CULTURE

バロッサのワイナリー「ピーター・レーマン」が造るワインの魅力

「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を2度受賞、歴史と確かな実力で選ばれるワイナリー「ピーター・レーマン」。140を超える契約農家が栽培するブドウは個性に富んでおり、ワインの多様性を生んでいます。今回は、そんなピーター・レーマン・ワインズの魅力についてご紹介します。

バロッサのワイナリー「ピーター・レーマン」が造るワインの魅力

ピーター・レーマンの特長とは

オーストラリアを代表するワイン産地の一つであるのバロッサにあるワイナリー「ピーター・レーマン」。まずは、ワイナリーとワインの特長についてみていきましょう。

ワイナリーの特長

バロッサのワイナリー「ピーター・レーマン」が造るワインの魅力

ピーター・レーマンは、オーストラリアワイン生産量の約半分を占める南オーストラリア州にある、バロッサを拠点とするワイナリーです。

バロッサ・ヴァレーおよびその東隣に位置するエデン・ヴァレーを合わせた産地がバロッサです。ピーター・レーマンは、そのバロッサにある140のブドウ農家と契約していて、800ものブドウ畑を所有しています。

バロッサ・ヴァレーはシラーズ種の栽培に適する温暖な産地。エデン・ヴァレーはバロッサ・ヴァレーより200mほど標高が高くリースリング種の栽培に適する冷涼な産地です。

ブドウ畑が800もあるということは、多様な土壌で栽培されたブドウを収穫できるということ。ワイナリーでは多様な個性を持つブドウからワインを醸造しています。

ワインの特長

バロッサのワイナリー「ピーター・レーマン」が造るワインの魅力

バロッサで特に評価が高い品種といえばシラーズ種。イギリスの著名なワイン評論家ジャンシス・ロビンソンは、バロッサ・ヴァレーを北ローヌと並ぶシラー産地として評価しているほどです。

また、リースリング種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、シャルドネ種などのワインもエレガントな味わいで、世界的な評価を得ています。

ピーター・レーマンは、産地やブドウの個性を活かしたワイン造りを基本方針にしていて、過度な抽出やブレンドはしないというポリシーを貫いています。

また、ピーター・レーマンはフードフレンドリーなワインなので、ワインを単体で飲んでも美味しいですが、料理と一緒に楽しむのがおすすめです。

ピーター・レーマンを生み出した産地・バロッサとは

オーストラリア南東にあるワイン産地バロッサの歴史や土地の特長について、さらに詳しく解説します。

オーストラリアで最も高級なワイン産地の1つ

バロッサのワイナリー「ピーター・レーマン」が造るワインの魅力

オーストラリアのワインの歴史が本格的にスタートしたのは1825年。その年に、「オーストラリアのワイン用ブドウ栽培の父」と称されているジェームス・バズビーが、オーストラリア東部にあるハンター・ヴァレーにワイナリーを設立したのです。

バロッサが本格的にブドウ栽培の土地として開拓されたのは、それから22年経過した後のことです。

1840年代にドイツ系移民によってバロッサ・ヴァレーでワイン造りが始められました。近隣のクレア・ヴァレーとエデン・ヴァレーにもリースリング種が植えられ、開拓がはじまりました。

オーストラリアでは、1880年代は酒精強化ワインが、1950年代はブレンドワインがそれぞれ全盛の時代となりました。

1990年代になると、「ブドウ品種表示」のワインが主流となり、90年代末には「シラーズ」がオーストラリアを代表する品種として国内外で認められるようになりました。この流れの中、「バロッサシラーズ」が国際的な評価を受けるようになり、バロッサという産地が世界に認知され今に至ります。

バロッサの特長

バロッサのワイナリー「ピーター・レーマン」が造るワインの魅力

ピーター・レーマン・ワインズのあるバロッサの栽培地域や土壌の特長をみていきましょう。バロッサは、隣り合うバロッサ・ヴァレーとエデン・ヴァレーを合わせた産地です。

・バロッサ・ヴァレー(Barossa Valley)
標高250~370m、1月の気温は21.4度。日照時間は長く、降雨量は少ない。ブドウの収穫期は2月末から4月下旬です。

・エデン・ヴァレー(Eden Valley)
標高380~629m、1月の平均気温は19.4度ととても冷涼な地域。ブドウの収穫期は3月中旬から5月上旬です。

■土壌の特長

バロッサのワイナリー「ピーター・レーマン」が造るワインの魅力

ピーター・レーマン・ワインズの栽培農家はバロッサ地域のいたるところに存在します。そのため、ブドウ畑の土壌もこのように多種多様。それがワインにも反映され、産地同様、様々なワインが造られています。

ピーター・レーマンがオーストラリアで愛される理由

ピーター・レーマンほどブドウ農家から愛されているワイナリーの創設者はいないといっても過言ではないでしょう。なぜピーター・レーマンが愛されているのか、その理由をご紹介していきます。

バロッサの伝説「ピーター・レーマン」

バロッサのワイナリー「ピーター・レーマン」が造るワインの魅力

自身の名を冠したワイナリーの創設者であるピーター・レーマンは、ドイツ系移民の5世代目としてバロッサに生まれました。

17歳からワイン醸造の世界に入り、その後バロッサ・ヴァレーを代表するワイナリーの1つサルトラムで、醸造家とゼネラル・マネージャーを兼任します。

ワイン醸造家として順調なキャリアを積んでいたピーター・レーマンですが、1978年に転機となる出来事が起こります。

ブドウの過剰供給を背景にサルトラム社がブドウの買取りを拒否したのです。その結果、一方的に買取りを拒否されたブドウ農家の多くが経営破綻に追い込まれる事態になりました。

ピーター・レーマンは、サルトラム社の方針に反発、ブドウ農家を救うために私財を投げうってブドウを買い取るという行動を取ります。

無謀にも思われた行動でしたが、1年後の1979年にはワイナリーを設立し、1980年には最初のワインが誕生し、バロッサの土地と農家の未来を守る”というピーター・レーマンの約束を意味し、「The Futures(ザ・フューチャーズ)」と名付けられました。

経営破綻の危機に陥っていた農家を救ったという功績により、ピーター・レーマンは「バロッサの伝説」と呼ばれ、バロッサのブドウ農家から最も愛される人物になりました。

2009年には、長年の功績が評価され、世界最大規模のワインコンペであるIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)より、Lifetime Achievement Awardを受賞しています。

ピーター・レーマンの受賞歴

ピーター・レーマン・ワインズは、その実力からこれまでに多くの賞を受賞、高い評価を得ています。

・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー 2度受賞
・オーストラリアン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー賞 3度受賞
・クランシーズ2009年 パーカーポイント90点獲得
・2013年、ワイン専門誌「Winestate(ワインステート)」の「Winery of the Year(最優秀ワイナリー)」を受賞
・ワイン専門誌「Wine Spectator(ワイン・スペクテイター)」で90点以上を50回、トップ10入りを8回達成 など

ピーター・レーマンのおすすめワイン

それでは、ピーター・レーマン・ワインズのおすすめ商品をご紹介します!良く合う料理も紹介しますので、ワインと料理を一緒に楽しんでみてくださいね。

まずは、ピーター・レーマン・ワインズを象徴する最高級のアイコンワインから。

LB98ピーターレーマン・ストーンウェル・シラーズG01外観

ピーター・レーマン ストーンウェル・シラーズ(参考小売価格:税抜9,008円)

フレンチオーク樽で12ヶ月熟成させています。濃く深い色合いに細かなタンニン、チョコレートのような味わいが特長的。フルボディの赤ワインです。ジビエや牛肉料理との相性が抜群。

 

 

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■マスターズシリーズ

ピーター・レーマンが最初に手掛けたワインであり、バロッサ各所に広がる800を超えるブドウ畑・区画から厳選され生み出されます。5年ほど瓶熟成させてから数量限定でリリースされる特別なワインです。

マスターズ ウィガン リースリング

ピーター・レーマン マスターズ ウィガン リースリング(参考小売価格:税抜4,500円) 

ステンレタンクで2周間かけて低温発酵後、繊細な果実味や、石炭やミネラルの風味を閉じ込め5年間瓶熟させています。ライムやハーブのような柔らかい香りと少しトースティーな香りが特長的。後味はドライで、新鮮な牡蠣、甲殻類や白身魚の香草焼きの料理との相性が抜群。

 

 

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マスターズ マーガレット セミヨン
ピーター・レーマン マスターズ マーガレット セミヨン(参考小売価格:税抜4,500円) 

白い花の穏やかな香り、洋梨やアプリコット、少し蜜蝋の香り。味わいは口に含んだ瞬間、滑らかな舌触りで、グレープフルーツのような苦みも後味まで感じることができる。ホタテのパン粉焼き、鯛のオーブン焼き、ローストチキンの料理と合わせるのがおすすめです。

 

 

 

 

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マスターズ エイトソングス シラーズ

ピーター・レーマン マスターズ エイトソングス シラーズ(参考小売価格:税抜4,500円) 

従来のバロッサ・シラーズとは異なるコンセプトのもと、フレンチオークの新樽で熟成させています。樽からのダークチョコレートやコーヒーのよう風味と、チェリーやプラムの熟した赤い果実の香りが特長的。非常にきめ細かい、滑らかなタンニンの渋みが豊かな果実味と一緒に最後まで残ります。

 

 

 

 

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マスターズ メンター  カベルネ・ソーヴィニヨン
ピーター・レーマン マスターズ メンター カベルネ・ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜4,500円) 

フレンチオーク樽で果実を高熟成させ、滑らかなタンニンを抽出させています。熟したカシスやすみれの香りに、ダークチョコレートの風味が特長的。濃厚と味わいの余韻が長く、長期熟成のポテンシャルを秘めた、傑作品です。

 

 

 

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■バロッサン シリーズ

オーストラリアで有名な産地バロッサ・ヴァレーを救った創設者ピーター・レーマンへの敬意をこめて、次世代のワインメーカー達によって作られました。

バロッサン シラーズ
ピーター・レーマン バロッサン シラーズ(参考小売価格:税抜2,808円)
 
繊細なチェリーとダークフルーツの香りとともに、滑らかな舌触りと濃厚でコクのある味わいが特長的。甘いチョコとモカや果実の蜜の風味が閉じ込められているフルボディのワインです。長時間かけてローストされたお肉や、和牛ステーキとの相性が抜群。

 

 

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バロッサン カベルネ・ソーヴィニヨン
ピーター・レーマン バロッサン カベルネ・ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜2,808円) 

繊細さを保つために夜に収穫されたぶどうを使用し、深いガーネット色が特長的。すみれの花、プラムやカシスの果実の香りと、上品な新樽の炭のような香りが楽しめます。リコリスのような甘い味わいと、果実味、滑らかなタンニンの風味は、ラムや子羊などジビエの炭火焼きや牛シチューなどの料理と合います。

 

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LC01ピーターレーマン・バロッサ・クランシーズ・レッドG01外観

ピーター・レーマン バロッサ・クランシーズ・レッド(参考小売価格:税抜1,808円)

カベルネ・ソーヴィニヨン種、シラーズ種、メルロー種を融合させています。クラシックなオーストラリアのブレンドをベースとした、伝説の赤ワインです。たれ焼の焼き鳥やジンギスカンと一緒に合わせてみてください。

 

 

 

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■ポートレートシリーズ

ピーター・レーマンのポートレートシリーズは、バロッサで昔から最も好んで使われていたブドウ品種であるシラーズ種とリースリング種がつまっているワインです。

ポートレート カベルネ・ソーヴィニヨン

ピーター・レーマン ポートレート カベルネ・ソーヴィニヨン(参考小売価格:税抜2,000円) 

樽由来のバニラやダークチョコレートの香りが感じられ、濃厚でピュアな果実味や口当たりが滑らかなタンニンが特長的。シンプルに塩コショウで調理されたシカやカンガルーなどの野生のお肉やステーキ、BBQなどの料理と相性が良いのでおすすめです。

 

 

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LB99ピーターレーマン・バロッサ・シラーズ・ポートレートG01外観

ピーター・レーマン ポートレート バロッサ シラーズ(参考小売価格:税抜2,208円)

スパイシーな香りと甘いバニラ、チョコレートの香りが混ざったブーケがあり、滑らかなタンニンに、ほのかなモカの香りが漂う芳醇な味わいとなっています。バロッサ全域の60以上の栽培農家で収穫されたブドウをブレンドしているので、味が安定していてピーター・レーマンの一貫したエレガントな風味を感じられます。

フルボディの赤ワインなので、赤身肉のバーベキュー、トマトベースのパスタと相性が良いです。

 

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LC00ピーターレーマン・エデンヴァレー・リースリングPG01外観

ピーター・レーマン ポートレート エデンバレー リースリング(参考小売価格:税抜2,208円)

緑がかった黄金色が特長的なワインで、新鮮なリンゴやライムのようなさわやかな香りがあります。華やかさの後にすっきりとした辛口の後味が楽しめるワインです。2~3年熟成させることで、柑橘系のアロマにトーストの香ばしさと蜂蜜の風味が加わり、味わいに奥行きが生まれます。

食前酒にぴったりの白ワインですが、生牡蠣や車エビの炒め物などの魚介類と合わせてもおいしくいただけます。

 

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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。

まとめ

一度交わした約束は必ず守る。確かな信念のもとにその歴史を培ってきたピーター・レーマン・ワインズは、バロッサ全域のブドウ栽培農家と契約し、伝統的なワイン造りを行ってきました。

多様な土壌で栽培されたブドウで造られたワイン、その味わいはとても個性的で、いろいろな表情を見せてくれます。高級ワインだけではなく、デイリーに楽しめるお手頃ワインもありますので、毎日飲むワインとしてもおすすめです。

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