パーティーや会食など、フォーマルな場でも大活躍のワイン。家でワインを飲む場合はそれほど気になりませんが、人目の多いところだと、ワインについてのマナーが気になりますよね。
それでは、ワインをかっこよく飲むために、ぜひ押さえておきたいマナーをご紹介します。ワインのマナーを押さえておけば、洗練された印象を相手に与えることもできますよ!
目次
【STEP1】ワインを注文するときのマナー
ワインを注文する際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
まずは食前酒を注文する
席に着いたら、最初に尋ねられるのは食前酒のオーダーです。料理を決める前にオーダーしましょう。おすすめなのが、シャンパーニュやカクテル。
まずは食前酒をいただきながらメニューを眺め、料理を決めるのが一般的な流れです。
料理を決めてからワインを注文する
食前酒を飲みながら、どの料理をするか時間をかけて決めましょう。おすすめの料理や旬の食材についてスタッフに聞きながら料理を決めていくとスムーズに注文できます。
料理が決まったら、スタッフやソムリエに相談しながら料理に合うワインを決めていきましょう。ただし、飲みたいワインが決まっている場合は、そのワインに合う料理を注文するというのもアリです。
ボトルにするか、ペアリングにするかも考えておきたいところ。高級ワインを飲みたいのであればボトルで注文するのがおすすめです。
コース料理に対応するペアリング用のワインを用意しているお店であれば、ペアリングをお願いするもの良いでしょう。
ワインの予算を伝えておく
あらかじめ予算を伝えておくと、ソムリエがワインを選びやすくなりますし、後で値段を理由に断るということもなくなります。
ワインの予算は、食事代の半分くらいが相場です。予算内で料理に合うワインをソムリエが勧めてくれるので、その中で好みに合いそうなものを選びましょう。
【STEP2】ワインをテイスティングするときのマナー
ワインのテイスティングは4つの手順で行っていきます。この手順を押さえておけば、テイスティングをするときにマナー違反をしてしまうことはないでしょう。
1.ワインのラベルを確認する
ソムリエから「こちらのワインで間違いありませんか」と尋ねられるので、ラベルを確認して、注文したワインで間違いないかチェックします。合っていればソムリエに「大丈夫です」と伝えましょう。
2.外観を確認する
少量のワインがグラスに注がれたら、まずは外観を確認します。グラスの脚を持って、少しグラスを傾けながらワインの色、濁りや不純物がないか確認していきましょう。
テーブルクロスが白であれば外観の確認がしやすいので問題ありませんが、そうでない場合は、ナプキンなど白いものの上で確認するようにします。
3.香りを確認する
まずはグラスを回さずに、グラスを鼻に近づけてブドウ本来の香りを確認します。次に、円を描くようにグラスを回して、熟成によって得られた香り「ブーケ」をチェックしていきましょう。
グラスは右手に持った場合は反時計回りに、左手で持った場合は時計回りに回していくのがマナーです。こうすることで、万が一ワインが飛び出してしまってもほかの人にかかりません。
香りを確認して通常のワインにはないような不快な匂いがする場合は、ソムリエを呼んで確認してもらいましょう。
4.味を確認する
ワインを口に含み、舌の上でころがしながら、口の中全体に広げていきます。甘味や果実味、酸味、苦味、渋味を感じるように舌に意識を集中して味を確認しましょう。
もしも味に違和感があったときはソムリエやスタッフに伝えます。実際にワインに異常があると確認されたら、無料で交換してもらうことができますので、遠慮せずに伝えましょう。
ワインのテイスティングについてより詳しく知りたい方は「失敗しないレストランでのテイスティングの方法」をぜひご覧ください。
【STEP3】ワインを飲むときのマナー
ワインを飲むときのマナーも押さえておきましょう。
注ぐ・注がれるときのマナー
ワインは自分で注がず、ソムリエや相手に注いでもらうのがマナーです。ワインを注いでもらうときは、グラスは手に持たず、テーブルに置いたままにしましょう。
男性と女性の同席の場合は、男性が女性に注ぐのがマナーです。グラスの4分の1程度を目安に注ぐと、見た目もエレガントですし、ワインの香りも立たせることができます。
ワイングラスを持つときのマナー
ワイングラスは、体温が伝わりにくいようにグラスの脚を持ちます。こうすることで、体温がワインに伝わって、味や香りを変化させてしまうことを防ぐことができるのです。
ちなみに、海外ではボウルを持つのが一般的になっているので、一概にボウルを持つのがマナー違反とも言えません。
どちらも間違いではないのですが、日本ではグラスの脚を持った方がスマートな印象を与えることができるでしょう。
さらに詳しく知りたい方は「ワイングラスの正しい持ち方って?ワイングラスの基礎知識とマナーを身につけよう!」の記事を参考にしてみてください。
乾杯のときのマナー
居酒屋やカジュアルなレストランでは、グラスをぶつけ合って乾杯することが普通ですが、ソムリエがいるような高級レストランではグラスを合わせないのがマナーです。
高級なグラスほど繊細なので、グラスをぶつけ合ってしまうと、その衝撃で割れてしまう可能性もあります。
高級レストランでは、グラスを目の高さくらいまで上げて、相手とアイコンタクトを取って乾杯するようにしましょう。
おかわりするときのマナー
ほかの人に注いでもらうときは、グラスの3分の1から2分の1になったときに継ぎ足してもらいます。
高級レストランでは、ソムリエがグラスの状態を常にチェックしているので、「ワインをください」と大声でお願いしたりせずに、ソムリエが近くに来るのを待ちましょう。
ソムリエが通りかかったタイミングで、アイコンタクトしてグラスを示すと、おかわりを注いでくれます。
ほかの人のグラスにワインを継ぎ足すときは、グラスの3分の2の高さを目安にすると良いでしょう。
注がれるのをストップしたいときのマナー
高級レストランでは、ワイングラスが空くとソムリエが注ぎに来てくれます。もうこれ以上ワインは飲まなくていいという場合は、ワイングラスの上に手をかざすようにしましょう。
こうすることで、わざわざ「もういらない」と言わなくても、ワインは不要ですということを伝えることができます。
もしも、話に夢中になってしまっていて、ソムリエがワインを注ごうとしていることに気付かなかった場合は、グラスの縁に指を添えることで意思を伝えることができます。
【番外編】女性なら知っておきたいワインのマナー
ワインには、女性ならではのマナーも存在します。大人の女性として身につけておきたいワインのマナーをおさえておきましょう。
まず、男性自身でも自分のグラスにワインを注ぐのはよくありませんが、男性以上に女性にとってはマナー違反。また、女性がほかの人にお酌をするのもマナー違反になります。
必ず同席した男性、ソムリエやサーバーに注いでもらいましょう。このマナーは、ワインで女性の服などを汚さないようにするという配慮から生まれています。とても紳士的なマナーですね。
ワインを飲むといった場では、女性は口紅をしていることも多いはず。ワイングラスに口紅がつくのはしかたのないことなので、それほど神経質になる必要はありませんが、気になるようであればふき取っても大丈夫です。
その際には、グラスについた口紅を親指と人差し指を使って、滑らせるようにふき取ります。口紅をふき取った指はナプキンでふくとスマートですよ。
まとめ
いかがでしたか?パーティーやディナー、会食などをスマートかつエレガントに過ごすには、ワインのマナーを守ってワインを楽しむことが大切。
しかし、ワインのマナーは堅苦しいものではありません。基本をおさえれば誰でも身につけることができます。マナーを守って、大人の集まりを楽しみましょう!