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また来たいを仕掛けるまた来たいを仕掛ける

「地元」発信のマグネット力

都会には都会の楽しさがありますが、ローカルならではの味わいもあります。自分が生まれ育ったところで同級生が揃えば、たちまち昔の仲間に戻ります。そこの名産品は「われらの誇り」であり、それらをリスペクトしている様子は他の街の人が訪ねてみた時に、素敵なお店として記憶に残ります。

中高年が宴会したくなる

 これは高崎線の終着駅より手前にある街の話。真っ暗な駅前の線路沿いに大人たちの高笑いで賑わっている30坪程度のお店があります。
このお店の大きな特徴は2つ。1つは地元の学校名が付けられた商品がシリーズで10品ほど揃っていることです。居酒屋にやってくると誰もが注文するものですが、地元の人であればこの商品名に必ず該当します。注文しやすく、また同じ学校のクラス会や同窓会でそこに集まる時にはそれを全員で注文するパターンになっているのです。
そこで特徴の2つ目ですが、自分の誕生月に同店名物の手羽先が、自分の年齢の数だけ、無料で食べることができるのです。ただし、このサービスを受ける時は3日前に予約することと、食べ残しを持ち帰りしてはいけないというルールがあります。
私は土曜日の夜に訪ねたのですが、「アラ還」男女10人ぐらいが盛り上がっていました。男女とも皆、下の名前で呼び合っていますから、地元の学校の同級生か幼馴染の集まりなのでしょう。ここに大皿に盛られた手羽先が、真ん中に飾られた花火をバチバチとさせて運ばれてきました。ここでまた盛り上がります。
地元の名前を付けた商品と中高年の宴会を狙った、ローカル立地ならではの販促です。

出身地の名産品を揃える

 地方都市には食材や工芸品の名産をアピールしているところがあります。これはその街出身で、そこに近い地方都市のイタリアンのオーナーが自分の出身地をリスペクトして、店舗で使用するシルバー、食器、グラス類、そして食材である野菜も全てその街の産品を使用しているお店です。
この地方都市は海、山の産品に恵まれ食材が豊富です。都会で食べるイタリアンとはまた異なり、フレッシュでおいしさが際立つ食材で作られた料理が同店の魅力です。食器類も手作り感があり、スタッフにも誇りが感じられます。

地元野菜のイタリアン

 東京通勤圏の大きな街で「ヨーロッパ野菜」を11軒の地元農家が作り、1000 軒のお店へ提供しているところがあります。この野菜は特にイタリア料理で使用されるもので、この街や近隣のお店でヨーロッパ野菜を使用した農業・飲食ネットワークが生まれました。
リーダー役はイタリアンレストランのオーナーです。地元のヨーロッパ野菜を使用したメニューが評判になり、地元だけではなく東京はじめ遠方からもお客様が来ます。
同店では定期的にヨーロッパ野菜を使用した料理教室を開催し、また、地元の小学校の給食も担当するようになり、各小学校を巡回しています。シェフが子供たちに料理のお話をする「食育」の日があり、お祭りのような感じになっています。このように地元に根差したお店の運営は、価値観を共有するお客様の支持を得やすくなります。こうした取り組みはロングスパンの販促と言っていいでしょう。

※2018年rise夏号より抜粋

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