貴腐ワインとは

貴腐現象は実りの良い年の秋に、完熟したブドウにボトリティス･シネレア（Botrytis Cinerea）菌が付着した時に生じるものです。この菌の働きによりブドウ果皮のワックス層が溶け、自然の状態で果実の水分が蒸発し、糖分などの果汁成分が濃縮されます。

また、果汁成分の一部を分解し、貴腐特有の旨味の成分であるグリセロールなどが増加されます。

このしわしわの葡萄の状態が高貴なる腐敗〈プリチュール・ノーブルPourriture noble（仏）〉、すなわち“貴腐”と呼ばれています。貴腐ワインの収量は限られているので、希少価値が高く、特別なワインに仕上がります。

貴腐ワインについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
http://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/botrytis_wine/

新発売「グランポレール 長野古里リースリング 貴腐 2013」ご紹介

◆グランポレール 長野古里リースリング 貴腐2013　（参考小売価格：税抜30,000円）

1本ずつ、専用木箱入り仕様

購入はこちらから（外部サイトにリンクします）

「グランポレール 長野古里リースリング 貴腐2013」のブドウは、千曲川のほど近く、自然の風景が残る浅川流域に、１９７５年に開園したのがサッポロの自社ブドウ畑「古里（ふるさと）ぶどう園」でつくられています。

2013年に収穫されたリースリング種貴腐ブドウは、収穫をぎりぎりまで遅らせ、平均糖度42度と非常に糖度が高くなってから収穫されました。通常のワインに使用されるブドウの糖度は20度前後ですので、約2倍以上の甘さです。

収穫した貴腐ブドウは、ブドウの房から茎の部分を取り除き、ブドウの粒だけの状態にしてから、果汁を搾ります。貴腐ブドウは収穫した時点で通常のブドウよりも水分が蒸発してしまっているので、かなりの圧力を加えないと果汁が搾れません。

グランポレールでは貴腐ブドウ専用の搾汁機を用いて果汁を搾ります。ほぼ人力での作業です。搾った果汁は黄金色で粘度が高く、例えると蜂蜜に近いイメージの液体です。

その後、発酵、熟成、瓶詰という工程を経て、ようやく皆さまの元にお届けすることができます。貴腐ワインはブドウの栽培管理に手がかかり、醸造にも技術が必要となるワインです。

貴腐ワインは、極めて高い糖度のブドウからつくられたワインのため長期保存ができ、その間にも熟成が進み、芳香を高めていくため、その時々の味わいの変化も楽しめます。

黄金色の輝きと、蜂蜜のように優しく甘美な香りに溢れ、一口含めば、心地良い酸味と豊かで洗練された甘みが広がります。「グランポレール 長野古里リースリング 貴腐2013」、ぜひお楽しみください。

貴腐ワインの美味しい飲み方

貴腐ワインを初めて飲む方は、どのように楽しめばいいのか迷ってしまいますよね。貴腐ワインは食後酒または、デザートワインとして、お楽しみいただけます。美味しい飲み方を３つご紹介しますので、ぜひお試しください。

【食後にそのまま】

蜂蜜のようなとろりとした果汁を丹念に醸造した貴腐ワインは、優しい甘味の香りを楽しむことができるので、食後にぴったりのワインです。食後に少量をゆっくりと楽しむことが一般的で、おしゃれな飲み方をしたい人にお勧めです。

【チーズに合わせる】

貴腐ワインには、ブルーチーズがよく合います。塩味のあるチーズと蜂蜜って相性が良いですよね。貴腐ワインには、蜂蜜の香りと甘さがあるので、もともと蜂蜜をかけて食べるような料理と相性が抜群なんです。食後に、ブルーチーズをつまみながら貴腐ワインを楽しむ、ゆったりとした時間をお楽しみください。

【アイスと合わせる】

冷やした貴腐ワインをちょっぴりアイスにかけて食べることで、アイスと貴腐ワインの甘さのバランスを保ちます。おすすめはやはりバニラアイス！日頃がんばっている自分へ贅沢すぎる大人なデザートのご褒美はいかがでしょうか。

まとめ

食後酒または、デザートワインとして、楽しめる特別で贅沢なワインである、貴腐ワイン。黄金色の輝きと、蜂蜜のように優しく甘美な香りに溢れる「グランポレール 長野古里リースリング 貴腐 2013」で貴腐ワインの世界を堪能してみてください。

※ワインについては、記事掲載時点での情報です。