食事はもう少し後だけど、みんな集まったし、まずは乾杯!という時のお酒を「食前酒」と呼びます。軽いおつまみとともにおしゃべりをしながら、食前酒を楽しむ時間は素敵なものですよね。
この食前酒、フランスでは「アペリティフ」と呼ばれ、フランス人のライフスタイルには欠かせない習慣として親しまれています。ワインをより楽しむために、フランスの「アペリティフ」を取り入れてみませんか。
目次
アペリティフの意味とは「食前酒を楽しむ習慣」のこと
アペリティフ(Apéritif)は、フランス語で食前酒という意味を指す言葉です。略してアペロと呼ばれることもあります。
単純にお酒そのものを言うだけではなく、食前の飲み物(ワイン以外も含む)やおつまみを片手にリラックスする、「食前酒を楽しむ習慣」も含まれています。
フランスでアペリティフが習慣化された背景には、食事を楽しむことを重視する国ならではの要因があります。たとえば夕食のご馳走をよりおいしく楽しめるよう、食前酒を飲むこともその1つです。
夕食前に食前酒とおつまみを楽しみ、仕事モードからプライベートに気持ちを切り替える流れも、食事を重んじるフランスらしい習慣と言えます。
アペリティフで飲まれるお酒は、アルコール低めでさっぱりとした口当たりのものが好まれます。スパークリングワインが主流ですが、シェリーやカクテルを飲む方も少なくありません。
アペリティフに適したおすすめの「ワイン」と「おつまみ」
アペリティフを楽しむときは、あくまで夕食前のちょっとしたリラックスタイムとして手軽なおつまみと一緒にワインを楽しむことがポイントです。
そのため、ここではおすすめのワインとともに手軽なおつまみをチョイスして紹介します。
・[イエローテイル]バブルス・ドライ(参考小売価格:税抜1,108円)
オーストラリアの人気ワイナリー、カセラ・ファミリー・ブランズ社の白のスパークリングワインです。シャルドネ種、セミヨン種をメインに数種類ブレンドしており、生の果実をまるごと口に含んだようなフレッシュな味わいを楽しめます。
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■おすすめの理由
マスカットをまるごと食べたかのようなフルーティーな香りと、さわやかな味わいがアペリティフに最適です。やや辛口で、スッキリとした口当たりと泡が味わえます。
■おすすめのおつまみ
あっさりとしたサラダはもちろん、パスタや濃厚なチーズなどとも合いやすいスパークリングワインです。
・モッツァレラチーズ
・オリーブ
アペリティフとして楽しむなら、夕食に響かないモッツァレラチーズなどシンプルな味わいのおつまみと合わせてみてはいかがでしょうか。
・フルール・ド・フランス ロゼ(参考小売価格:税抜1,030円)
フランスのドメーヌ・リステル社が生産している、ロゼのスパークリングワインです。地中海沿岸の広大な畑で育てられたカリニャン種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、カベルネ・フラン種と3品種のブドウを使用しています。
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■おすすめの理由
ほんのりとした甘さがあり、エレガントな印象が魅力的なスパークリングワインです。華やかな香りと軽やかな味わいを楽しめます。
■おすすめのおつまみ
パスタやシチューなどの料理ともよく合いますが、アペリティフとして楽しむなら、以下のおつまみがおすすめです。
・ドライフルーツ
・サラミ
フルール・ド・フランス ロゼ自体がほんのりとした甘さのため、濃厚な甘さや塩気のあるおつまみを合わせても、しつこさを感じずに味わえるでしょう。
・キアリ ランブルスコ・ロッソ(参考小売価格:税抜850円)
イタリアのキアリ社による赤のスパークリングワインです。ランブルスコはイタリアで高い人気を持っており、日常的に飲まれています。
その名からも分かるように、ランブルスコ・ロッソはランブルスコ種を使用している一本です。
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■おすすめの理由
タンニンの存在を感じる力強さがあるものの、柔らかくほど良い甘さで親しみやすい味に仕上がっています。赤ワインの渋味が苦手な方でも飲みやすいため、ぜひ試してみてください。弱発泡性で、幅広い料理とよく合います。
■おすすめのおつまみ
ピザやパスタなどイタリアを代表する軽食と合わせやすい味ですが、アペリティフに取り入れるなら、以下のおつまみもおすすめです。
・生ハム
・ナッツ
もともと食前酒としても親しまれているため、ナッツなどのシンプルな味わいでも楽しめます。
アペリティフをより楽しむための知識
夕食前にアペリティフを挟むことで、昼間の忙しさを忘れてプライベートな時間をゆったりと過ごせるようになります。よりアペリティフを楽しむためには、ワインやおつまみを選ぶだけではなく、話題にもなる知識を仕入れておきたいですね。
最後に、アペリティフをより楽しむための知識を紹介します!
食後酒は「ディジェスティフ」
フランスでは、夕食を楽しむためにアペリティフがあるように、食後のひとときを楽しむための食後酒という習慣も存在します。食後酒は「ディジェスティフ」と呼ばれ、あえて口に残るようなお酒で食事の余韻を楽しむのが一般的です。
たとえばアルコール度数の高いお酒や、甘口のデザートワインなどがディジェスティフの定番として飲まれています。
基本的には、食前から食中、食後と段階的にアルコール度数が上がっていく構成でお酒を選ぶのがポイントです。
アペリティフの日がある
おつまみとお酒を片手に家族や仲間とのひとときを楽しむ、アペリティフの素晴らしさを世界中に広めるため、アペリティフの日が制定されています。フランス食品振興会が制定したもので、6月の第一木曜日がアペリティフの日にあたります。
アペリティフの日には、本場フランスのように、軽いおつまみと食前酒で食事と会話を楽しんではいかがでしょうか。
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
日本ではまだまだ一般に浸透していないアペリティフ(食前酒)の習慣。アペリティフ(食前酒)で大切なのは、軽めのおつまみ、そして楽しいおしゃべりです。ワインを食前酒として選ぶ時には、アルコール度数が低めのワインやスパークリングワイン、シェリー酒などがおすすめです。
日常から気軽にアペリティフ(食前酒)の習慣を取り入れてみませんか。いつもよりも笑顔の多い時間が過ごせるかもしれません。
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