マイナビ、5回目となる「大学生のアルバイト調査(2023年)」結果を発表

マイナビは、大学生のアルバイトの実態と意識を明らかにすることを目的に、今年で 5 回目となる「大学生のアルバイト調査 (2023 年 ) 」の結果を発表した。
現在、アルバイト就業中の大学生の割合は 68.4 %。コロナ禍前に実施した 2020 年調査の水準には回復していないが、コロナ禍がはじまった 2021 年より 5.5pt 増加した。
アルバイトの目的は、「貯金をするため」が 61.7 %と最も高く、次いで「趣味のため」が 55.4 %、「自分の生活費のため」が 38.9 %、「交際費のため」が 37.8 %、「社会経験を積むため」が 36.5 %となった。前年比では「交際費のため」が +6.0pt と大きく増加し、コロナ禍の自粛緩和により、学校生活や人との交流が通常に戻り交際費が増加したと考えられる。
学年別では、大学 1 年生で「社会経験を積むため」が全体比 +5.5pt 、大学 2 年生で「将来のキャリアのため」が全体比+ 5.3pt 、大学 3 年生で「自分の生活費のため」が全体比 +5.9pt 高くなり、低学年層ほどキャリア形成を目的にアルバイトをしている様子がみられた。
就職活動を意識してアルバイト先を決めた割合は 25.8 %となった。重視したことは、「正しい言葉遣いができるようになる」が 43.2 %と最も高く、次いで「将来の仕事や職業に役立つような経験をする」が 38.9 %、「アルバイトを通じて関わる人の数を増やす」が 34.7 %となった。前年比では、「将来の仕事や職業に役立つような経験をする」が +9.9pt 、「将来の仕事や職業についてアルバイト先の人と話をする」が +6.9pt 、「アルバイトを通じて関わる人の数を増やす」が +6.7pt の順で伸長した。アルバイトを将来の仕事に役立つ経験を積む場としてとらえている大学生が多いことがわかった。
また、コロナ禍による授業のオンライン化などにより、同級生や先輩とのつながりが少ない中で、リアルな仕事の実情や経験を話してくれたり、相談に乗ってくれる人との出会いの場として、アルバイト先を選ぶ大学生が増加したことがうかがえる。
アルバイト就業中の大学生の手取り月収平均は、 6.10 万円と、前年比+ 0.55 万円となった。一方で、希望月収は 10.76 万円と前年比+ 2.82 万円で増加したことにより、実際の手取り月収との大幅なギャップ (-4.66 万円 ) が生じた。物価上昇の影響を受けて、希望する月収が前年より上回ったことで実態とのギャップが大きくなったと考えられる。
【大学生のアルバイト調査 (2023 年 ) 】
目的:大学生のアルバイトの実態と意識を明らかにすること
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
実施期間: 2 月 15 日~ 2 月 20 日
対象者: 18 ~ 23 歳の大学 1 ~ 4 年生 ( 短大、専門学校、大学院生は除く )
回収数:就業者 944 サンプル、非就業者 456 サンプル
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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