ホットペッパーグルメ外食総研、「食べ放題・ビュッフェ」について調査

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は、「食べ放題・ビュッフェ」について、20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した。
■今後食べ放題に行きたい頻度「年に1回以上」は59.4%とコロナ禍前を上回る
食べ放題・ビュッフェにはどれくらいの頻度で行くか聞いたところ、コロナ禍前は「月に1回以上」が12.1%、「数ヶ月~年に1回程度」が44.9%だったが、コロナ禍に入ると「月に1回以上」は4.3%、「数ヶ月~年に1回程度」は23.0%と大きく落ち込んだ。しかし今後については「月に1回以上」が12.3%、「数ヶ月~年に1回程度」が47.1%とコロナ禍前を上回る数値となっており、今後の回復が期待できそうだ。
■好きな理由は「好きなものを好きなだけ食べられる」、苦手な理由はコスパに関するものが上位に
食べ放題・ビュッフェの好きな理由としては、「好きなものを好きなだけ食べられるから」(59.2%)が1位で、2位には「単純にわくわくする」(40.2%)が入り、期待感の高さが伺える。以下、「デザートの種類が豊富」(30.8%)、「大人も子供も楽しめる」(30.7%)、「贅沢な気分になる」(26.9%)が続いた。一方で苦手な理由としては、1位「元が取れるほど食べられない」(33.6%)や4位「(1食としては総額が)高い」(19.4%)、5位「(内容に比べて)割高」(13.3%)といったコストパフォーマンスに関するものが挙がった。
■「食べ放題なのに思い切り食べられない」ことががっかりするポイントのよう
「行ったことがない/行きたいと思わない」との回答者を除いた人(n=859)に、食べ放題・ビュッフェでがっかりしたことについて聞いたところ、最も多かったのは「ビュッフェで料理の補充が遅い」(31.8%)という声だった。2位には「制限時間が短い」(27.2%)が入り、1位同様「食べ放題なのに思い切り食べられない」ということががっかりするポイントのよう。一方で5位には「がっかりしたことはない」(14.1%)が入っており、食べ放題・ビュッフェ全体の満足度は高いことが伺える。
■魅力的な食べ放題・ビュッフェランキング1位は「焼肉」
食べ放題の中でも、どんなものを特に魅力的に感じるかという質問では、半数以上の人が選んだ「焼肉食べ放題」(51.0%)がトップに。僅差で「お寿司食べ放題」(49.0%)が続き、外食の中で人気のジャンルが食べ放題でも上位に入った。3位、4位には「デザートビュッフェ」(39.2%)、「ケーキ食べ放題」(37.3%)が並んでおり、食べ放題でのスイーツ需要が高いことも分かった。5位「しゃぶしゃぶ食べ放題」(35.8%)、6位「サラダバー」(34.9%)、7位「かに食べ放題」(32.7%)、8位「フルーツ食べ放題」(30.2%)など、素材を楽しむものが上位に入った。
■食べ放題・ビュッフェ人気が回復傾向!背景に「食のエンターテインメント」人気
ホットペッパーグルメ外食総研 所長の有木真理氏は、『外食の中でも特にコロナ禍の影響を受け、大きく落ち込んだ「食べ放題・ビュッフェ」需要ですが、最近強い回復傾向を見せています。好きなものを好きなだけ食べられるというのはまさに食のエンターテインメント。なかなか思うように外食できなかった期間を経て、今こそ思い切り楽しみたいという気持ちが反映されているように思います。一方で、「料理の補充が遅い」「制限時間が短い」といったがっかりした経験は誰もがあるのではないでしょうか?そういったいわば「あるある」があること自体、食べ放題が文化としていかに浸透しているかの表れかもしれません。』とコメントした。
【アンケート調査概要】
調査期間:6月2日~6月3日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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