前回同様、まずは名古屋駅のコンコースの売店で駅弁を購入。それにしても、ここの駅弁の種類の多さと賑わいにはびっくりです。駅弁を片手に地下鉄に乗り込み、ある場所を目指してやってきました。降りた駅は「市役所駅」、ストレートな駅名がいいですな。地上に上がると、なるほど立派な市役所が見えます。日本ぽいというか、アジアっぽい建物が印象的です。駅の入り口もほら、立派な門構え。もうわかりましたね。今回の目的は名古屋城です。
「市役所駅」
入場料を払って中に入ると、ガイドボランティアによるガイドコースの案内が。無料だというので参加することに。ガイドさんから「日本の方ですか?」と聞かれてしまいました。最近は、海外の方が多いそうです。入り口から本丸御殿まで、たっぷり1時間の授業に大満足。家康の話はもちろん、加藤清正像の槍の逸話、敷居が高い本丸御殿とか、愛知県で零戦をつくっていたなんて話も。詳しくは体験してみてください。名古屋弁混じりの解説が楽しいです。
名古屋城で印象深いのが、石垣です。ごっついです。大きい石を運び、削って、形状どおりに配置するのはすごい技術。ピラミッドもすごいけど、日本の城もなかなかだぜ!と誇らしくなります。石にはマーク(紋)がついていて、てっきり「我が藩はこれだけ築城に貢献した」というものだと思ったら、盗難防止だったようです。この清正石、大きいですね。見た目だけで奥がなく薄かったら面白いのに、そんな無礼者の考えが浮かんじゃいました。
名古屋城の天守閣は現在閉館していて、豊富な資料をもとに、木造復元事業が進んでいます。これから天守閣の解体になるのでしょうか、石垣部分に足場がびっしりです。中が見られないのは残念ですが、今しか見られないこの足場も見事じゃないですか。こういうところで働いたあとのビールは、うまいだろうな。2022年には完成予定というので、そのときにはまた来たいです。
天守閣を眺めながらお堀沿いを歩いてたら、おやおや何ですかこれは。水飲み場でしょうね。でしょうが、何のため、誰のためにこんなつくりになってるの?水の飲み口が16カ所、手洗い用?の蛇口が4カ所、円形にそろってます。もしかして噴水かと蛇口をひねっても勢いよく出ないし、やはり水飲み用ですよね。確かに、幼稚園児たちが16人そろって水を飲んでいたらかわいい感じがします。ですが、今は使われずひっそりして寂しそうです。使いましょう。
家康と息子で初代尾張藩藩主の義直が、大坂冬の陣に出陣する際に、武勲を祈念してこのカヤの実を食べたそうです。なるほど、あやかりたいものです。私の場合、競争相手がどうのこうの言う前にまず自分に勝たなければなりません。自分に甘い自分に「必勝!」と、気合いを入れました。それはいいのですが、そもそも「カヤの実」って? 調べたら日本古来のナッツですと、食べてみたい…。
開けてびっくり、肉厚のとんかつがギュッとしてます。八丁味噌がたっぷり用意されていて、びっくり。甘い味噌がカツの風味を増してくれますな。白飯+しそご飯というのも気が利いてます。しっかり味のカツをかみしめたあと、口の中に残る味噌をビールで流し込んで、ごくり。たまらんです。おや、またびっくり。カツの下からナムルがひょっこり顔を出し、ビールを誘ってきます。お腹いっぱい、ごちそうさま!
名古屋だるま「びっくりみそかつ」(※お弁当は名古屋駅で購入したものです。)
※掲載の情報は、2018年10月現在の内容です。