CULTURE

輝かしい受賞歴「ドメーヌ・タリケ」の世界とは?革命児ワインたちをご紹介

フランスのワイン新興地であるガスコーニュ地方に、革命児ともいわれるワイナリー、ドメーヌ・タリケがあります。もともとはアルマニャックという蒸留酒を造っていたのですが、ワイン造りにも乗り出し、今では世界中のワイン愛好家から絶大な評価を得るワイナリーとして知られています。今回はドメーヌ・タリケの歴史と、代表的なワインをご紹介いたします。

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

ドメーヌ・タリケの歴史

まずはガスコーニュ地方と、ドメーヌ・タリケの歴史についてご紹介しましょう。

■ガスコーニュ地方の特長

ガスコーニュのあるフランス南西部は、ボルドーやブルゴーニュなどの超有名産地に比べると知名度は落ちますが、その品質と品種の豊富さは全く引けを取りません。

ドメーヌ・タリケのあるガスコーニュ地方は、大西洋とピレネー山脈に挟まれた珍しい地形で、日照量に恵まれていること、昼夜の寒暖差があることなど、多くのブドウ栽培に最適な条件をもっています。多彩で入り組んだ土壌だからこそ、味わい深いワインを造り出すことができるのでしょう。

■ガスコーニュ地方のアルマニャック生産家

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

ドメーヌ・タリケの歴史は長く、1912年にアルマニャックの蒸留所としてグラッサ家が創立したのが始まりです。タリケが位置するフランス南西部のガスコーニュ地方では、古くよりアルマニャックが多く生産され、初のバ・アルマニャックが造られたのは1682年といわれています。

アルマニャックとは、主にユニ・ブラン種という白ブドウを原料に造られるアルマニャック地方で造られるブランデー(蒸留酒)のことです。

現在はワイン生産家として有名なグラッサ・ファミリーですが、アルマニャックの生産も変わらず行っており、2014年ISC(インターナショナル・スピリッツ・コンペティション)で「最高の独立蒸留所」に選ばれています。

2016年には新しいアルマニャック蒸留所を設立し、2台目となるアランビック蒸留器を導入しました。アルマニャックの生産にも力を入れたことで、2017年にはバ・アルマニャックのレンジにより、ISW(インターナショナル・シェリー・ウィーク)で「プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」に選出されています。

■ガスコーニュの革命

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

長くアルマニャック生産を行ってきたグラッサ・ファミリーでしたが、1982年に初めての白ワイン「タリケ クラシック」を生産します。これはアルマニャックの原料であるユニ・ブラン種をメインにした画期的なブレンドワインとして話題を呼びました。

同じく1980年代、イヴ・グラッサがガスコーニュ地方初となるソーヴィニヨン・ブラン種、シャルドネ種、シュナン・ブラン種といった白ワイン用ブドウの栽培を開始します。イヴの努力は功を奏し、1987年にはIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)ロンドンにて「この年最高の白ワインメーカー」に選ばれます。

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

グラッサ・ファミリーの歴史は現代にも受け継がれており、2005年にイヴの息子アルミンとレミーがタリケを継承。自社畑を拡張しながら新品種を栽培し、新しいワインの製造にも取り組んでいます。

100周年を迎えた2012年には、グラッサ・ファミリー最初の白ワイン「タリケ クラシック」にユニ・ブラン種、コロンバール種、ソーヴィニヨン・ブラン種、グロ・マンサン種を加えブレンド比率を刷新しました。伝統と歴史を守るだけではなく、常に革新を続けるグラッサ・ファミリーは今でも進化を続けています!

■ドメーヌ・タリケができるまで

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

ドメーヌ・タリケは革命児と呼ばれるだけあり、独創的なノウハウでブドウ栽培、醸造を行っています。天然の堆肥を使用するなど、持続可能な栽培方法を採用しています。

彼らがもっともこだわっているのが徹底した酸化防止です。独自で開発した酸化防止用の配送トラックで、ブドウをワイナリーに移送するなど、徹底ぶりには目を見張るものがあります。ワインはマイナス2度で保存されており、受注ごとにボトル詰めするのも、フレッシュさを維持したいという高い品質へのこだわりからでしょう。

ドメーヌ・タリケのワインの特長

長い歴史の中で生まれ、多くのワイン愛好家から愛されるタリケの白ワインには、次のような特長があります。

■鮮度重視の品質管理

タリケのワインは1,125haの広大な自社畑で栽培したブドウを100%使用。栽培時には天然の堆肥を使用するこだわりをもっています。ボトリングは自社で受注ごとに行われるため、常にフレッシュなワインを楽しむことができます。

■フレッシュで飲みやすい

タリケの白ワインはフレッシュで飲みやすく、アルコール度数も低め。ブドウはガスコーニュ地方の地元品種と国際的な品種を使用し、豊かなアロマとフルーティーさが感じられる飲みやすい白ワインを造っています。

■リュット・レゾネ農法

ドメーヌ・タリケは、リュット・レゾネ農法を導入しています。リュット・レゾネ農法とは化学肥料や農薬、除草剤などを必要最低限に抑えた減農薬農法のことです。英語圏ではサスティナブル農法の名で広まっています。

リュット・レゾネ農法のメリットは、環境に配慮した持続可能な農法である点です。例えば農薬の使用は病害虫が発生した時のみに限定されており、品種や環境によっては病害虫の被害に遭いやすいブドウの収量を安定させることができます。

完全無農薬のほうが環境に優しいといえますが、病害虫の被害に遭うと収量が減り、ワインの生産量や農家の収入に影響するデメリットもあります。そのため完全無農薬は環境に良いと知りつつも、生産量や収入のことを考えると容易に導入できるものではありません。

その点、リュット・レゾネ農法は必要最低限の農薬使用を取り入れることで、完全無農薬よりも取り入れやすく、合理的かつ持続しやすいメリットがあります。

■ヴィーガンに対応

近年は欧米諸国を中心に広まっているヴィーガンとは、一般的に動物系の素材(肉・魚・卵・乳製品など)を避けた生活様式を選択した方のことです。

ドメーヌ・タリケはヴィーガンの方にもワインを安心して楽しんでもらえるよう、ヴィーガンワインの生産を行っています。

ヴィーガンワインとは、ワインの濁りや浮遊物を取り除く清澄作業の時に動物性由来の物質を避けた、ヴィーガン対応の商品です。通常はゼラチンや卵白、カゼイン※1など動物由来の物質を使用しますが、ヴィーガンワインではベントナイト※2や珪藻土などを使用しています。

※1 カゼインは牛乳やチーズに含まれるリン酸化タンパク質のこと。
※2 ベントナイトは珪酸アルミニウム成分を粉にしたもの。

ヴィーガンワインを購入したい時は、フランスのVEGAN認証団体、[eveVEGAN]の認証マークが目印になります。

ドメーヌ・タリケのヴィーガン対応商品は以下の3本です。

キーーーンっといこう!冷やして飲む夏の「ドメーヌ・タリケ」

タリケ クラシック(参考小売価格:税抜1,008円)

ユニ・ブラン種、コロンバール種、ソーヴィニヨン・ブラン種、グロ・マンサン種をブレンドした、軽やかながらエレガントさを感じる辛口の白ワインです。ヴィーガン対応で、花や柑橘類、トロピカルフルーツのフレッシュでフルーティーな香りの中に、ミネラル感も感じられます。

 

 

 

 

キーーーンっといこう!冷やして飲む夏の「ドメーヌ・タリケ」

タリケ ロゼ(参考小売価格:税抜1,008円)

辛口のロゼワインでヴィーガン対応のものをお探しの方は、こちらの「タリケ ロゼ」がおすすめです。メルロー種、カベルネフラン種、シラー種、タナ種の4種のブドウがバランス良くブレンドされているため、辛口ながら軽やかで飲みやすい味に仕上がっています。

 

 

 

 

PH38タリケ・ソーヴィニヨンG01外観

タリケ ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜1,208円)

ソーヴィニヨン・ブラン種の良さをしっかりと味わえる、ヴィーガン対応の辛口の白ワインです。力強い香りの印象は、花のような余韻で軽やかかつエレガントにまとめられています。ミネラル感があり、しっかりとした味わいが楽しめますが、繊細でフレッシュな魅力ももち合わせている点が大きな特長です。

 

 

■高い品質で空港のビジネスラウンジや三ツ星レストランでも提供!

その品質が世界に認められているタリケは、フランスのシャルル・ド・ゴール空港のビジネスラウンジや、三ツ星レストランでも採用されています。フランスのトゥールーズやボルドーのレストランでもワインリストに掲載され、多くのワイン好きに選ばれています。

ドメーヌ・タリケの輝かしい受賞歴と売れ行き

ドメーヌ・タリケは世界中で大きな評価を受け、販路も広がっています。

■世界で様々な賞を受賞

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

2019年の金賞受賞だけでも以下のとおりになっています。名実ともに優秀なワイナリーであることの証ではないでしょうか。

タリケ クラシック2018

GILBERT & GAILLARD 金賞受賞

タリケ シャルドネ2018

GILBERT & GAILLARD 金賞受賞

タリケ ソーヴィニヨン2018

GILBERT & GAILLARD金賞受賞

ベルリンワイントロフィー金賞受賞

CWSAベストバリュー 金賞受賞

タリケ コーテ2018

ベルリンワイントロフィー 金賞受賞

SELECTIONS MONDIALES DES VINS CANADA 金賞受賞

フランクフルトインターナショナルトロフィー 
金賞受賞

CATAVINUM World Wine & Spirits Competition 
金賞受賞

タリケ レゼルヴ2017

ジャパンワインチャレンジ プラチナ賞受賞

ベルリンワイントロフィー 金賞受賞

GILBERT & GAILLARD 金賞受賞

CONCOURS DES VIGNERONS INDEPENDANTS 金賞受賞

CATAVINUM World Wine & Spirits Competition 
金賞受賞

タリケ プルミエール・グリヴェ2018

Mundus Vini 金賞受賞

CWSA CHINA WINE & SPIRITS AWARDS 金賞受賞

ベルリンワイントロフィー 金賞受賞

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

■日本で売れている?

ドメーヌ・タリケのワインといえば、主要な空港のラウンジやユーロスターのラウンジで提供されるほど、ヨーロッパでは広く親しまれていることで有名です。近年は日本でも注目を集めており、売れ行きは発売から非常に好調な状況が続いています。ドメーヌ・タリケのワインの人気の高さは、売上が急激に伸びていることからわかります。なんと当初想定していた量の5倍、1万ケースの売れ行きが予想されています。

ドメーヌ・タリケのワインは手頃でありながら、こだわり抜かれた旨さ、飽きのこない絶妙なバランスの鮮度が皆様から愛されている点だと思います。

今後もご家庭だけでなく、多くのレストランやラウンジなどでもドメーヌ・タリケのラベルを目にしていただけるようになるのではないでしょうか。

■シーフードに合うワインに認定

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

白ワインは魚介類との相性が良いというのは定説ですが、魚介類が豊富な日本においてもドメーヌ・タリケのワインは受け入れられており、全国7漁連・漁協から、「シーフードに合うワイン」として公認されています。

(公認を頂いている漁連・漁協)※略称
JFおおいた・広島漁連・岡山漁連・兵庫漁連・みえぎょれん・JFいしかわ・宮城漁協

日本の魚介は生牡蠣や刺身など繊細なものが多いですが、フレッシュでアルコール度数の低いタリケのワインは、素材の味を邪魔しないため、日本料理との相性が非常に良いのです。魚介類のプロである漁連・漁協から公認されているのは非常に名誉なことです。

■オイスターワインコンテスト2019受賞

ガスコーニュの革命児ドメーヌ・タリケの歴史と受賞がすごい!

牡蠣とワインのプロが“オイスター(生牡蠣)に合うワイン”を選ぶオイスターワインコンテスト2019において、ドメーヌ・タリケの3アイテムが上位20銘柄に与えられるベストオイスターワイン賞を受賞しました。
受賞アイテムは、以下の通りです。

キーーーンっといこう!冷やして飲む夏の「ドメーヌ・タリケ」

タリケ クラシック(参考小売価格:税抜1,008円)

 

 

 

 

 

 

 

PH38タリケ・ソーヴィニヨンG01外観

タリケ ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜1,208円)

 

 

 

 

 

 

 

タリケ シャルドネ_外観

タリケ シャルドネ(参考小売価格:税抜1,208円)

 

 

 

 

 

 

ドメーヌ・タリケ、マリアージュも合わせてご紹介

キーーーンっといこう!冷やして飲む夏の「ドメーヌ・タリケ」

タリケ クラシック(参考小売価格:税抜1,008円)

タリケの歴史を感じるタリケ クラシックは、100周年を記念した新しいブレンドによってバランスの良さがアップ!柑橘のようなアロマに、ほんのりとミネラル感も感じられます。

ブドウ品種は、アルマニャックの原料であるユニ・ブラン種を使用。その他、コロンバール種、ソーヴィニヨン・ブラン種、グロ・マンサン種をブレンドしています。

辛口で繊細なクラシックは、牡蠣をはじめとする貝類やお寿司と合わせると最高のマリアージュになるでしょう。

 

 

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PH38タリケ・ソーヴィニヨンG01外観

タリケ ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜1,208円)

こちらは、ソーヴィニヨン・ブラン種単体で造られた白ワインです。ガスコーニュ地方の穏やかな気候によって生まれた上質感あふれる香りと、花のような新鮮なアロマが特長です。こちらも貝類や白身魚と好相性。生牡蠣レモンやスモークサーモン、魚のタルタルに合います。

 

 

 

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タリケ シャルドネ_外観

タリケ シャルドネ(参考小売価格:税抜1,208円)

フレッシュで豊かな味わいが楽しめるシャルドネ100%のワインです。新鮮な柑橘の香りとフローラルなアロマも楽しめます。さらに、樽を一部使用することでこのフルーティーなシャルドネに力強さと程良いバランスをもたらしています。新鮮な魚のグリル、車海老のフライ、カマンベールチーズ、そして焼き牡蠣との相性も抜群です。

 

 

 

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PH41ドメーヌ・デュ・タリケ・コーテG01外観

タリケ コーテ(参考小売価格:税抜1,808円)

シャルドネ種とソーヴィニヨン・ブラン種を使用した白ワインです。柑橘に似たアロマと豊かなミネラルに包まれ、さわやかさとリッチさをあわせもつ不思議な辛口白ワイン。スパイシーな料理との相性も良く、エスニック料理やアジアテイストの料理とぜひ合わせてみてください。

 

 

 

 

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PH40ドメーヌ・デュ・タリケ・レゼルヴG01外観

タリケ レゼルヴ(参考小売価格:税抜1,808円)

エキゾチックな香りとゴージャスな味わいが特長の辛口白ワインです。樽で熟成されているため、バニラのような香りと熟した桃に似たとろける味わいを楽しめます。レセルヴを飲む時には、魚介のムニエルやグラタン、地鶏や仔牛など白身肉のグリルといったしっかりした料理がおすすめです。

 

 

 

 

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PH33ドメーヌ・デュ・タリケ・プルミエール・グリヴェG01外観

タリケ プルミエール・グリヴェ(参考小売価格:税抜1,808円)

辛口が多いタリケの中で、プルミエール・グリヴェは濃厚な果実味をもった甘口白ワイン。糖度が高く、ガスコーニュ地方で有名なブドウ、グロ・マンサン種を原料としているため、まったり感のある豊満な味わいに仕上がっています。

甘口なので、冷やして、食後にマドレーヌやフィナンシェなどの焼き菓子や風味豊かなブルーチーズと合わせるのがおすすめです。ちょっと贅沢な気分に浸れます。寝静まった夜にコンビニスイーツとともにいただくのも最高の癒しになります。

 

 

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キーーーンっといこう!冷やして飲む夏の「ドメーヌ・タリケ」

タリケ ロゼ(参考小売価格:税抜1,008円)

軽やかさと上品さを感じさせる薄いピンク色が特長の、辛口ロゼワインです。メルロー種、カベルネフラン種、シラー種、タナ種がバランス良くブレンドされており、バラやベリーの香りの中で、主張しすぎないスパイスのニュアンスが感じられます。ヴィーガンの方でも安心して飲める一本です。

新鮮な魚介料理との相性が良いため、魚好きの方はマリアージュを試してみてはいかがでしょうか。タパスやエスニック料理との組み合わせがおすすめです。

 

 

 

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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。

まとめ

ドメーヌ・タリケは、フランス国内でも人気が高く、ビストロでも度々見かける有名銘柄です。蒸留酒のアルマニャックの製造からスタートしたタリケですが、今や世界中に多くのファンをもち、皆様から愛されるワインとなりました。手頃で気軽に飲むことができ、素材の良さとその新鮮さへのこだわりが、タリケをガスコーニュ地方の革命児とまで呼ばせるようになりました。一度は味わっておきたい南西フランスの魅力的な白ワインです。

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