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職人の手仕事

富硝子(東京都江東区)

昔気質の職人が集結する東京・下町から世界で通用するガラス製品が続々と生まれた。

僕、塚本太朗は東京の東側を拠点に仕事をしている。だから、「富硝子」のある江東区もなんとなく土地勘があり、親しみやすい。どこまでも青い空が広がり、新緑が目にまぶしかった初夏のある日、散歩のついでのようにふらりと「富硝子」を訪れた。これまで何度となく手にしているここの製品を、どんなひとがどんな想いを込めて作っているのか、探ってみようと思った。

海外で評価され、国内で洗練を極めたガラス製品。

いまとなっては、海外旅行を気軽に楽しみ、英語をスムーズに操るひとが増えているが、昭和初期の日本人にとっては海外など未知の世界。そんな時代に、夜学に通い英語を身に付け、海外との貿易を始めたのが「富硝子」の先代社長だったという。終戦後の1948(昭和23)年に独立し、まずはガラス製の香水瓶をインド、アメリカで売り出した。芸術性の高いオーナメントは、アメリカの高級ジュエリーショップや有名百貨店との提携で人気になる。のちに販売先を日本国内に切り替え、まだ数の少なかったデザイン感度の高い雑貨店との取り引きを開始したのだ。僕が国内で目にしてきた製品は、海外で培ってきたセンスがベースになっていたことを、このとき初めて知った。

代表取締役の根本 雅司さんは「当時は、いまほどデザインの重要性が叫ばれてはいない時代でした。ただ、これからはきっとデザイン力がものを言うはず、と信じてやってきました。ときには海外でしか見られない技術に挑戦したり、それまで世の中になかったものを提案したり。そうして、新しいものを作り、販路を開拓していったのです」と熱く語ってくれた。製品のその先にある、揺るぎない信念と先代から受け継いだチャレンジ精神を垣間見たような気がした。

新しい技術の陰には、並々ならぬ熱意が潜んでいる。

「海外でできるものが、国内でもやれないわけがない」。そんな想いがあるのか、無理そうな仕事でもまず顧客の要望を聞いて挑戦してみるというのが「富硝子」のスタイル。と言っても、そう簡単にできるはずがないと、僕は思う。案の定、苦労は絶えなかったようだ。海外の取り引き先から依頼され、クリスタル24%オーナメント製品にトライしたときなどは、根本さんも協力工場の職人もひとりとしてクリスタルを扱った経験はなく、最初は何度やっても気泡ができてものにならなかった。ところが窯入れと窯出しを根気よく繰り返すことで、ようやく商品が完成し、納品することができた。その熱意が得意先にも伝わり、その後の受注につながっていった。という。

「私は、約20年、工場で窯出しなどの雑用を手伝ってきたんです」と、根本さんは語る。本来そこまでやる必要はないのかもしれないが、頻繁に工場へと出向き、職人との距離を縮めることで、「富硝子」は質のいいガラス製品を世に送り出してきた。結局、いいものの後ろには、心意気のある職人がいて、絶えることのない情熱がある。根本さんと話をしていて、基本的なことだけれど、ものづくりで一番大切なことを教わった気がした。

富硝子

富硝子

「富硝子」は長年、海外だけで展開されてきたガラス製品の会社。海外のトレンドを熟知し、国内有名雑貨店との取り引きによりデザイン力をも身に付ける。取扱製品の半分は雑貨、残り半分はクリスタルのオーナメントトロフィー。「富硝子」がトロフィーを手がける前までは、カップ型デザインが一般的だった。かつてよく目にしたジュエリー用のガラスケースも「富硝子」のアイデア。斬新な発想と職人たちの高度な技を用い、世の中にないものを提案し続けている。

富硝子株式会社
東京都江東区亀戸9−21−9
TEL 03-3683-5731
http://www.tomi-glass.com

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