トレンド座談会、テーマは「飲食店での料理の栄養成分表示」について

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「飲食店での料理の栄養成分表示」について、20代~60 代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートした。
■飲食店での栄養成分表示「あった方がよい」は約8割、気になるのは「エネルギー」
カロリーや塩分などについて記載してある、料理や食品の栄養成分表示についての今回の調査だが、飲食店で料理を注文するときに栄養成分表示が「あった方がよい」と答えたのは79.6%で約8割という結果になった。
また、選ぶ際に参考にする項目は、1位から順に「エネルギー(カロリー、熱量)」(37.5%)、「炭水化物(糖質)」(28.0%)、「脂質」(26.7%)、「たんぱく質」(22.4%)、「食塩相当量(ナトリウム)」(21.0%)だった。カロリーはもちろん、糖質を気にする人も3割近くおり、塩分についても約5人に1人が気になっていることが分かった。
■栄養成分表示が「ない方がよい」と思う理由1位は「食べる楽しみをそがれるから」
栄養成分表示があった方がよい/ない方がよいそれぞれの理由を聞いたところ、前者は「健康のためになるから」(42.6%)がトップ。一方、ない方がよい理由は「食べる楽しみをそがれるから」(39.3%)、「飲食店で食べるときくらいカロリーなどの栄養を気にしたくないから」(38.9%)と、せっかくの外食だから思い切り楽しみたいと考える人も一定数いることが分かった。
■トレーニングにダイエット…栄養成分表示の捉え方色々
「ホットペッパーグルメ外食総研」上席研究員の有木真理氏は、『料理や食品を選ぶ際に一役買っている栄養成分表示ですが、約8割の人が外食でも「あった方がよい」と考えていることが分かりました。栄養成分表示があることで「食べる楽しみをそがれる」と考える人も一定数いるようですが、やはり健康を意識して「あった方がよい」と考える人が多数派でした。参考にする項目としては、「エネルギー」が最も高かったものの、糖質制限ダイエットの流行もあり、「炭水化物」が2位に。近年では食事ごとの「たんぱく質」を気にする人も多いように感じます。トレーニング中の方、ダイエット中の方など、ご自身の状況に応じてまずは意識することから始めてもよいかもしれません。』と解説した。
【調査概要】
調査時期:3月24日~3月25日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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