東京で生きてみようと
決めた記念日
- スポーツジャーナリスト/プロデューサー
- フローラン・ダバディ
東京で生きてみようと
決めた記念日
本場フランスでは、乾杯酒としてだけではなく、食中酒や葬儀の献盃酒としても愛されているシャンパーニュ。「日常を少しだけ素敵にしてくれる=毎日を記念日にしてくれるお酒」、それがシャンパーニュの本質なのです。大手シャンパーニュ・メゾンとしては希少な家族経営を貫く本物のシャンパーニュ、テタンジェを、本質で楽しむために。上質を知る大人に、テタンジェを楽しみたい自分だけの記念日を訊ねてみました。第一回目は、かつてサッカー日本代表の通訳を務め、今ではスポーツジャーナリスト・プロデューサーとして活躍するフローラン・ダバディ氏の登場。彼だけの記念日とはどんなものなのでしょうか?
シャンパン出さないと、ちょっとケチかなって思われます(笑)。そういう文化が日本でも少しずつできてくるといいですね。オールマイティに気軽に海辺でも飲めるものだし。僕はソムリエじゃないけど、テタンジェはどんなシチュエーションでも美味しく飲みやすいと感じます。パワフルすぎない、モダンな感じですよね。
シャンパン出さないと、ちょっとケチかなって思われます(笑)。そういう文化が日本でも少しずつできてくるといいですね。オールマイティに気軽に海辺でも飲めるものだし。僕はソムリエじゃないけど、テタンジェはどんなシチュエーションでも美味しく飲みやすいと感じます。パワフルすぎない、モダンな感じですよね。
99年の3月、国立競技場のブラジル戦だったんですが、月曜日の夜にホテルに集合して、火曜日に練習をして、水曜日はもう試合。木曜日の朝には編集部に戻っていました(笑)。最初の2年間はピンポイントでの仕事でした。大会や遠征に同行するようになったのは、2000年のオリンピックくらいから。その時は出版社では「2~3週間休んでも大丈夫だよ」って言ってもらえていました。週末はJリーグの試合をトルシエさんと一緒に観に行ったりして、日本代表の仕事が自分のプライベートの時間になっていました。
僕の小さいワンルームは5階にあって、南側には高層ビルもなく、美しい空があって新鮮だった。小さなバーを見つけて、友達もできたし、テニスサークルではみんなテニスオタクで、僕が代表の通訳をやっていてもどうでもいいみたいな感じで、質問もされなかったので、すごく気楽だった。ほんとにオアシスでしたね。北野武の『菊次郎の夏』の中に彼が描くチャリンコに乗って、ぼーっと野球場でタバコを吸っているような若者たちも近くの公園にいたので、僕の求めていたロマンチックな日本はここにあったとも思えたくらいです。
僕の小さいワンルームは5階にあって、南側には高層ビルもなく、美しい空があって新鮮だった。小さなバーを見つけて、友達もできたし、テニスサークルではみんなテニスオタクで、僕が代表の通訳をやっていてもどうでもいいみたいな感じで、質問もされなかったので、すごく気楽だった。ほんとにオアシスでしたね。北野武の『菊次郎の夏』の中に彼が描くチャリンコに乗って、ぼーっと野球場でタバコを吸っているような若者たちも近くの公園にいたので、僕の求めていたロマンチックな日本はここにあったとも思えたくらいです。
持つことでもなく、こんな東京の街中の公園でリフレッシュすることだったりするんです。そんな瞬間をテタンジェでちょっとだけ贅沢に彩りたいという気持ちですね。この街で体験した平和的な東京は、今でも僕の好きな東京です。