明治安田生命保険、夏休みの過ごし方は?夏に関するアンケート調査
明治安田生命保険は、全国の20~50代男女1,120名を対象に、夏休みを前にした6月14日~23日に、夏休みの過ごし方など、夏に関するアンケート調査を実施した。
■新型コロナ5類移行後の初めての夏休みは“お金を使う夏”に!?
今年の夏休みに使う金額について聞いたところ、平均額は72,668円(前年差+4,036円)と、昨年(68,632円)に引き続き、コロナ禍前の2019年(68,071円)を上回るとともに、2年連続で増加となった。新型コロナウイルスの影響により2020年(65,157円)から減少傾向が続き、2021年(53,807円)には調査開始以来過去最低額を記録したが、行動制限の緩和等に伴い、2022年から増加に転じ、今年は7万円台を確保するなど、V字回復したと言える結果となった。また、5月8日から「5類感染症」に変更となり、行動面でコロナ禍前に戻りつつあるが、消費面でもコロナ禍前に戻りつつあることが伺える。ただし、ピークだった2015年(89,296円)の水準からは遠い結果となった。
夏休みに使う金額を昨年より「増やす予定」と回答した人にその理由を聞いたところ、約7割(67.7%)が「旅行に行くため」と回答し、昨年(49.1%)から18.6pt増加した。今年の夏は、コロナ禍の反動や賃上げなどの影響により、“お金を使う夏”となることが予想される。
■夏休みの過ごし方は「国内旅行」が大差でトップ!“高め・遠め・長め”を楽しむ傾向
今年の夏休みに外出するかどうかについて聞いたところ、「外出する」と回答した人は56.6%と、昨年(57.5%)に引き続き、半数以上の人が外出する予定を立てている。また、外出する人について世帯別に見ると、「未婚」(44.5%)や「既婚こどもなし」(52.4%)は約半数であるのに対し、「既婚こどもあり」は3人に2人(67.5%)となった。外出して、子どもに夏休みの思い出を作ってあげたいという親の気持ちが伺える。
「外出する」と回答した人に夏休みの過ごし方を聞いたところ、「国内旅行」(54.6%)が大差でトップとなり、2位は「帰省」(26.2%)、3位は「プール・遊園地・テーマパーク」(21.0%)だった。また、「海外旅行」に行くと回答した人は8.7%と、昨年(7.4%)の約1.2倍に増加した。
「国内旅行」又は「海外旅行」に行くと回答した人に昨年までの旅行との違いを聞いたところ、「費用を増やす」(35.4%)、「遠くに行く」(33.2%)、「日数を増やす」(27.4%)が上位を占める結果となった。新型コロナの5類移行や賃上げの 影響等も受け、これまでの我慢から一転、“高め・遠め・長め”の旅行を楽しむ傾向がみてとれる。
また、帰省有無について聞いたところ、3人に1人(33.5%)が「帰省の予定がある」と回答。帰省先で楽しみにしていることについて聞いたところ、トップは「両親・親戚と会うこと」(69.9%)だが、「食事会・飲み会など大人数で集まること」(27.0%)、「友人と会うこと」(20.4%)など、コロナ禍では避けてきた“人と接すること”を楽しみにしている人も多く、久しぶりに帰省先で親戚や友人などと過ごすことを待ち望んでいる様子が伺える。
■エコノミストはこう見る!
明治安田総合研究所 経済調査部 エコノミスト 前田和孝氏は、『夏休みに使う金額が、V字回復した昨年をさらに上回るという明るい結果となりました。金額を「増やす予定」とした人の約7割が「旅行に行くため」と回答しており、コロナ禍で溜まった旅行需要はまだまだ旺盛のようです。5月にコロナの感染症法の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類に変更されたことで、安堵感が生まれていることもこうした動きを後押ししている模様です。ただ、これでもコロナ前のピークである2015年と比べれば、まだ15,000円以上少ない状況です。「減らす予定」とした人の約65%が物価高騰を理由に挙げており、電気代や食品といった身の回りの商品・サービスの値上がりが家計の逆風になっている様子が伺えます。今年の夏は平年より暑くなるとの予報もあり、猛暑となれば電気代がかさむ可能性があるほか、食品の値上げも少なくとも秋口までは続きそうです。暮らし向きの改善にはもう少し時間がかかるかもしれません。』とコメントした。
【調査概要】
調査対象:20代から50代までの男女各140名計1,120人
調査エリア:全国
調査期間:6月14日~6月23日
調査方法:インターネット調査
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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