昭和産業、業務用油脂製品の価格を3月1日納品分より改定
昭和産業は、植物油業界のコスト環境が厳しい状況を迎えている中、 3 月 1 日納品分より業務用油脂製品のうち「業務用一斗缶製品 (16.5Kg) 」を 500 円 / 缶以上の引き上げを実施すると発表した。
現在、新型コロナ禍や ASF( アフリカ豚熱 ) による不調から回復してきている中国を中心として、大豆、菜種、パーム油の需要が旺盛となっている。
一方、供給面では、米国産大豆が昨夏の天候不順による生育状況の悪化により減産となり、需給は 7 年ぶりの逼迫状況にあり、生育中の南米産大豆は、乾燥による減産が懸念されている。また、カナダ産菜種は、昨夏の高温により生産量が伸びなかったことに加え、 EU の減産による輸出の増加もあり、需給が引き締まっている。そして、パーム油は、引き締まった需給のまま、産地が減産期となる雨季に入り、さらに新型コロナ再拡大による労働者不足とラニーニャ現象による降雨過多で減産が懸念されている。
このような状況により、シカゴ大豆、ウィニペグ菜種、パーム油相場は大幅に上昇しており、自社努力だけでは補えないことなどより値上げを実施することとした。
記事配信/外食ドットビズ(2021/02/09)
制作協力/外食ドットビズ