ホットペッパーグルメ外食総研、トレンド座談会のテーマは「モツ焼き」

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「モツ焼き」について、20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した。
■モツ焼き「好き」は約3割、「食べたことがあり好き」は男女とも30代・40代に集中
モツ焼き店(ホルモン焼き、やきとんなど、主に豚のホルモン=内臓肉などを串にさして焼く料理を提供するお店)について、「食べたことがあるか、また好きか?」という質問では、28.6%が「食べたことがあり好き」と回答。性年代別に見ると、「食べたことがあり好き」は男性30代(41.1%)、男性40代(40.3%)が特に高く、女性も30代(32.3%)、40代(27.0%)が高めという結果だった。一方、「食べたことがあるが苦手」が最も高かったのは20代の男女(16.7%、18.5%)だった。
■イメージは、においや独特な食感のイメージをおさえ「安くてうまい」が1位
いくつかの選択肢を提示した「モツ焼き店について、どんなイメージを持っているか?」という質問では、2位「服や髪ににおいがつく」(24.5%)、3位「噛み切れない」(23.7%)、5位「味や香りにくせがある」(18.6%)、7位「翌日の臭いが気になる」(15.5%)などネガティブなイメージも多い中、最も高かったのは「安くてうまい(コスパが良い)」(34.1%)だった。それ以外では、6位「昭和を感じられる」(15.8%)、8位「混んでいる、席の間隔が狭い」(14.5%)など大衆的な雰囲気のイメージを持っていることがわかった。その他、トップ10は、4位「男性に人気」(21.1%)、9位「スタミナがつく」(14.2%)、10位「中高年に人気」(13.9%)であった。
■“ペアリングしたい”ドリンクは、炭酸系など脂をさっぱりさせる飲み物が人気
また、いくつかの選択肢を提示してモツ焼きを食べるときに飲みたいドリンクについて聞いたところ、1位「ビール(発泡酒)」(39.6%)、3位「レモンサワー(レモンチューハイ)」(33.7%)、4位「ハイボール」(20.6%)、5位「コーラ」(18.9%)と炭酸系の飲み物が支持される一方、「ウーロン茶」(33.7%)が2位に。脂をさっぱりと流し込むドリンクが好まれるなかで、「ウーロン茶」「コーラ」などモツ焼きをノンアルコールと一緒に楽しむ人も多いことが伺える結果となった。
■モツ焼きは働き盛りに人気! イメージ覆すモツ焼き店の登場など期待大
「ホットペッパーグルメ外食総研」所長の有木真理氏は、『今回の調査を性年代別に見ると、「モツ焼き」について「好き」と答えたのは男女とも30代・40代が特に高く、いわゆる“働き盛り”からの支持が厚い結果に。モツ焼きのイメージでは「安くてうまい(コスパが良い)」(34.1%)が最も高く、他には「スタミナがつく」(14.2%)など、安くてうまくて活力がつくものを求めているのではないでしょうか。ネガティブなイメージでは、「服や髪ににおいがつく」(24.5%)、「味や香りにくせがある」(18.6%)という回答が多く、「モツ焼き」について「苦手」や「食べたくない」の理由の一因とも推測されますが、最近ではそのイメージを覆すような、ダクト完備の居酒屋風モツ焼き店や低温調理・フレンチ風の仕立てで提供するお店も登場しています。ノンアルコールと一緒の楽しみ方もでてきているので、今後の発展にますます期待です。』と解説した。
【アンケート調査概要】
調査期間:6月2日~6月3日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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