ビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用動向と税金に関する調査-外食編-
ビール酒造組合ならびに発泡酒の税制を考える会では、2002年より毎年実施している「ビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用動向と税金に関する調査」の結果を今年も発表した。まずは、外食における飲用実態編をお知らせする。
■外食でよく飲むお酒の種類は「ビール系飲料」が過半数を占め最多
外食でよく飲むお酒の種類は、「外食でお酒は飲まない」(21.0%)という人が2割強いるが、飲むという回答としては、「ビール系飲料(ビール・発泡酒・新ジャンル)」(55.8%)を半数以上があげており、次いで「チューハイ・サワー」(32.5%)が3割強で続いている。以下、「ワイン」(19.1%)、「ハイボール」(18.8%)、「日本酒」(16.4%)、「焼酎」(14.4%)までが1割台となっている。
性別にみると、いずれも「ビール系飲料」が最も多くなっているが、「男性」(62.0%)の方が「女性」(49.8%)を10ポイント強上回っている。また、「焼酎」(男性21.2%、女性7.8%)、「ハイボール」(同22.9%、14.7%)なども男性の方が高い割合だが、「ワイン」(同15.3%、22.8%)、「カクテルや梅酒」(同5.4%、13.9%)は女性の方がやや高くなっている。
年代別にみると、「チューハイ・サワー」「ハイボール」「カクテルや梅酒」などは若い人ほど高い割合で、特に「チューハイ・サワー」では、「20代」(49.4%)と「70歳以上」(16.5%)の間に30ポイント以上の差が生じている。一方、年代が上がるほど「外食でお酒は飲まない」が多くなっている。
■外食で「ビール系飲料」を飲んでいる理由は「おいしいから」が半数以上で最多
外食で「ビール系飲料」を飲んでいる理由は、「おいしいから」(56.7%)が半数以上を占めて最も多く、次いで「ビール系飲料が好きだから」(41.2%)が4割強で続いている。以下、「食事に合うから」(25.4%)、「どこのお店でも取り扱っているから」(17.5%)、「価格面での理由(手頃と感じる、以前より上がった・下がった等)」(13.3%)、「品質がよいから」(12.5%)などがあげられている。
性別にみると、多くの項目で「女性」の方が高い割合で、特に「食事に合うから」(男性19.2%、女性32.9%)では10ポイント以上の差となっている。
年代別にみると、「食事に合うから」は年代が上がるほど、「価格面での理由(手頃と感じる、以前より上がった・下がった等)」は若い人ほど高いといった違いがみられる
■1年前に比べて外食で「ビール系飲料」を飲む量は増えたか?「増」「減」いずれも1割前後
1年前に比べて、外食で「ビール系飲料」を飲む量は増えたか、減ったかをみると、「変わらない」(77.2%)が8割近くを占めており、「増えた」(9.0%)と「減った」(13.9%)はいずれも1割前後となっている。性別にみると、いずれも「変わらない」が多数を占めているが、「女性」(72.4%)よりも「男性」(81.0%)の方が10ポイント近く多く、逆に「減った」は「男性」(10.6%)よりも「女性」(17.9%)の方が多くなっている。年代別にみると、いずれの年代でも「変わらない」が7~8割を占めているが、「増えた」は若い人ほど、「減った」は年代が上の人ほど高くなる傾向がみられる。
外食で、「ビール系飲料」を飲む量が「増えた」と答えた理由は、サンプル数が60名と少ないが、「ライフスタイルの変化(外食する機会が増えた等)」(61.7%)、「嗜好の変化(ビール系飲料が好きになった等)」(46.7%)、「経済的理由(収入が増えた等)」(23.3%)などの順となっている。一方、「減った」と答えた理由は、「ライフスタイルの変化(外食する機会が減った等)」(55.9%)が半数以上を占めており、以下「経済的理由(収入が減った等)」(25.8%)、「健康を意識して」(22.6%)、「嗜好の変化(ビール系飲料以外の酒類が好きになった等)」(12.9%)などの順となっている。
■外食でお酒に使う1ヶ月の平均金額は、金額の低い回答ほど多く、平均は「4,166円」
外食でお酒に使う1ヶ月の金額は、「1,000円未満」(30.7%)が最も多く、以下「1,000円~3,000円未満」(27.0%)、「3,000~5,000未満」(21.6%)、「5,000円~10,000円未満」(11.9%)などの順で、金額の低い回答ほど多くなっており、平均は「4,166円」。
性別にみると、平均は「男性」(5,052円)では5,000円を超え、「女性」(3,209円)よりも2,000円近く高くなっている。
年代別にみると、平均は「50代」(4,878円)で最も高く、「60代」(3,833円)、「70歳以上」(3,186円)と年代が上がるにつれ急に低くなっている。
【調査概要】
調査対象:普段からお酒を飲んでいる20歳以上の男女
調査方法:対象者に電子メールで告知、WEB上のアンケートページから回答回収
調査期間:6月6日~12日
有効回収サンプル:1,200名(男性595名/女性605名)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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