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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、2021年度東名阪中食動向を発表

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・東海圏・関西圏の 3 圏域の男女約 10,000 人を対象に毎月実施している「外食市場調査」について、 2021 年度 (2021 年 4 月~ 2022 年 3 月 ) の外食および中食の年間結果を取りまとめた。今回は、中食動向をお知らせする。

3 圏域計における 2021 年度の年間の延べ中食購入回数は前年度比+ 1.8 %の 17 億 5695 万回、中食市場規模は同+ 3.5 %の 1 兆 5225 億円と推計された。コロナ禍 1 年目における増加幅には及ばないが、コロナ禍 2 年目においても中食市場規模はさらに拡大した。実施者の 1 ヶ月あたり中食頻度は同+ 0.4 % (5.11 回 ) 、中食単価は同+ 1.6 % (867 円 ) と増加した。

圏域別に見ると、首都圏 9425 億円 ( 前年度比+ 3.1 % ) 、関西圏 3902 億円 ( 同+ 6.0 % ) 、東海圏 1897 億円 ( 同+ 0.3 % ) と、外食市場規模が縮小した関西圏において、中食市場規模の増加幅が +6.0 %と最も大きかった。

月別の中食市場規模を見ると、 4 月は外食・中食ともに前年比プラス、 5 月は外食はプラスだったが中食はマイナス、 6 月以降 11 月まで外食はマイナスが続いたのに対し中食はプラスで推移。逆に 12 月以降外食が回復に転じた一方で中食はやや落ち込み、年間では前年度をやや上回る程度となった。

性年代別では、コロナ禍前と同様に「男性 /40 歳代」が延べ回数シェア (13.7 % ) 、市場規模シェア (13.5 % ) ともに最も高かった。対前年度比で延べ中食購入回数・中食市場規模が最も増えた性年代は「男性 /50 歳代」で、回数は前年度比+ 6.9 %、市場規模は+ 10.5 %であった。また、「男性 /50 歳代」は、対 19 年度比でも最も増加幅が大きく、回数は 19 年度比+ 23.6 %、市場規模は同+ 33.3 %であった。コロナ禍前と比べ、「男性 /60 歳代」「女性 /60 歳代」において外食市場規模の回復が停滞していることに加え、中食市場規模も他の性年代に比べると増加幅が小さい。シニア世代において、外食・中食の戻りが遅いことが推察される。
※「中食」は、夕方以降の食事について、外で買ってきたものを食べた、出前や宅配を利用して食べた場合を対象・食事の一部 ( おかずのみ等 ) を買ってきて食べた場合も含まれる。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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