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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、第9回外食実態調査 -現在の外食意向-

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食の現状や消費者心理についての調査「第9回 外食実態調査」を実施した。外食ドットビズでは2回に分け、まず、外食意向編を掲載する。
■外食意向、外食にコロナ禍前と「変わらない頻度で行く/行っている」が過去最多に
 まず、コロナ禍前と比べた現在の外食頻度の変化を尋ねた。コロナ禍前と「変わらない頻度で行くつもりだ/行っている」とした人は、前回の過去最高値(24.3%)をさらに大きく上回って34.5%。一方、「当分は様子を見て外食を控える」とした人は10.3%でこちらは過去最少の数値であった。消費者の外食意向は急速に回復に向かっているようだ。
■外食意向の変化理由、「感染不安」「まだ自粛すべき」「周りの目が気になる」等は減少
 外食頻度がコロナ禍前と比べて変化したと回答した人にその理由を尋ねた。最も多かったのは過去調査同様に「感染しないか不安だから」の52.4%だが、数値自体は前回(62.5%)から10ポイント以上減少し、過去4回の調査結果との比較では2021年の11月と同スコアで最少となっている。前回調査で2番目に多かった「まだ自粛すべきだと思うから」も17.6%(前回31.0%)と大幅に減少、さらに「周りの目が気になるから」も7.5%(前回9.5%)と前回より割合が低下した。一方、感染リスクとは関連の薄い「収入が減ったから」が21.8%(前回13.9%)と増加して変化理由の3番目に浮上している。全体として「脱・コロナ禍」の傾向が顕著に表れてきている。
■今後のお店選びで気にすることは「換気」「席の間隔」なども、ナーバスさは緩和傾向
 外食意向のある人に外食するお店を選ぶ際に気にすることについて尋ねた。1・2位に挙がっているのは前回同様で、1位「きちんと換気がされているか」(45.9%)、2位「席の間隔が空いているか」(42.5%)。3位は、前回の4位から順位を上げた「従業員のマスク着用が徹底されているか」で34.0%。
 マスクについては、屋外だけでなく屋内での着用義務も解除の方向でさまざまな意見があるところではあるが、スコアが下がりつつある中で消費者が気にする優先順位の中では相対的に順位が上昇しているということで、ここでも飲食店側の判断が難しい項目であるといえそうだ。とはいえ、ほぼ全項目でスコアは下がっており、お店の衛生対策について従来ほどはナーバスな問題ではなくなってきつつあるといえそうだ。

【第9回 外食実態調査】
調査方法:インターネットによる調査
調査対象:全国47都道府県に住む20?69歳の男女(マクロミル登録モニター)
調査期間:2月2日~2月3日
有効回答数:1,035 件(男性519件、女性516件)

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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