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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、「リベンジ消費」についてアンケート調査

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、コロナ禍でこれまで抑制していたことの反動による消費、いわゆる「リベンジ消費」についてアンケート調査を実施した。
■「リベンジ消費」経験率は 3 人に 1 人強、最多は外食 ( 食事・飲酒 ) が 2 割強

コロナ禍よる「リベンジ消費」の経験率は 37.5 %だった。消費内容別では、「外食 ( 食事・飲酒 ) 」での「リベンジ消費」が 22.0 %と最も割合が高く、次いで「旅行、レジャー」が 18.4 %であった。性年代別にみると、 20 ・ 30 代女性において外食での「リベンジ消費」の経験率が高かった (20 代 28.4 % /30 代 28.7 % ) 。
■今後の「リベンジ消費」可能性は 4 割強、特に 30 代女性で「外食」での可能性が 34.1 %と高い

今後の「リベンジ消費」の可能性は、いずれかの項目で可能性ありが 42.2 %。消費内容別では、「旅行、レジャー」が 27.3 %と最も高く、次いで僅差で「外食 ( 食事・飲酒 ) 」が 26.9 %であった。経験率に対し、可能性ありの割合が 4.7 ポイント高いことから、「リベンジ消費」は今後も続くとの見たてができそうだ。性年代別にみると、「外食」での経験率で最も割合の高かった 30 代女性において、今後の実施可能性も 34.1 %と高いことから、引き続き「リベンジ消費」の主役となる可能性がありそうだ。
■ 20 ・ 30 代男女では、 2022 年クリスマスの外食での「リベンジ消費」可能性が高い

外食での「リベンジ消費」に関して、これまでのタイミングと、今後可能性があるタイミングを尋ねた。これまでの経験では「 2022 年の夏休み」 (53.2 % ) 、「誕生日などお祝い事やイベント時」 (50.1 % ) が 5 割を超えた。今後では、「来年中には」 (57.7 % ) 、「次の年末年始・冬休み」 (56.5 % ) 、「誕生日などお祝い事やイベント時」 (56.2 % ) が 5 割を超えた。これまでの経験、今後の可能性とも、複数のタイミングを選ぶ人が多いことから、外食での「リベンジ消費」は繰り返し行われやすいことがわかる。性年代別にみると、これまでの経験では 20 ~ 40 代男性が「 2022 年のゴールデンウイーク」で実施したという回答割合が高く、今後の可能性では 20 ・ 30 代の男女で「 2022 年のクリスマス」で可能性が高い。今年のクリスマスは外食消費巻き返しの期待が持てるかもしれない。
■「リベンジ消費」の飲食店への経済効果は客数増と単価増の両方に波及しそう

これまでに、外食での「リベンジ消費」経験がある人、今後可能性がある人に、その内容やシーンを尋ねた。 1 位「親しい知人と飲食」 (37.2 % ) 、 2 位「高額なメニューを注文」 (36.6 % ) 、 3 位「高級なお店で飲食」 (29.7 % ) 、 4 位「高級な食材を注文」 (26.4 % ) 、 5 位「有名なお店で飲食」 (23.4 % ) などとなっている。外食の機会を増やすという回答と、単価を増やすという回答の両方が上位に選ばれていることから、飲食店が実感する「リベンジ消費」の経済効果は客数増と単価増の両方に現れそうだ。性年代別にみると、 20 ・ 50 代女性で「親しい知人と飲食」、 20 ・ 30 代男性では「食事の量を増やす」「高いお酒を飲む」、 30 ・ 40 代男性では「お酒の量を増やす」の回答割合が高くなっている。
■良かった点は「リフレッシュやストレス解消になった」悪かった点は「使いすぎた」

外食での「リベンジ消費」経験者に感想を聞いた。良かった点としては「リフレッシュやストレス解消になった」 (73.3 % ) 、「気分が上向き・前向きになれた」 (55.0 % ) 、「外食の良さを再認識した」 (28.2 % ) などに回答が集まり、悪かった点としては「お金を使いすぎた」 (41.1 % ) に回答が集まった。総じて良かった点のほうが、回答割合が高いことから、それなりの満足度が得られた可能性がありそうだ。性年代別にみると、前述で消費の主役となりそうな 20 ・ 30 代女性で「リフレッシュやストレス解消になった」と「お金を使いすぎた」の良かった点・悪かった点の両方が高い割合で選ばれている。
■外食での「リベンジ消費」は「食事主体の夕食」の割合が高い、男性では「飲酒主体」消費も

外食での「リベンジ消費」経験者に、直近の食事シーンを尋ねた。「食事主体の夕食」の割合が最も高く、 62.0 %であった。性年代別にみると、 40 代女性を筆頭に、全体的に女性の方が「食事主体」のシーンで「リベンジ消費」を行う割合が高いのに対し、男性は 30 代男性を筆頭に「飲酒主体」のシーンで行う割合が高かった。
■外食の「リベンジ消費」、増額幅は平均 2,751 円

外食での「リベンジ消費」経験者に、直近の外食について、普段に比べてどの程度多く支払ったかを尋ねた。全体では一人当たり平均 2,751 円の増額となっており、「リベンジ消費」を行った人ではかなりの消費増 ( 参考 :2021 年度三圏域平均外食単価 2,387 円 / 同社調べ ) であることがわかった。実施件数の多い「食事主体 : 夕食」では平均 2,840 円増、「食事主体 : 昼食」では平均 2,099 円増、「飲酒主体」では平均 3,725 円増となっている。

【調査概要】
内容:首都圏、関西圏、東海圏における外食マーケット基礎調査の中で、コロナ禍によるリベンジ消費の経験有無や今後の実施可能性、その中で特に外食でのリベンジ消費について、そのシーンやリベンジ消費をした感想、普段の外食と比べた増加額などを聴取
調査対象:首都圏・関西圏・東海圏に住む 20 ~ 69 歳の男女 ( マクロミルの登録モニター )
調査期間: 9 月 30 日~ 10 月 11 日
有効回答者数: 9,939 件 ( 首都圏 5,042/ 関西 2,571/ 東海 2,326)

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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