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ワイン検定とは?種類とそれぞれの難易度をご紹介

ワインに関する知識を試せるワイン検定をご存知ですか?ここではワイン好きの間でちょっと話題のワイン検定について、その種類や難易度などをご紹介します。ワイン検定に興味のある方は必読です!

ワイン検定とは?種類とそれぞれの難易度をご紹介

ワイン検定ってどんな検定?

ワイン検定には、日本ソムリエ協会(JSA)と全日本ソムリエ連盟(ANSA)が実施している2種類があります。どちらもワインの普及を目的にした検定です。それぞれの特徴をご紹介します。

■日本ソムリエ協会(JSA)

ワインに興味のある方向けのベーシックな内容を問う試験です。20歳以上の方ならどなたでも受験可能。ブロンズクラスとシルバークラスの2種類があります。

日本ソムリエ協会(JSA)ワインエキスパート(ソムリエと同等のワインに関する知識やスキルを証明する資格)の有資格者による講習会(ブロンズクラス90分・シルバークラス120分)を受講した後に、検定試験が行なわれます。

・受験資格
ブロンズクラス:検定日に20歳以上になっている方
シルバークラス:ブロンズクラス認定者

・受験料
ブロンズクラス:11,000円
シルバークラス:15,000円
※テキスト代、認定料含む

・開催日程
ブロンズクラス、シルバークラスともに、年1回の開催です。詳しい日時は、日本ソムリエ協会HPにてご確認ください。

・主な試験内容
ブロンズクラス:家庭でワインを楽しく飲むために必要となるベーシックな知識
シルバークラス:レストランなどでソムリエに相談したり、ワインショップなどでワインアドバイザーにアドバイスをもらったりしながら、好みのワインを選んでいくための知識

ブロンズクラス、シルバークラス、どちらの検定でもテイスティング試験はありません。

■全日本ソムリエ連盟(ANSA)

全日本ソムリエ連盟(ANSA)のワイン検定には1級、2級、3級があります。
ワイン消費者がもっと知識を付けて、ワインをさらに楽しめるようにすることを目的としています。それぞれの級に合格するために求められることは、次の通りです。

1級:ワインやソムリエ、ワイン周辺のあらゆる知識に精通
2級:ワインについての基礎知識から法律や地理を理解、第3者にも提供することができる
3級:ワインの基礎知識、周辺知識を習得

・受験資格
20歳以上の方
職業や学歴、性別は限定なし
1級を受ける場合は2級に合格していること
受験資格を満たす場合、併願が可能
ワインコーディネーター、ソムリエの方は1級から受けることが可能

・受験料
1級:4,700円
2級:4,200円
3級:3,650円

・主な試験内容
歴史、文化:歴史や文化について(飲酒文化や地域文化など)
造り方:テロワール、栽培醸造について
モラル、マナー飲酒のモラルやマナーについて(20歳未満の方の飲酒や飲酒運転の危険性など)
楽しみ方:ラベルの読み方、適切な飲用温度、料理との相性、酒器について
雑学:地理や周辺知識について

テイスティング試験はありません。

ワイン検定は難しい?合格率は?

■日本ソムリエ協会(JSA)

日本ソムリエ協会(JSA)が認定しているワイン検定の2018年の講習会・検定試験は、ブロンズクラスが4月1日、シルバークラスは11月17日に行なわれます。いずれも2カ月ほど前から申込受付が開始され、受験料を支払うことでテキストが送られてくることになっています。

ワイン検定の試験はテキスト記載事項の中から出題されますので、テキストをいかに勉強しておくかが合格を左右します。

・ブロンズクラスの合格率
日本ソムリエ協会(JSA)が実施しているワイン検定・ブロンズクラスは、これからのワインライフを充実させていきたいと考えている方を対象とした入門編的な位置付けになっているため、検定の難易度はそれほど高くありません。

検定の前に行なわれる90分間の講習をしっかりと受けて試験に臨めば、ほとんどの方が合格できるレベルだといわれています。

・シルバークラスの合格率
シルバークラスは当然ながらブロンズクラスよりも難易度が高くなっています。

受講料支払い後に受け取るワイン検定のテキストをしっかりと勉強しておかないと、合格することが難しいレベルになっています。

シルバークラスは検定前の講習会が120分あり、テキストの量もブロンズクラスと比べて4倍ほどあります。

ただし、シルバークラスになると、検定前の直前講習とは別に事前講習が開かれます。その時にテキストを読んでも分からなかった点などを、講習の講師を務めるワインエキスパートの有資格者に質問することで、合格率を上げることができるでしょう。

ワイン検定・シルバークラスに確実に合格するために、検定試験の過去問をいくつか手に入れて問題形式に慣れておきたいと思う方がいるかもしれません。しかし、2018年のワイン検定の過去問はブロンズ・シルバークラスいずれも出版されていません。

ブロンズ・シルバークラスともに検定試験の問題はテキストから出題されるため、テキストの内容をしっかりと把握していくことが検定に合格する確率を高めると言えるでしょう。

■全日本ソムリエ連盟(ANSA)

全日本ソムリエ連盟(ANSA)が実施しているワイン検定は、50分間の検定時間です。合格の目安は、全問題中、1級は85%以上をクリアしていること。2級は75%以上クリアで合格。3級は70%以上クリアで合格となります。

ワイン検定に合格するとどうなるの?

■日本ソムリエ協会(JSA)

日本ソムリエ協会(JSA)が実施しているワイン検定・ブロンズクラスの検定試験に合格すると、認定カードと利き酒に使うタスト・ヴァン(ワインの色や香りなどを確認する際に使う、内側が凸凹した銀製のお皿)をかたどった認定バッジ を受け取ることができます。

また、シルバークラスの検定試験に合格すると認定カードと認定バッジに加えて、シルバークラスの呼称が記載された名刺を受け取ることができます。

■全日本ソムリエ連盟(ANSA)

日本ソムリエ連盟(ANSA)が実施しているワイン検定に合格すると、認定カード、認定証を受け取ることができます。

ワイン検定とは?種類とそれぞれの難易度をご紹介

ワイン検定の他には?

持っていることで、ワインの楽しみ方の幅が広がること間違いなしのワイン検定。しかしワインの知識やスキルを磨くことのできる試験は他にもあります。もっとワインを深く知りたいという方におすすめの試験をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください!

■日本ソムリエ協会(JSA)

・ワインエキスパート
ワインを中心とするアルコール類の知識・食全般の専門的知識・テイスティング能力が問われます。職種や経験は不問です。

・シニアワインエキスパート
ワインエキスパートの上位資格です。

・ソムリエ
ワインを中心とするアルコール類の知識、食全般の専門的知識、そしてテイスティング能力が問われます。ワインやアルコール飲料に関わる仕事に通算で3年以上従事していることが受験資格です。

・シニアソムリエ
ソムリエの上位資格です。

■全日本ソムリエ連盟(ANSA)

・ワインコーディネーター
飲み手の好みや要望を察知してワインとその楽しみ方を正しく提供できるかが問われます。

この検定に挑戦することで好感度の高い接客力やワインの特性を見抜くテイスティング力を培うことができます。

詳しい受験資格や受験料については、各団体のHPで確認してください。

ワイン検定は日本ソムリエ協会(JSA)と全日本ソムリエ連盟(ANSA)の2団体が実施するものがあります。

ワイン検定とは?種類とそれぞれの難易度をご紹介

まとめ

ワイン検定の他にも、ソムリエ、シニアソムリエ、ワインエキスパート、シニアワインエキスパート、ワインコーディネーターなど様々な種類のワインに関する資格試験があります。

まずは、「ワインの知識を深めたい」「自分の好みに合うワインの見つけ方を知りたい」という方は、ワイン検定に挑戦されることをおすすめします!