海道産赤ワインの品種で代表的なのが、ツヴァイゲルトレーベ種です。こちらは北海道産を100%使用しており、ミディアムボディらしい軽快ですっきりとした飲み口が魅力的。上品さを感じるアロマの中に、強すぎないタンニンの存在感が、軽めの肉料理によく合います。
組み合わせるなら、脂身の少ない肉料理がおすすめ。北海道でおなじみのジンギスカンの他、鴨のローストもぜひ試してみてください。
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・グランポレール 余市ミュラートゥルガウ(参考小売価格:税抜1,800円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/TA56/
濃厚な甘さが苦手な方でもすっきり飲めるのが、グランポレール 余市ミュラートゥルガウです。爽やかな甘口に仕上がっており、穏やかな酸味が後味をすっきりとした印象にしてくれます。
クリーミーな料理との相性が良く、北海道チーズをふんだんに使ったチーズ料理やポテトグラタン、ホタテのソテーがよく合います。
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■岡山
岡山県の数あるワインの中からご紹介するのは、岡山県産フルーツを代表するうちのひとつ、マスカットをぜいたくに使用した2本です。
・グランポレール 岡山マスカットベーリーA 樽熟成(参考小売価格:税抜1,800円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/MF55/
やさしく絞られた果汁はじっくりと木樽で熟成され、フルーティでやわらかなニュアンスのアロマをまとった、ミディアムボディの赤ワインになりました。味わいはまろやかで、強すぎないタンニンはがっつり系の肉料理からスパイシーな中華料理まで、幅広くマッチします。
ジューシーな竜田揚げやピリ辛の麻婆豆腐に合わせたり、思い切ってあっさりとした焼き穴子料理と一緒に楽しむ手もあり。様々な組み合わせを楽しみたい方におすすめです。
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・グランポレール 岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア<薫るブラン>(参考小売価格:税抜3,500円)
https://www.sapporobeer.jp/product/wine/MM86/
いつもより、ちょっとだけぜいたくな食前酒を選びたいときに。果実の女王であるマスカット・オブ・アレキサンドリア種の中でも、収穫時期や産地にこだわったもののみを使用しました。
女王らしい高貴な香りと、柑橘系の爽やかなニュアンスが、微かな甘口を上品に引き立てる1本です。食前酒としてはもちろん、食後のデザートワインとして優雅にじっくり味わってみてください。
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どのワインも普段の食卓に合わせやすそうですね。いろいろな産地のワインを飲み比べてみるのも面白そうです!
こちらでご紹介したグランポレールについては、「数々のワインコンクールで賞を獲得!世界に誇る日本のプレミアムワイン「グランポレール」とは?」で詳しく解説しています。
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
日本国内のワインも知名度を上げてきた昨今、世界的にも金賞を受賞したり、航空会社のファーストクラス用ワインに採用されたりと大活躍!
山梨県、山形県、長野県、北海道、岡山県の他にも、国内ワインを醸造している産地は複数あります。ここでご紹介した産地それぞれの特長が色濃く出たワイン、ぜひお試しあれ。
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