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サッポロビール、人とAIが協働!「AI需要予測システム」本格運用開始

サッポロビールは、需給管理の高度化により、持続可能な社会の実現を目指し、ビールや RTD の出荷における「 AI 需要予測システム」運用を 7 月 1 日から本格的に開始したと発表した。

この「 AI 需要予測システム」は、日鉄ソリューションズの支援を受けて開発したシステムで、商品発売の約 16 週間前から需要予測を開始し、その後も受注状況や販売状況などを反映しながら、出荷量を予測する。これまで人が担っていた需要予測を人と AI が協働することで、在庫を最適化し、顧客のニーズにより迅速にかつ柔軟に応えることができるサプライチェーンの構築につなげる。

昨年 10 月からデータ分析・試験モデル作成に着手し、今年 3 月までの 6 ヶ月間で、ビールや RTD の限定品などを中心に、約 40 アイテムで AI の機能検証をしてきた。検証開始当初は、人の予測精度に敵わなかった AI も、学習を重ねることで、検証終了時点には人だけの予測精度よりも人と AI が協働した予測精度は約 20 %上昇したため、本格運用開始を決定した。

本取り組みは、 AI に需要予測を任せるのではなく、 AI を育成・運用することで、これまでの予測ノウハウを組織知として蓄積・継承しながら業務をより高度化させることを狙っている。需給管理業務の高度化は、サプライチェーン全体の計画・実行業務の高度化、データ主導型の意思決定、在庫やコスト構造の最適化に大きく寄与する。

同社では、今後も、 DX ・ IT 人財育成プログラムや日鉄ソリューションズからのスキルトランスファーを通して、 AI によるアウトプットを理解・活用した DX 人財の育成と AI との協働を実現させるとしている。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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