イタリアのワイン、キャンティの特長は?

イタリアワインはあまり詳しくないという方でも、一度は耳にしたことがあるのがキャンティではないでしょうか。キアンティと記載されることもあります。とても有名なキャンティですが、どのようなワインかと聞かれると、イタリアの赤ワインということ以外話せない人も多いかもしれません。今回は、イタリアの超有名ワイン、キャンティに迫ります。

イタリアのワイン、キャンティの特長は?

キャンティの産地はどんなところ?

キャンティの産地とはどのような場所なのか、そしてワイン造りの歴史なども簡単にみていきましょう。

イタリアのワイン、キャンティの特長は?

風土や気候

キャンティはイタリア中部にあるトスカーナ州(Toscana)の中央部、シエナとフィレンツェの間に広がるキャンティ地方と呼ばれる、丘陵地および周辺のかなり広い範囲を産地としています。

丘陵地に広がるこの産地の気候は比較的冷涼でブドウ栽培に適しています。土壌は基本的には粘土石灰質土壌です。

歴史

キャンティの産地を含むトスカーナ州は、トスカーナ大公国として1737年までイタリアの大富豪メディチ家の支配下にありました。1716年にトスカーナ大公コジモ3世がキャンティをはじめ周辺のワイン産地の境界を定め、これは世界最初の原産地保護と言われています。

そして1870年頃、イタリア統一運動のリーダーでもあったベッティーノ・リカーゾリ男爵が、キャンティワインのベースとなるブドウ品種のブレンド比率を定めました。サンジョヴェーゼ種70%、カナイオーロ種20%、マルヴァジア・デル・キャンティ種10%という比率で、この決まりは実に2000年まで続きました。

キャンティとキャンティ・クラッシコの違い

キャンティのワインにはキャンティとキャンティ・クラッシコと称されるものがあります。この2つはどのように違うのでしょうか。

元々はキャンティ地方で造られたワインだけがキャンティと呼ばれていました。しかし、キャンティのワインに人気が集まっていく中で、キャンティ地方以外の周辺地域で造られたワインまでキャンティという名で生産されるようになったのです。「これではいけない」と、本来の産地、キャンティ地方が独自の呼び方としてキャンティ・クラッシコを名乗るようになりました。

古い歴史のあるキャンティワインを「キャンティ・クラッシコ」。それ以外が「キャンティ」と称されることを覚えておきましょう。

さらに、キャンティ・クラッシコはキャンティよりもサンジョヴェーゼ種の使用量規定が高くなっています。キャンティは70%以上の使用に対して、キャンティ・クラッシコは80%以上が義務付けられており、よりサンジョヴェーゼ種の味わいを楽しめるのがキャンティ・クラッシコというわけです。

キャンティの味わい

イタリアのワイン、キャンティの特長は?

世界中から愛されているキャンティ。ここからは、そのワインにはどのような魅力があるのか、キャンティの味わいについて紹介します。

キャンティ

2000年までは使われるブドウとその比率が決められていたキャンティのワイン。サンジョヴェーゼ種が主体であることに変わらず、サンジョヴェーゼ種は70%以上使用することが決められています。

キャンティはフレッシュなチェリーやスミレの花のような香りをもち、口に含むと果実のフルーティさに適度なタンニン、酸味とバランスが良く、幅広い食事に良く合います。

同じキャンティワインでも、生産者によって味に違いが生まれるのも特長です。自分好みのワインを見つけるまでいろいろ飲み比べてみましょう。

イタリアのワイン、キャンティの特長は?

・カステッロ・ディ・ガビアーノ キャンティ(参考小売価格:2,000円)

ttp://www.sapporobeer.jp/product/wine/MN23/index.html
キャンティワインの中で、おすすめなのがこちらの「カステッロ・ディ・ガビアーノ キャンティ」です。深いルビー色に輝くワインはドライな口当たり。タンニンも程良くありながら後味はとてもスッキリしています。トマトソースの料理やマグロ、酸味のあるタルタルソースと合わせてお楽しみください。


イタリアのワイン、キャンティの特長は?

キャンティ・クラッシコ

キャンティ・クラッシコはサンジョヴェーゼ種が80%以上と決められています。より最低アルコール度数が高く、最低熟成期間が長い、リゼルヴァやグラン・セレツィオーネ格付けがあります。キャンティ・クラッシコはスミレの香りを含む濃密で個性的なワインの香りと、風味に富み、なめらかで調和の取れた味わいのワインです。

・カステッロ・ディ・ガビアーノ キャンティ クラッシコ(参考小売価格:2,800円)

イタリアのワイン、キャンティの特長は?

http://www.sapporobeer.jp/product/wine/MN22/index.html
プラムのようなアロマがアクセントの赤ワインです。ミディアムボディで余韻もあり、熟した果実の味わいもあります。フィニッシュは力強く、パスタや鶏のグリルと良く合います。鶏といっても淡白なものではなく、鴨のように癖の強いものとベストマッチするでしょう。


イタリアのワイン、キャンティの特長は?

イタリアのワイン、キャンティの特長は?

・テヌータ・ディ・リリアーノ キャンティ クラシッコ リゼルヴァ(参考小売価格:4,500円)

http://www.sapporobeer.jp/product/wine/K020/index.html
ブドウを徹底的に間引くことでブドウの収穫量を抑えて、凝縮感のある豊かな味わいを実現した極上のキャンティ・クラシッコ・リゼルヴァです。

こちらはほんのりと樽香もあり、味の深みもピカイチ。リリアーノ社自信の一本となっていますので、ちょっとだけ贅沢したい日にぜひ味わってみてください。

子牛のグリルや熟成したチーズなど、コクの深い料理と良く合いますよ。


イタリアのワイン、キャンティの特長は?

まとめ

もともとのキャンティ地方で造られる古い歴史のあるワインは「キャンティ・クラッシコ」。「キャンティ」だけを名乗るものはキャンティ地方周辺のより幅広い地域で栽培されているワイン。これだけでも覚えておくと、キャンティワインを選ぶ時に自信がもてるようになります。

イタリアのトスカーナ州の大地が育んだ極上の赤ワイン、キャンティ。みなさんも是非楽しんでみてくださいね。

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