一度は味わっておきたい!貴腐ワインの甘さの魅力を徹底解説!

貴腐ブドウから造られる貴腐ワインをご存知ですか?名前は聞いたことはあるけれど飲んだことはない、という方も多いのではないでしょうか。輝きのある色、はちみつのように優しく甘い香り、心地良い酸味と豊かで洗練された甘味が魅力の貴腐ワイン。どのようにして造られているのか気になりますよね。ここでは、貴腐ワインとはどのようなワインなのか解説し、さらにおすすめの貴腐ワインを紹介します。

一度は味わっておきたい!貴腐ワインの甘さの魅力を徹底解説!

貴腐ワインとは

貴腐ワインは、「ワインの帝王」とも呼ばれる、とても希少性の高い最高級の極甘口のワインです。冒頭でも触れたとおり、貴腐ブドウと呼ばれる通常とは異なる栽培方法によって収穫されたブドウを使用しています。

極甘口のワインといえば凍ったブドウから造られるアイスワインが有名ですが、貴腐ワインはアイスワインとまったく異なる製法で造られていますので、詳しくみていきましょう。

一度は味わっておきたい!貴腐ワインの甘さの魅力を徹底解説!

まず、貴腐ワインのもととなる貴腐ブドウを造るためには、貴腐菌(ボトリティス・シネレア菌-灰色カビ菌)と呼ばれる菌が必要です。

貴腐菌は、通常であればブドウを腐らせてしまう厄介な菌なのですが、特定の気象条件が揃うことで、おいしい貴腐ワインのもととなる貴腐ブドウを造りあげます。

その気象条件とは、夏の晴天が多く、9月から収穫までの間に「朝もや」が発生し、午後になると晴れるというものです。ポイントは適切な湿度であること。一般的には夜間湿度が高く、昼は日照量が非常に多いことでも貴腐ブドウになります。ただしこの条件は毎年そろうわけではないため、貴腐ワインは希少性が高いのです。

貴腐菌が付着すると、ブドウは果皮が溶け、表面に小さな穴が開いてしまいます。このことにより、果実の水分が蒸発し、糖分だけが残り甘味が増していくのです。貴腐菌に覆われ、しわしわになった見た目は、干しブドウをイメージすると分かりやすいでしょう。

貴腐ブドウから搾汁するのには通常よりも大きな圧力を必要とするため、貴腐ブドウの圧搾には専用の機械を使用します。

製造方法に貴腐ワインの甘さの秘密がある?

希少性の高い貴腐ワインは、とても丁寧に造られています。貴腐菌がついたブドウは一房ずつ厳選し摘み取られ、その後ゆっくりと発酵させることで糖度をさらに上げていきます。

貴腐ワインの甘さの秘密

一度は味わっておきたい!貴腐ワインの甘さの魅力を徹底解説!

ブドウに貴腐菌がつくことで、菌糸により表面の果皮が溶けることが貴腐ワインへの第一歩。水分が抜けてシワシワなうえに、カビの菌糸に包まれているブドウは、一見すると口にしてはいけないような姿をしています。

実は、この果実を覆う菌糸が何より重要です。

貴腐菌は他の果実に付着すると、『灰色カビ病』を引き起こしますが、ブドウに付着して適度な湿気や日照条件が揃うと、灰色カビ病には感染しません。

純粋に貴腐菌のみに包まれたブドウは、果皮表面のロウ層(クチクラ層)をゆっくり溶かします。

すると小さな穴が無数に開き、果実の水分のみが蒸発していくのですが、貴腐菌は残った糖分を吸収することなく、ブドウの果汁が濃縮されていくのを守ってくれます。

ブドウがすっかり果汁の甘さを濃縮させたら、いよいよ収穫です。収穫されたブドウからは果皮ごと貴腐菌を取り除くため、残るのは甘さと芳醇さがギュッと詰まった果実のみ。

貴腐ワインの濃厚な甘さは、このように貴腐菌の菌糸がすっかり果皮を覆うことで守られています。

貴腐ワインの産地

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貴腐ワインは複数の条件が揃ってはじめて造ることのできる、とても希少な存在です。日本国内でも生産されていますが、世界的に有名な産地として以下の3地方があげられます。

・ハンガリー…トカイ
・フランス…ソーテルヌ
・ドイツ…トロッケンベーレンアウスレーゼ(ライン川流域)

3地方で生産されるものは、世界3大貴腐ワインと呼ばれており、貴腐菌がブドウに付着するのに最適な天候条件が揃いやすい特性を持っています。

ハンガリー

とくにハンガリーのトカイは貴腐ワイン発祥の地としても有名で、貴腐ブドウの使用割合で厳格に決められた規格が存在します。

トカイエッセンシア』は貴腐ブドウのみを使用した、『トカイアスー』は白ワインに貴腐ワインをブレンドして造られたワインです。

フランス

貴腐ワインは長期熟成に向いたワインですが、中でも数十年の超長期熟成に向いているのが、フランスはソーテルヌの貴腐ワインです。

世界最高レベルの貴腐ワインを生産しており、代表的な『シャトー・ディケム』は100年以上の熟成を経ても美味しく飲めるほど。

ドイツ

ドイツのライン川流域も貴腐ワインの有名な産地ですが、注意したいのがトロッケンベーレンアウスレーゼの名前への誤解です。

ドイツの貴腐ワインはトロッケンベーレンアウスレーゼ産!と思っている方も多いでしょう。実は、これは産地名ではなく、ドイツワインの格付けのひとつなのです。

ブドウ果汁の糖度でランク付けされており、トロッケンベーレンアウスレーゼとは、甘口ワインの最上ランクをさしています。

貴腐ワインの飲み方

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貴腐ワインは、濃厚でとろりとした、ハチミツやシロップを思わせるような甘味が特長です。美味しく飲むには、よく冷やしておきましょう。こまかな適温は産地によって異なりますが、目安は4~8℃です。

デザートワインとしてゆっくり飲む他、チーズと合わせて楽しむのも良いでしょう。

通常のワインの場合、開栓するとすぐに飲み干さなくては酸化が進み、数日後には飲むに堪えない代物へ劣化しているケースがほとんどです。

これに反して、貴腐ワインは高い糖度のおかげで酸化スピードがゆるやかになっています。そのため、開栓後も2週間(長くて1か月程度)は問題なく美味しく飲めるでしょう。

もちろん、ワインストッパーなどで適切な栓をして、冷蔵庫保管という最低限の劣化防止が行われていることが条件です。

2週間はあくまで目安なので、実際に貴腐ワインを楽しむ場合は、通常のワインと同じく開栓後は早めに飲み干すようにしましょう

おすすめの貴腐ワインをご紹介

一度は味わっておきたい!貴腐ワインの甘さの魅力を徹底解説!

どうやって貴腐ワインが造られているのかが分かると、とても希少であるからこそ高価なものであると納得しますよね。毎日飲めるワインではありませんが、特別な日には贅沢に味わってみたいという方も多いでしょう。

ここからは、そんな特別な時に飲んでいただきたい、おすすめの貴腐ワインを紹介します。

一度は味わっておきたい!貴腐ワインの甘さの魅力を徹底解説!

・ギィ・サジェ コトー・デュ・レイヨン(参考小売価格:税抜3,100円)

ロワールワインを語るうえで外せない、ギィ・サジェ社は、 もともと家族経営のごく小規模なワイナリーでした。

わずか5ヘクタールのブドウ畑しか所有していなかった慎ましやかな ワイナリーを変えたのは、現会長のジャン・ルイ・サジェと、 その弟のクリスチャンです。

彼らが生み出した最高傑作のひとつである、コトー・デュ・レイヨンは、ロワール河岸のソミュール産シュナン・ブラン種のみを使用しています。

他に類を見ない高い完成度の理由は、アカシアと蜂蜜の奥深い香りの中に顔を覗かせる、フルーツやミネラルが作り出す複雑さにあります。

豊かに広がる後味ながら料理との相性も良く、食事の席で楽しむなら、フォアグラ料理とのマリアージュがおすすめです。もちろん、食前酒や食後酒にも最適な1本です。


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・グランポレール 長野古里リースリング 貴腐2013(参考小売価格:税抜30,000円)

特別な1本で、特別な時間を過ごしたいときに最適なのが、
グランポレール 長野古里リースリング 貴腐2013です。

専用の木箱入りなので、目上の方のお宅へ訪問する際の手土産や、
特別な相手へのプレゼントとしてもおすすめ。

長野県の一級河川のひとつ、浅川流域に広がるサッポロの自社ワイナリーで大切に育てられた、リースリング種が使用されています。

平均糖度が42度を超えるほど、ギリギリまで収穫を遅らせたブドウは、貴腐ブドウ専用の搾汁機にかけ、人力で丁寧に絞られます。

通常のワインの2倍以上の糖度を持つブドウによって作られた、極甘口の白ワインは、デザートワインとしてゆっくりお楽しみください。

舌鼓を打った料理の感想を言い合ったり、近況を報告しあったり。大切な人との食後のひとときを楽しむのに、時間をかけて味わうグランポレール 長野古里リースリング 貴腐2013は最適です。


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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。

まとめ

特定の気象条件が揃わないと造られない貴腐ワイン。雨が多すぎる年や、秋になっても「もや」の出ない年には、同じ菌がついても貴腐ブドウにはならず、そのまま腐ってしまいます。

とっても不思議な貴腐ブドウですが、成功した年には驚くほど甘くおいしいワインの原料となります。極甘口のワインが好きな方なら、その甘美な味にハマってしまうかもしれません。

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