スパークリングワインのひとつであるプロセッコは、シーンを問わず気軽に味わえるワインで、食前酒としても楽しまれています。フレッシュでフルーティーなプロセッコは、お手頃な価格で入手できるため、ワインに飲み慣れていない方にも人気です。
そこで今回はプロセッコの特長とおすすめの料理を紹介します。ぜひワイン選びと料理との組み合わせの参考にしてみてください。
目次
プロセッコとは「イタリア産地のスパークリングワイン」
プロセッコとは、イタリアのヴェネト地域で造られている辛口のスパークリングワインのこと。シャンパーニュ、カバと並ぶ3大スパークリングワインの1つとして知られています。
プロセッコは新鮮な果実の風味が特長的なので、ワインが苦手な方でも飲みやすいです。
また、EUのワイン法(原産地名称保護制度)では「プロセッコ」という名称が守られています。プロセッコは基準をクリアした特定の地域でしか造れないワインであり、品質が保証されています。
プロセッコは、ヴェネト州の州都・ヴェネツィアから北へ約25kmに位置するトレヴィーゾ県の周囲で主に造られています。中でも、コネリアーノ地区とヴァルドッビアーデネ地区はプロセッコの生産量が多いです。
2つの地区は2019年7月に世界遺産にも登録されたほど美しい土地としても有名です。美しさだけでなく日当たりが良く、アルプス山脈やアドリア海からの風による冷却効果がブドウ造りを支えています。そして、適度な酸を保って完熟するため、高品質なプロセッコが造られているのです。
「プロセッコ」の基となるブドウの品種は?
ワインごとに特長があるように、甘さを感じるものもあればスッキリ感のあるものもあります。その違いはブドウの品種によるものかもしれません。では、ブドウの品種と特長についてみていきましょう!
主要なブドウが「グレーラ」
プロセッコの主要品種は「グレーラ種」です。「グレーラ種」は小粒な白ブドウで可愛らしい形をしています。
元々はプロセッコと呼ばれていたものの、イタリアのワイン法であるDOC(原産地呼称管理法)によって「プロセッコ」というワイン名を守るように決められたため、ブドウ品種名を「グレーラ」へ変更した経緯があります。
グレーラ種を使ったワインは、フルーティーでフレッシュ感のある味わいが特長的です。シャンパーニュよりもほんのりとした甘さを感じられるでしょう。
その他はブドウを「ブレンド」
すべてグレーラ種ではないワインでも、85%はグレーラ種で造られていることが必要であり、残りの15%はブレンドが認められています。
ブレンドする品種はヴェルディゾ種やビアンチェッタ種、ペレラ種などの土着品種またはシャルドネ種やピノ・ノワール種のような国際品種と呼ばれるメジャーな品種です。
おすすめ「プロセッコ」3選を紹介!
リーズナブルな価格で手に入る「プロセッコ」は、手軽に楽しめるスパークリングワインです。そこで、おすすめの「プロセッコ」を紹介します。
・ヴァル・ドッカ プロセッコ エクストラ ドライ ブルー ミレジマート DOC(参考小売価格:税抜1,508円)
華やかな香りが特長的で、優しい酸味と果実の甘味のバランスが良いワインです。本格的な味わいながらカジュアルに楽しめる、コストパフォーマンス抜群のスパークリングワイン。
食前酒として最適なので、シュリンプカクテルや魚介のマリネと合うわせると良いでしょう。
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・ヴァル・ドッカ ヴァルドッビアーデネ プロセッコ スペリオーレ エクストラ ドライ ミレジマート DOCG(参考小売価格:税抜1,858円)
DOCGヴァルドッビアーデネという格付けに認定されています。プロセッコのなかでも最も上位のプロセッコであることを意味しています。
果実味が控えめで、上品でやさしい辛口のワインです。柑橘系の洋梨の果実、ハーブ、白と黄色の花を想わせるエレガントな香り、きめ細やかな泡の飲み口が味わえます。オードブルや魚介類全般とも相性が良いです。
ヴィンテージのスプマンテでブドウの作柄が良かった年に生産される貴重なワインです。
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・ヴァル・ドッカ ヴァルドッビアーデネ プロセッコ スペリオーレ ブリュット リーヴェ・ディ・サン ピエトロ ディ バルボッザ DOCG(参考小売価格:税抜2,808円)
DOCGヴァルドッビアーデネで僅か3%しか認定されていないトップカテゴリーであるリーヴェの1つで造られる上級プロセッコです。
可憐でフローラルな香りをもち、調和のとれた辛口の味わいがします。新鮮な果実味が優雅な余韻となって長く口中に広がり、上品な複雑味も感じさせてくれるでしょう。カルパッチョや魚介系全般によく合います。
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「プロセッコ」を引き立てる料理を紹介!
「プロセッコ」は食前酒としてはもちろん、メイン料理とも相性が良いワインです。スパークリングワインの軽やかさや新鮮味あふれる果実味が料理を引き立ててくれます。
そこで、食前酒におすすめの前菜とメインにぴったりの料理を2つずつ紹介します。気になるメニューがあったらぜひ試してみてくださいね。
食前酒に!おすすめの前菜
「プロセッコ」はスッキリとした味わいで、食事の邪魔をしません。発泡性でフルーティーな香りが場を盛り上げてくれます。では、「プロセッコ」におすすめの前菜をみていきましょう。
ハム・ソーセージ類
ヴェネツィアでも良く合わせる王道的ペアリング。乾杯の後に口へ運ぶ生ハム・サラミなどのソーセージ類の塩分や旨みに果実味あるさわやかなプロセッコを合わせることで、バランスの良い味わいが楽しめます。
気軽に召し上がれるソーセージ類は、準備の手間もなく簡単に用意できるのが魅力です。
イワシの南蛮漬け
プロセッコは、水の都ヴェネツィアで食前酒として非常に人気のワインです。実際にヴェネト州の南に広がる海沿いの地域では、イワシの南蛮漬けが人気です。
材料に白ワインビネガーとレーズンを使うと、プロセッコの風味とよく調和します。
メインに!おすすめの料理
プロセッコの軽やかさやバランスのとれた味わいはメイン料理にもよく合います。特に魚介系全般と相性が良いのでおすすめです。
魚介のミックスフライ
メイン料理には、海老、タコ、イカ、鯵などの魚介のミックスフライがおすすめです。料理にかける最後のソースにはレモン、青リンゴ、グレープフルーツなどのフルーツの果汁を添えてみてはいかがでしょうか。
プロセッコとともに食べると、若干の海塩が感じつつ、さわやかな口当たりのペアリングを味わえるでしょう。
魚介のグラタン
果実味あふれるフルーティーなプロセッコには、ミルクやチーズの甘味が引き出された魚介のグラタンがおすすめです。
例えば、バッカラ・アッラ・ヴィチェンティーナ(塩ダラをミルクで煮込んだ料理)が現地では王道の組み合わせ。ぜひおうちでもイタリア気分を味わえる組み合わせとして、プロセッコに魚介のグラタンを味わってみてはいかがでしょう。
※ワインについては、記事掲載時点での情報です。
まとめ
3大スパークリングワインのひとつであるプロセッコは、フレッシュな味わいが楽しめることから、食前酒として飲むだけでなく、メイン料理に合わせるのもおすすめです。プロセッコを楽しむのであれば、塩味のあるハム・ソーセージ類や魚介系の料理と合わせてみると良いでしょう。
比較的リーズナブルな価格で購入できるので、普段の食事やホームパーティーなどで、気軽にプロセッコをチョイスしてみてはいかがでしょうか。
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