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遊食楽呑
かんきち 鯖江店

越前港で水揚げされた朝獲れの鮮魚を武器にした寿司居酒屋スタイルで地元客に絶大な支持を得ている福井・鯖江の「遊食楽呑 かんきち鯖江店」。トータルメニュー数240品という品揃えも幅広い利用動機の吸収に繋げている。

お値打ち寿司が武器

 職人が握る看板商品の寿司は定番26種、日替わり5~10種を揃えて、1皿2貫200~590円でラインアップ。
寿司ネタでは本まぐろは生のものを石川県金沢市の近江市場から仕入れるなど高品質を追求。また同店から自動車で30分程の距離に位置する越前港でその日の朝に水揚げされた鮮度抜群の鮮魚を本日のおすすめで提供して付加価値を高めている。
「シャリ玉も大きめで乗せるネタもぶ厚くカット。こうして鮮魚の旨みとお値打ちを打ち出しています」と統括部長の龍田健さんは胸を張る。

普段使いをアピール

 一品料理もサラダや焼き物など200品超と充実。大半を400~800円台に値付けして気軽な普段使いのお店をアピールしている。
ドリンクメニューも幅広く揃えており、売れ筋はビールと日本酒。ビールはサッポロ生ビール<樽生>を380mlの中ジョッキ520円、700mlの別べっぴん嬪ジョッキ780円、圧巻の1Lで提供する男前ジョッキ1000円の3サイズを用意。また大人数での利用も多いことからヱビスビール650円やサッポロ黒ラベル600円の瓶ビール(いずれも中瓶)の注文も多いという。また日本酒は福井の地酒の品揃えを充実させている。

何気ない気配りが大事

 常連客が半数以上を占めることから親しみやすい接客を心がける。「幼児のお客様の近くには熱い料理は置かない、車椅子のお客様には付き添うといった細やかな気配りを大事に接客しています」と龍田さん。
設計施工会社をグループに持つ強みを活かした内装も見どころ。天井の高い開放的な空間づくりで、職人がお客様の目の前で寿司を握るオープンキッチンのカウンター席は寿司居酒屋らしい活気を放つ。またプライベート感を高めたボックス席や掘りごたつ席はゆったりと寛げる居心地の良さを演出する。
「かんきちは福井県内に直営2店、フランチャイズ1店と店数を伸ばしていますがいずれも地域密着型。今後も地域に喜ばれるお店を増やしていきたい」と龍田さんは意欲を見せる。

写真手前左が知覧鶏の黒焼き780 円、中央がファミリー握り(20 貫)2780円、奥右がハニートースト680 円、同左が生サーモンとアボカドのカルパッチョ880 円。サッポロ生ビール黒ラベル〈樽生〉中ジョッキは520 円で提供。
主客層は子連れファミリーからシニアまで幅広い地元住民。デザートにも力を入れて女子会やママ会のニーズも吸引し、来店客の男女比率は5対5。
自動車で30 分の距離にある越前漁港からその日の朝水揚げされた鮮魚を本日のおすすめとして提供して鮮度を追求。
オープンキッチンのカウンター席は靴を脱いでゆったり寛げる。他にボックスシートのテーブル席や宴会スペースなどあらゆる利用動機に応える。

自慢の一品刺身7点盛り

かんきちの売りである鮮魚の品質を支えているのが越前漁港から仕入れる朝獲れの地魚だ。毎朝6時30 分頃に漁師からスマートフォンアプリの「ライン」で届く水揚げ状況を確認して即発注。ランチ前にはお店に届く仕組みを構築している。魚種はイサキやカワハギなど季節によって変化。これら朝獲れ地魚を中心に盛り付けて連日売り切れる売れ筋商品が「刺身7 点盛り」だ。2〜3人前1000円とは思えない圧巻のボリュームで、単品原価率80%超を投じてお値打ちを訴求している。

繁盛ポイント

寿司が売りの居酒屋で
幅広いニーズを獲得

核商品に寿司を据えながら一品料理を充実させて食事利用と居酒屋利用両方のニーズを獲得。サラダやデザートで洋食のテイストも採り入れる柔軟さで女性客の支持を高めている。

地場漁師と提携し
朝獲れ鮮魚を提供

越前漁港の漁師から直接仕入れて朝獲れ鮮魚の提供を実現。仕入れた魚を中心に原価80%をかけた刺身盛り合わせを2〜3人前1000 円で提供して鮮魚の品質をしっかりアピールしている。

ダイナミックで寛げる
プライベート配慮も秀逸

来店したお客様の目に真っ先に入るオープンキッチンのライブ感で外食ならではの期待感が高まる。ボックス席や掘りごたつ席などプライベート重視の客席構成で寛げる空間作りも秀逸。

SHOP DATA

店名/遊食楽呑かんきち 鯖江店
住所/福井県鯖江市三六町1-14-6 
電話/0778-51-2210
店舗規模/80坪130席
営業時間/11:30〜14:00(L.O.)
17:30〜22:30(L.O.)
〈金・土・祝前日〜24:00
(L.O.)〉
定休日/無休
客単価/昼1100円、夜3500円
1日平均客数/昼100人、夜100人

  • 写真左端が統括部長の龍田 健さん、左から二人めが店長の永田 悟さん。熟練した料理人の技術と若い世代のアイデアを採り入れた柔軟なお店づくりを心がけている。
  • 福井県鯖江市郊外のロードサイドに立地。設計施工を手掛けるグループ会社を擁する強みを活かしたハイセンスなお店づくりも見逃せない。