マルハニチロ、回転寿司に関する消費者実態調査2023 -ネタ偏-
マルハニチロは、2月10日~14日の5日間、全国の15歳~59歳の男女で、月に1回以上回転寿司店を利用する人に対し、今回で13回目となる「回転寿司に関する消費者実態調査」をインターネットリサーチで実施し、3,000名の有効回答サンプルを集計した。今回は、ネタ編を掲載する。
■回転寿司店でよく食べるネタ1位「サーモン」は12年連続で首位の座に
全回答者(n=3,000)に、回転寿司店に行った際によく食べているネタを聞いたところ、1位は「サーモン」(50.3%)となり、2012年調査から12年連続で1位となった。回転寿司店でサーモンは揺るぎない人気を誇る定番ネタのようだ。以下、2位「マグロ(赤身)」(35.2%)、3位「ハマチ・ブリ」(32.5%)までは昨年と同順位で、今年は4位「エビ」(29.0%)、5位「マグロ(中トロ)」(27.9%)だった。
男女別にみると、男女とも1位は「サーモン」(男性47.3%、女性53.3%)となり、男性は2位「マグロ(赤身)」(40.5%)、3位「ハマチ・ブリ」(34.5%)、4位「マグロ(中トロ)」(29.5%)、5位「エビ」(24.5%)。女性は2位「エビ」(33.6%)、3位「ハマチ・ブリ」(30.5%)、4位「マグロ(赤身)」(29.9%)、5位「マグロ(中トロ)」(26.3%)であった。
また、我慢することが多いネタについても聞いたところ、今年も「マグロ(大トロ)」(21.8%)がダントツ1位となった。大トロには気軽に手が出ないと感じている人が多いようだ。次いで、2位「ウニ」(12.4%)、3位「マグロ(中トロ)」(11.6%)、4位「イクラ」(8.1%)、5位「ウナギ」(6.5%)となった。
さらに、昨今は食材の値上げが話題になっているが、回転寿司店に行った際に、たとえ1.5倍の価格に値上がりしても食べたいネタを聞いたところ、1位「サーモン」(16.5%)、2位「マグロ(中トロ)」(10.4%)、3位「マグロ(赤身)」「ハマチ・ブリ」(各9.7%)、5位「マグロ(大トロ)」(7.1%)となった。サーモンはたとえ値上がりしたとしても味わいたいネタの筆頭となった。
■2人に1人が「SDGsに関する取組みを行うお店に対しお店選びの優先度が高くなる」と回答
SDGs(持続可能な開発目標)の目標14「海の豊かさを守ろう」では、水産資源の保護が目標の一つとして掲げられている。回転寿司店の利用とSDGsについて質問した。回転寿司店がSDGsに関する取組みを行った場合、お店選びの優先度は高くなるか聞いたところ、「低利用魚・未利用魚の活用(水揚げされても利用されない魚の活用)」では、「非常に高くなる」(14.1%)と「やや高くなる」(33.0%)を合計した「高くなる・計」は47.1%となった。また、「環境にやさしい素材の店舗備品を使用(商品袋やストローなど)」では、「高くなる・計」は47.5%、「寿司文化の発信・継承(動画配信やイベント開催、職人コンテスト開催など)」では、「高くなる・計」は45.2%だった。漁業支援に関する取り組みへの評価をみると、「持続可能な漁業・養殖の実施・支援」では、「高くなる・計」は50.4%、「漁業就業者の支援」では、「高くなる・計」は 50.0%となった。世代別にみると、「積極的に食べたい」と回答した人の割合は、10代41.9%、20代37.5%、30代35.7%、40代30.8%、50代 26.3%と、若い世代ほど高い傾向がみられた。
■「MSC認証・ASC認証を取得した魚を回転寿司で食べたい」は4人に3人
水産資源に関連する認証制度として、持続可能な漁業で獲られた水産物に与えられるMSC認証や、環境と人にやさしい責任ある養殖業で生産された水産物に与えられるASC認証がある。そこで、持続可能な漁業・養殖の認証(MSC認証・ASC認証)を取得した魚を回転寿司で食べたいか聞いたところ、「積極的に食べたい」(20.7%)と「まあまあ食べたい」(53.4%)を合計した「食べたい・計」は74.1%となった。世代別にみると、「積極的に食べたい」と回答した人の割合は、若年層ほど高くなり、10代(24.6%)では4人に1人の割合となった。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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