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外食トピックス

【共同調査】TableCheck、コロナ禍で大きく変化した外食市場の動向

TableCheck とポスタスは、両社が提供する予約システム並びに POS レジシステムに蓄積された予約・来店データを共同で分析し、コロナ禍で大きく変化した外食市場の動向をレポートにまとめた。外食ドットビズでは、ポスタス社の POS データ分析と、 TableCheck 社の予約・来店データ分析の 2 回に分け、今回は TableCheck 編を掲載する。
■ GoToEat キャンペーンを境に一気にネット予約市場拡大、コロナ禍で SNS 予約が急伸

コロナ禍で飲食店の予約動向はどのように変化したかを、予約経路、 Google/Instagram 経由予約、予約リードタイムの 3 種のデータを切り出して分析した。

まず、コロナ禍で起きた大きな変化の 1 つ目は、ネット予約の利用が拡大したことだ。 2020 年 10 月~ 11 月に政府主導で実施された外食需要喚起施策「 GoToEat キャンペーン」を境に、一気にネット予約が利用されるようになった。これ以前は、 2018 年からずっと 30 %前後を推移し伸び悩んでいたが、キャンペーンが始まると 10 月= 41.5 %、 11 月= 44.1 %、 12 月= 42.1 %と一気に 40 %台まで跳ね上がった。緊急事態宣言などによる自粛期間中は比較的電話予約、ウォークインが増える傾向にあるが、 3 度目の緊急事態宣言下だった 2021 年 6 月でも 2018 年 1 月から 7.6 ポイント増となった。これは GoToEat キャンペーンをきっかけに消費者、飲食店双方がネット予約の利便性などのメリットに気づき利用を後押ししたことが要因と考えられる。

ネット予約に関連してもう一つ特筆すべきことは、コロナ禍での Google と Instagram の動きである。両社ともに 2020 年はじめから飲食店検索・予約機能の強化に注力しはじめ、飲食店予約システム企業との連携を進めてきた。その結果、 Google マップや Instagram からより多くの飲食店を、より簡単に検索・予約が可能になり、利用がコロナ禍で急速に広まった。従来のグルメサイトに不満を持つユーザーや飲食店がこういった飲食店検索・予約新興勢のツールに流れている。

そして、コロナ禍で見られた予約動向の大きな特徴は、予約の直前化である。コロナ禍で行われた度重なる休業要請や時短営業要請で、先が見通せない状況下では予約が直前になりやすい。飲食店側もウォークインや直前予約を受け入れられる体制を整えておくのも自粛期間中の対策になるのではないだろうか。
■時短要請長期化でディナー 3/4 消失・ランチ市場が拡大、客数もディナー / ランチで初逆転

2021 年 1 月以降、ディナーとランチの来店人数が逆転していることがデータ分析から分かった。それ以前は常にディナー客数がランチ客数を上回っていたが、度重なる時短営業要請で、ディナー営業や酒類提供が困難な状況が長期にわたり続いた結果、客足がランチ帯に向かっている。完全に飲食店の自粛要請が取り払われない状況下で、ランチメニューやテイクアウトなどの持ち帰り商品強化など、飲食店の工夫と消費者のニーズが合致し、消費行動に変化をもたらしていると言えるだろう。一方で、ディナーは 2021 年に入ってから一層厳しい状況に置かれている。 2021 年 1 月~ 6 月来店人数平均は 8.0 人 / 月で、 2019 年同期 31.8 人 / 月と比較すると、 74.8 %減となり 1/4 にまで落ち込んでいることが分かる。
■自粛中ほどリピーター比率増。顧客管理の重要性高まる。苦しい時にも頼れる常連さん

コロナ禍で見えてきた外食の特徴として、自粛期間にリピーター比率が高まる傾向にあるということも分かった。もちろん全体の予約数が減少する影響も大きいことを考慮しても、 2019 年は 20 %~ 25 %前後で推移していたリピーター比率が、 2021 年には 25 ~ 30 %前後で推移しており、 10 %前後リピーターが増加していることが分かる。この傾向は自粛期間中ほど強く見られ、 1 度目の緊急事態宣言が発出された 2020 年 4 月には 38.2 %と 4 割近くにまで達している。新規客に再来店を促すなどの顧客管理の重要性が、コロナ禍で浮き彫りになったと言える。自店舗のリピーター比率を高めておけば、テイクアウトやデリバリー、 EC などの新商品や新規事業の告知も既存客へ行うことができ軌道に乗せやすいなどのメリットも考えられる。飲食店の顧客管理は、コロナ後も強い店づくりに欠かせない一要素となるだろ。
■親しい人との「プライベート」「ハレの日」利用の傾向さらに強く

テーブルチェックを通じて行われた予約のうち、利用目的の回答のあったものを集計した。その結果、 2019 年から 2021 年にかけて増加したのは、「デート」「家族行事」「記念日」の 3 つだけだった。これらの用途からも分かるように、家族、恋人などのより親しい人と外食を楽しむといったプライベートの利用シーンが、コロナ禍で増加したのが読み取れる。同じプライベート利用であっても「知人会食」「グループデート」など、関係性が浅いと推察される人との外食は、ビジネス、宴会利用と同様に減少傾向。テレワークも広まっていることから、ビジネス関連の外食需要の回復は最も時間がかかると予想される。

記事配信/外食ドットビズ(2021/07/13)
制作協力/外食ドットビズ

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