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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、トレンド座談会のテーマは「ガチ中華」

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「ガチ中華」について20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートする。
■月1回以上中華料理を食べる人は75.8%、ガチ中華の台頭で中華料理に“三国時代”到来!?
 中華料理を食べたことがないと答えた人を除いた人(n=1,016)に、どのくらいの頻度で中華料理を食べるか聞いたところ、「2~3日に1回以上」(5.7%)、「週に1回程度」(33.5%)、「月に1回程度」(36.6%)と実に4人に3人以上が月に1回以上食べると回答した。
 全員(n=1,035)に、ボリュームがあって、気軽に通える昔ながらの「町中華」、やや高級路線で、ゴージャスな内装や円卓の個室などがあるような「高級中華」、日本人の好みに寄せていない本場の中華料理が味わえる「ガチ中華」それぞれについてあてはまるものを聞いたところ、「行ったことがあり好き」又は「行ったことはないが行ってみたい」と回答した人は、「町中華」が計83.7%、「高級中華」が計67.5%、「ガチ中華」が計60.8%と、町中華が圧倒的な人気を誇る一方、高級中華とガチ中華もそれぞれ6割以上も支持されていることがわかった。
■食べてみたいガチ中華メニューの上位に「串焼」「串串香」「麻辣湯」
 そこで、「ガチ中華」メニュー12品目を提示して、食べてみたい又はまた食べたいものを聞いたところ、一番多かったのは「串焼」(27.8%)で、2位が「串串香」(22.2%)だった。羊肉などを串に刺してこんがり焼き、スパイスのきいた粉をつけて食べる串焼や、火鍋の材料を串に刺して好きなものを食べられる串串香は、焼き鳥好きの日本人にはとっつきやすいのかもしれない。すでにブームになりつつある「麻辣湯」(21.5%)は3位、鶏肉や野菜を土鍋で煮込む「黄?鶏米飯」(21.2%)は4位、大量のキノコで出汁をとる「きのこ鍋」(20.2%)は5位だった。
 次に、「ガチ中華」のいいところを、いくつかの選択肢を提示して聞いたところ、「本場の味が楽しめる」(47.1%)、「本場の味が知れる」(39.6%)、「食べたことのない料理が味わえる」(30.8%)、「非日常を味わえる」(18.1%)、「本格的な辛さを味わえる」(16.7%)が上位回答であった。
※提示したガチ中華メニュー:水煮魚/烤魚/串焼/夫妻肺片/蛙鍋/鉄鍋屯/串串香/きのこ鍋/椒魚頭/麻辣湯/黄燜鶏米飯/雲南石鍋魚/あてはまるものはない
■未知の味への好奇心で今後も「ガチ中華」が広まる予感
 「ホットペッパーグルメ外食総研」上席研究員の有木真理氏は、『ここ数年、都内でも各地でオープンしている人気急上昇中のガチ中華。もともと人気の高い中華料理のなかでも、「行ってみたい」という回答が4割弱という結果でした。その理由としては「本場の味が楽しめる/知ることができる」「食べたことのない料理が味わえる」など、未知の味への好奇心が上位に挙がりました。食べてみたいメニューの上位にも「串焼」や「串串香(ツァンツァンシャン)」など、まだ食べたことのある人の少ない料理が並びます。今後もガチ中華が市民権を得ていくことで、中華料理の“三国時代”が訪れるかもしれません。』と解説した。

【アンケート調査概要】
調査時期:6月24日~6月26日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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