ワインを飲む時、順番を気にしたことはありますか?ホームパーティーで色々なワインを選べる時や、レストランでワインをグラスで注文できる時、なんとなく飲みたいものから口にしがちですよね。でも、よりワインを楽しむためには、順番がとても大切です。今回は、知っておくと便利なワインを飲む順番について紹介します。
ワインを飲む順番がある?
ワインは、よりおいしく楽しむために、最適な飲む順番があるとされています。基本的には、その日のその時に飲みたいワインを自由に楽しめばOK!でも複数のワインを飲むような時には、それぞれのワインの味を最大限に楽しみたいものです。
飲む順番を考える時の基本的なルールをご紹介します。
【大前提】
・うすい色からスタートする
スパークリングワイン→白ワイン→ロゼワイン→赤ワイン
【共通ルール】
・若いワイン(熟成期間が短い)→熟成ワイン(熟成期間が長い)
・お手頃価格のワイン→高価なワイン
・余韻の短いもの→余韻の長いもの
【白ワイン・ロゼワインならば】
・辛口→甘口
【赤ワインならば】
・軽め(ライトボディ・ミディアムボディ)→重め(フルボディ)
もちろん、全てがこの順番とは限りません。例えば、若い軽めの赤ワインであれば、しっかりとした甘口白ワインよりも先に飲むことをおすすめします。
でも、この基本的なルールを覚えておくと、ワインを飲むあらゆる場面で役立ちます。
コース料理を堪能したい時にも使えるテクニックです。前菜から魚、肉、デザートと、料理が変わるごとにワインも変えてみましょう。
具体的な順番としては、始めはやはりスパークリングワインから。アンティパスト(前菜)とスパークリングワインを楽しんだ後は、軽めの辛口白ワイン、重めの辛口白ワインと飲み進めましょう。そして、塩・こしょうなどで味付けされたあっさりした肉料理には軽めの赤ワイン。次に牛肉やラム肉といった濃厚な料理に合わせて複雑で濃い赤ワインを堪能し、最後にはデザートワインのような甘口ワインで締める。といった具合です。
飲食店でワインを楽しむ際には、お店のワインリストを見てみると、この基本的なルールの順番で記載されていることが多いので参考になりますよ。
逆におすすめしないワインを飲む順番もある
基本的にはワインの楽しみ方は人それぞれ。その時に飲みたいワインを自由に楽しんで構いません。でも、せっかくのおいしいワインの味わいを感じにくくなってしまう順番もあります。それは、先程おすすめした順番を逆にしたものです。
例えば、先に甘口の白ワインを飲んでから辛口の白ワインを飲んでしまうと、酸味を強く感じすぎてしまって、ワインの風味を感じにくくなってしまうことがあります。同様に、重めの赤ワインの後に軽めの赤ワインを飲むと、なんだか物足りなく感じるでしょう。ワインは香りも味わいも繊細なお酒ですから、おいしく飲むために順番は気にしておきたいですね。
また、ワインと料理とのマリアージュを考えると、やはり順番は大切です。おすすめしない順番でワインを飲んでしまうと、せっかくのおいしい料理とワインの魅力が100%引き出されなくなってしまいます。これは少し残念ですよね。
例えば、コース料理では、先程おすすめした順番の真逆でワインをチョイスしてしまわないように気を付けましょう。食前酒を飲むタイミングで重たい赤ワインを飲んでしまうと、食前酒と良く合う軽めの料理がワインの味に負けてしまいます。
このように、おいしくワインを飲むための順番の真逆となってしまう飲み方は、「料理との相性が悪くなる」「ワインの香りや味わいがわかりにくくなる」ので避けましょう。
まとめ
ワインをおいしく飲む順番について、これまで深く考えずに飲みたいものから口にしていたという方も多いでしょう。
日本では「まずビール!」なんて言いますが、ワインではまずスパークリングワインから、次に辛口や軽めの白ワイン、どっしりとしたコクのある白ワイン、そして軽い赤ワイン、重めの赤ワインといった順で楽しんでみてください。
その場で選択できるワインのラインアップを見て、ワインを楽しむ順番を決められるようになると、これまで以上にワインにはまり込んでしまうかもしれませんね!