私の先輩でとても尊敬している、サッポロ岡山ワイナリーの醸造家である久野靖子さん。現地でラブレ・ロワ社の女性醸造責任者ブリジット・プッツさんとボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボーのブレンドを監修しました。令和元年の特別なアイテムをご紹介します!
目次
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボーとは
今回ご紹介する「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」は、ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボーです。ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボーって何?という方も多いでしょう。ボージョレ・ヌーボーとの違いをまずご説明します。
■ボージョレ・ヌーボー
みなさんよく耳にされるボージョレ・ヌーボーは、フランス ブルゴーニュ地方の中のボージョレ地区のガメイ種というブドウ品種で造られた赤ワインの新酒のこと。このボージョレ・ヌーボーは11月第3週目の木曜日に解禁されます。
■ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボーは、ボージョレ地区の中でも、限定された村(ヴィラージュ)のガメイ種を使い、より厳しい審査を受けたヌーボーです。
■マコン・ヴィラージュ・ヌーボー
マコン・ヴィラージュ・ヌーボーもぜひ押さえておきましょう。マコン・ヴィラージュ・ヌーボーは、マコネ地区のマコン・ヴィラージュで収穫されたシャルドネ種で造られた白ワインの新酒のことです。
ヴィラージュが村という意味のフランス語であると知っておくと、便利ですね。
2人の女性醸造家紹介~久野靖子とブリジット・プッツ氏
日本を代表する女性醸造家、久野靖子(サッポロ岡山ワイナリー所属)がボージョレ地区に赴き、ラブレ・ロワ社の女性醸造責任者ブリジット・プッツ氏と力を合わせて、ヴィラージュ・ヌーボーのブレンドを監修してきました。
日本とフランスの女性醸造家のお二人をご紹介します。
■久野靖子
久野靖子は2004年サッポロワイン入社、ワイン専任営業やマーケティング業務を経てフランスにワインの勉強のため単身留学。ボルドー大学のDUADを修了した後、帰国。岡山ワイナリーのワイン醸造家として主にグランポレールブランドの醸造に携わっています。
2015年からはサクラアワードの審査員も務める、日本を代表する女性醸造家のひとり。 20代にフランスのブルゴーニュ地方に2年半滞在した経験があり、フランスの食文化や生活にも精通しています。
■ブリジット・プッツ氏
ラブレ・ロワ社のワイン醸造責任者。フランス ボーヌ生まれで、1982年にブドウ生物学課程修了、フランス国家資格ワイン醸造士(D.N.O)取得。メゾン・フランソワ・ショーヴネ、メゾン・ルイ・マックス、メゾン・ルイ・ヴィクトールの醸造家や支配人を経て、2014年から現職。
2人の女性醸造家の経験と感性が融合して、「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」のブレンドが完成しました。
ブレンドの秘密「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」
「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」のブレンド作業は2日間をかけて行われました。ブリジット・プッツ氏が高く評価しているヴィラージュ・サン・ジュリアン(ヴィラージュエリアの南東部に位置する村)で造られたワイン原酒を5点まで選抜し、最終定に3点をブレンドすることになりました。
■メインになるワイン原酒(60%)
外観と味わいのベースとなるものです。収穫期のピークに収穫されたもので、紫色。比較的色が濃く、香りのボリュームがある。口当たりはやわらかいけれども、骨格がしっかりしたもの。
■メインを支えるワイン原酒①(20%)
早い時期に収穫されたもの。若干薄い紫色で、酵母によるバナナの香りと果実香がある。酸がはっきりしていて、口当たりは固め。
■メインを支えるワイン原酒②(20%)
早い時期に収穫されたもので、ルビーに近い紫で比較的色は薄め。フレッシュなカシスの香りが豊富。グロゼイユ(赤すぐり)の香りがあり、フレッシュなフルーツ感がある。酸と渋みもある。
こうして「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」は、紫色を伴った明るいルビー色のヴィラージュ・ヌーボーに仕上がりました。フレッシュさを感じる生のカシスの香りを中心に、フランボワーズやグロゼイユといった赤い果実のニュアンスが重なります。
最初の一口目で2019年の特徴である酸を感じます。その後に果実の甘く柔らかいニュアンスが広がります。アルコールや熟したタンニンが豊富にあり、十分な余韻を楽しめます。新酒のフレッシュ感とともにしっかりとした構成を味わうことのできるワインです。
ご紹介「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」
久野靖子とブリジット・プッツ氏が力を合わせた「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」。ヴィンテージのラベルへの記載については、2019年とせず、令和で初めてのヴィンテージということで令和元年としました。
またボージョレ地方の伝統的なポーボトルでお届けします。
■令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子(500ml、参考小売価格:税抜1,800円)
https://www.sapporobeer.jp/wine/beaujolais2019/
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ボージョレ・ヌーボーは通常少し冷やしてお召し上がり頂くのがおすすめですが、このヴィラージュ・ヌーボーは軽めの赤ワインと同様に約14℃から室温の範囲で楽しんでいただくことをお勧めします。
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ご紹介した「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」を含むボージョレ・ヌーボーの購入はこちらから(外部サイトにリンクします)
久野さんによると今年のボージョレ・ヌーボーは、エレガントでフレッシュ!ということ。「令和元年ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー by ブリジットプッツ&久野靖子」、ぜひ味わってくださいね!
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。