ロンドンで抱いた夢が
東京で叶い始めた記念日
- ブロードキャスター
- ピーター・バラカン
ロンドンで抱いた夢が
東京で叶い始めた記念日
広大な葡萄畑から生まれた繊細でエレガントな独自のスタイルと、安定した高い品質の味わいで長きにわたって世界中で愛され続けるテタンジェ。大手シャンパーニュ・メゾンとしては希少な家族経営を貫くこの本物のシャンパーニュを楽しむために、上質を知る文化人が、テタンジェで乾杯したい自分だけの記念日を語る本連載。第2回目は、類稀なる音楽の知識を持ち、ブロードキャスター、DJとして活躍するピーター・バラカン氏の登場。本場フランスでは、「日常を少しだけ素敵にしてくれる=毎日を記念日にしてくれるお酒」として、さまざまな場面で愛されるシャンパーニュを、どんな日に楽しみたいか聞いてきました。
取材について行って通訳をやったりもしていいました。最初の一年はすべてが新しくて、冒険続きで楽しかったですね。
感じていたので、僕はロンドンで育った人間として、日本の学校には入れたくないと考えていたんです。そこでふと「日本の教育制度を否定する僕はこの国に本当にいるべきなのか」とちょっと悩んだんです。でも日本を全部否定するわけではないし、ラジオの仕事も自由にできるようになってきた時期だったので、それを犠牲にしてイギリスに帰って、自分の仕事がうまくいかなくなったら、家族のためにも絶対に良くない。それで自分の仕事を優先しようと決意しました。幸いインターナショナル・スクールに通わせることができたので教育問題も解決して。それ以外は大きく悩んだことはないですね。
よく聴いていました。そういえば、僕がシンコーミュージックのオフィスに初めて入った7月1日、僕の机に置かれていたのは、Phoebe Snowという女性ヴォーカリストのデビュー・アルバムでした。しかもその日が発売日だったんです。聴いてみたらものすごく良くて、愛聴盤になりましたね。当時を思い出しながら、また聴いてみようかな。