ホットペッパーグルメ外食総研、今春の「歓送迎会」「花見」に関する調査

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、2022年春の「歓送迎会」「花見」について、消費者アンケート調査を実施した。
■「歓送迎会」「花見」予定、参加回数は「昨年と変わらない」が過去最多で下げ止まり
今春の「歓送迎会」への参加回数の見込みは、「昨年と変わらない」(91.7%)との回答が 2013年の調査開始以来最多となった。増加派(「昨年より大きく増えそう」+「昨年よりやや増えそう」)が計7.4%で前年計4.1%から増加。一方、減少派(「昨年より大きく減りそう」+「昨年よりやや減りそう」)は計0.8%(前年計7.8%)と大幅に減少。減少派がほとんどいないことから、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は下げ止まったといえそうだ。なお、2021年の「歓送迎会」の参加率は7.6%と、コロナ禍前の2019年の30.9%から2年連続で減少しており、今年も2021年と同程度の参加率となりそうだ。性年代別の特徴としては、増加派は20代男性が最も多く15.2%、次いで20代女性が 13.9%と若年層で増加する可能性がありそうだ。
また、今春の「花見」への参加回数の見込みも、「昨年と変わらない」(91.7%)との回答が調査開始以来最多となった。増加派(「昨年より大きく増えそう」+「昨年よりやや増えそう」)が7.7%で前年計4.6%から増加。一方、減少派(「昨年より大きく減りそう」+「昨年よりやや減りそう」)は計0.6%(前年計4.0%)と、歓送迎会同様に極小に。2021年の「花見」の参加率は11.1%と2020年の9.4%から微増しており、今年も前年並みもしくは微増する可能性がありそうだ。
■平均予算は「歓送迎会」が増加予想の3,885円、「花見」は減少予想の2,293円
2021年における「歓送迎会」の実際の費用を見ると、1人/1回あたり「3,000円~4,000円未満」が最多で26.8%、次いで「5,000円~6,000円未満」が僅差の25.9%であったが、今年の想定額でも「3,000円~4,000円未満」(28.3%)が最多で、2番目に多い価格帯が「5,000円~6,000円未満」(26.9%)と前年と同様となっている。1人/1回あたりの想定支出金額平均は3,885円(前年比+142円)で、3年ぶりに増加予測となっている。想定予算と実際の参加費を比べると、毎年、上振れしているため、2022年の参加費は前年超えの可能性が高そうだ。
一方、「花見」については、2021年の実際の費用と今年の想定金額ともに「2,000円未満」が最多で、実績、想定ともに3,000円未満が過半数のシェアを占めている。今年の1人/1回あたりの想定支出金額平均は2,293円(前年比-45円)で、2年連続して前年比マイナスの予想となっている。
■「歓送迎会」の相手は「会社・仕事関係」が微増予想も、依然として低レベルで推移
「歓送迎会」の相手は、「会社・仕事関係」が最多で18.1%(前年比+1.1ポイント)であるが、コロナ禍前(2020年2月初旬調査:36.5%)と比べると回復にはまだ遠い。「友人・知人関係」は7.7%(同+0.2ポイント)と微増の予想。
「花見」の相手は、「家族・親族関係」が12.7%(同+1.5ポイント)で、「友人・知人関係」の9.8%(同+1.2ポイント)を上回って、2年連続の最多。「会社・仕事関係」は4.4%(同+0.9 ポイント)と微増にとどまる見込み。
【調査概要】
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2月1日~2月9日
調査対象:首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:9,466件
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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