ポッカサッポロ、発酵豆乳が健常者の免疫指標に影響することを確認
ポッカサッポロフード&ビバレッジは、発酵豆乳が健常者の免疫指標に影響することを確認し、 8 月 24 日~ 26 日に行われた日本食品科学工学会第 70 回記念大会にて発表した。
同社では、植物性発酵乳をはじめとする植物性素材について各種研究を進めており、 Streptococcus thermophilus SBC8781 株の産生する菌体外多糖 (EPS) が , 牛乳から調製するよりも豆乳から調製した方が NK 活性 ( ナチュラルキラー細胞が感染した細胞やがん細胞を攻撃する活性 ) が高いことを明らかにし、 2021 年に「植物性発酵乳における菌体外多糖の免疫活性」について、日本農芸化学会 2021 年度大会で発表をした。今回、さらに研究を推し進め、 SBC8781 株で発酵させた豆乳が健常者の免疫指標に及ぼす影響についての試験を行った。
具体的には、 22 ~ 59 歳の健康な男女 34 名を対象に、 Streptococcus thermophilus SBC8781 株で発酵させた豆乳ヨーグルトを摂取する群、非摂取群に分け試験を行った。摂取群は、毎日 Streptococcus thermophilus SBC8781 株で発酵させた豆乳ヨーグルト 100 gを 4 週間継続して摂取した。摂取開始時と終了時に、採血と唾液採取を実施し免疫指標の変化を調べた。加えてアンケートによって風邪様の症状等の体調に関する評価も行った。その結果、摂取群では非摂取群と比較して、重要な免疫指標の一つである NK 活性が高くなることがわかった。また、体調に関するアンケート結果から、摂取群では非摂取群と比較して、風邪様の症状等の出現日数が少なくなることがわかった。
これらの結果により、 Streptococcus thermophilus SBC8781 株で発酵させた豆乳を摂取することによって、免疫力が向上し、風邪様の症状の出現を抑制する可能性があることが示唆されたとしている。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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