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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、今春の「歓送迎会」についての調査を実施

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、2025年春の「歓送迎会」「花見」について、消費者アンケートを実施した結果を公表した。今回は「歓送迎会」に関して掲載する。
■「歓送迎会」への参加回数は、増加派が減少派を上回り、今年も順調な回復が期待されそう
 今春の「歓送迎会」への参加回数の見込みは、「昨年と変わらない」が88.4%と最も高い割合であり、増加派(「昨年より大きく増えそう」+「昨年よりやや増えそう」)は計9.5%と、前年の16.4%に比べると減少している。一方、減少派(「昨年より大きく減りそう」+「昨年よりやや減りそう」)は前年の計1.1%から2.0%と微増だった。新型コロナウイルス感染症の5類移行後の増加派の勢いが前年ほど顕著ではないが、引き続き増加派が減少派を大幅に上回ることから、回復傾向にあると言えそうだ。なお、2024年の「歓送迎会」の参加率は、18.8%と、2021年の過去最低値(7.6%)から3年連続で増加しており、増加派優勢の傾向から4年連続の回復も見えてきた。性年代別の特徴としては、20代男女で増加派が他の性年代に比べて多く(男性18.4%、女性19.4%)、例年のことではあるが、若年層を中心に活発な歓送迎会の企画・参加がありそうだ。
■「歓送迎会」の平均想定予算は前年比-7円の4,397円
 2024年における「歓送迎会」の費用については、1人/1回あたりの想定額(平均4,404 円)と実際の参加費(同4,811円)の乖離(上振れ)が例年通り大きく、飲食店の値上げの等の影響も受けていると考えられるが、参加費は2年連続して調査開始以来の最高額となった。一方で今年は、節約志向も高まってか、想定額が4,397円と前年比で-7円と小幅に下降した。想定予算と実際の参加費を比べると、毎年、上振れしていることから、2025年の参加費が調査開始以来の最高額を3年連続して更新する可能性もないとは言えないだろう。また、2024年の「歓送迎会」の実際の参加費を見ると、1人/1回あたり「5,000円~6,000円未満」が最多で38.1%、次いで「4,000円~5,000円未満」が18.3%で、この2つがメインの価格帯となっている。他方2025年の想定額では、同じく「5,000円~6,000円未満」(36.4%)が最多であるが、次いで多いのは「3,000円~4,000円未満」(19.0%)である。2024年の実績も2025年の想定も「5,000円~6,000 円未満」が最多だが、2025年は前年に比べ「3,000円~4,000円未満」の価格帯の需要が高まるかもしれない。
■「歓送迎会」を行う相手は「会社・仕事関係」が2年連続で30%台の予想
 今春の「歓送迎会」を行う相手について尋ねた。「会社・仕事関係」が最多で30.1%(前年比-0.6ポイント)で、前年比では微減したが、2年連続しての30%台の予想となった。コロナ禍中の過去最低値(2021年:17.0%)から、着実に回復してきている。「友人・知人関係」は7.2%(同‐1.6ポイント)と減少予想で、他の相手においても増加しているセグメントがないことから、今年の歓送迎会は全体としては回復の兆しもあるが、具体的な相手を想定できている人は少ないのかもしれない。性年代別では、20代女性・40代男性で他の性年代よりも「会社・仕事関係」が多い予想となっている。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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