東名阪の外食市場規模、3月は+569億円と16ヶ月連続で前年を上回る

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、東名阪三圏域 ( 首都圏・関西圏・東海圏 ) の男女約 10,000 人を対象とする 2023 年 3 月度の「外食市場調査」の調査結果を公表した。
3 月の外食市場規模は、 3 圏域合計で 2,715 億円。前年同月比は +569 億円 (126.5 % ) と 16 ヶ月連続の前年実績超えであった。 19 年比は 74.0 %で前月の同 79.5 %から後退した。 19 年比が後退するのは 2 ヶ月連続となる。外食単価は 17 ヶ月連続で前年を上回り、 19 年比でも 106.1 %と高い伸び率であったが、外食実施率・頻度の 19 年比が前月より悪化したことで延べ外食回数の 19 年比が前月を下回った。コロナ禍からの回復や値上げの影響よりも、物価高騰による節約志向・外食回数減少が市場へのマイナス影響として強く出ているのではないかと考えられる。
「食事主体業態・計」の市場規模は前年比 113.9 % (19 年比 82.8 % ) 、「飲酒主体業態・計」の市場規模は同 141.4 % ( 同 61.4 % ) 、「軽食主体業態・計」の市場規模は同 113.9 % ( 同 69.2 % ) 。 19 年比では「飲酒主体業態・計」が前月 (61.2 % ) を上回った。
業態別の市場規模は、「居酒屋」 ( 前年比増減 +185 億円 ) 、「和食料理店」 ( 同 +91 億円 ) 、「フレンチ・イタリアン料理店」 ( 同 +60 億円 ) 等 16 業態中 15 業態で前年を上回り、 2019 年比では「レストラン ( ファミリーレストラン以外 ) 、食堂、ダイニング、洋食店」 (93.2 % ) 、「中華料理店」 (90.0 % ) がコロナ禍前の市場規模の 9 割以上を確保した。「居酒屋」 ( 延べ回数 +402 万回、単価 +281 円 ) 、「和食料理店」 ( 同 +103 万回、単価 +500 円 ) 、「フレンチ・イタリアン料理店」 ( 同 +78 万回、単価 +577 円 ) 等は延べ回数・単価ともに前年比で増加した。
【 3 圏域計 ( 首都圏・関西圏・東海圏 ) 】
①外食実施率: 65.3 % ( 前年比 +4.5pt) ②外食頻度: 3.73 回 / 月 ( 同 +0.21 回 ) ③外食単価: 2,801 円 ( 同 +321 円 ) ④外食市場規模 2,715 億円 ( 同 +569 億円 )
【圏域別】
①外食実施率…首都圏: 64.3 % ( 前年比 +4.1pt) 、関西圏: 66.7 % ( 同 +5.1pt) 、東海圏: 66.9 % ( 同 +5.5pt)
②外食頻度…首都圏: 3.86 回 / 月 ( 同 +0.20 回 ) 、関西圏: 3.69 回 / 月 ( 同 +0.18 回)、東海圏: 3.33 回 / 月 ( 同 +0.34 回 )
③外食単価…首都圏: 2,905 円 ( 同 +346 円 ) 、関西圏: 2,784 円 ( 同 +329 円 ) 、東海圏: 2,390 円 ( 同 +211 円 )
④外食市場規模…首都圏: 1,658 億円 ( 同 +343 億円 ) 、関西圏: 737 億円 ( 同 +153 億円 ) 、東海圏: 320 億円 ( 同 +73 億円 )
※ 1 外食:夕方以降の食事について、お店で食事した場合を対象。消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で行った外食を対象としており、圏域外で行った外食は含んでいない。また、夕方以降、 1 日 2 回までの外食を含む
※ 2 外食頻度:外食実施者の 1 ヶ月あたりの平均外食回数
※ 3 外食市場規模:各圏域の当該年齢人口×外食実施率×外食頻度×外食単価で算出
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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