千葉工場に「自動ラック倉庫制震装置」を導入
~地震発生時に出荷機能を確保可能に~
-
制震装置設置状況 -
制振装置の概要
サッポロビール(株)は、地震発生時におけるビール製品の荷崩れ落下抑制対策として、このたび大成建設株式会社様が開発した「自動ラック倉庫制震装置」を千葉工場(船橋市)へ導入しました。
今回導入した制震装置は、ビールパレットサイズに対応したマスダンパー方式(注1)の「自動ラック倉庫制震装置」で、パレット積載重量の大きい飲料製品に適用し、震度6弱程度までの地震に対して優れた制震効果を発揮します。
2011年の東日本大震災の際、千葉工場の自動ラック倉庫の出荷機能に影響が及んだ経験から、震災直後より制震装置の導入に向け検討をしてきました。検討にあたっては、首都圏直下型地震や東南海地震を想定したシミュレーションを実施し、その後、実際の商品を用いた検証も行いました。耐震技術の中で最も現実的な対策として「制震」を組み込むことが効果的であるとの判断から、今回は緊急度の高い自動ラック倉庫部分へ導入しました。これにより、地震発生時でも自動ラック倉庫に直結した生産ラインへの影響を回避し、必要最低限の出荷機能を確保することが可能になります。
今後も、弊社は地震による影響を最小限に抑えるため、サプライチェーン強化に引き続き取り組んでまいります。
(注1) マスダンパー方式
マス(錘:おもり)とそれを水平移動可能となる様に支持するリニアガイド、オイルダンパー、コイルばねにより構成される制震システムです。オイルダンパーが働いて地震エネルギーを吸収しつつ、ラックの揺れと逆向きの力を発生させることによりラックの揺れを抑えます。
このページの情報に関するマスコミの方からのお問い合わせはこちらまでお願いいたします。