フランスやイタリアと比べると、歴史が浅くそれほど多くの量が流通しているわけではないニュージーランドワイン。
しかし、とても豊かで恵まれた環境で造られるニュージーランドのワインは今、とても人気が高まっています。
新進気鋭のニュージーランドワインの歴史や特長を知ることで、ワインの新たな魅力に気づくことができるかもしれませんよ!
ニュージーランドワインの歴史
ニュージーランドワインの歴史は、フランスやイタリアといった主要なワイン生産国と比べると浅く、そもそもワインの原料となるブドウがニュージーランドに持ち込まれたのも1819年とされています。
ニュージーランドでワイン造りが始まったのは、1852年。イギリスの自治領となったニュージーランドの北島で複数のワイン生産地が誕生し、1875年ごろには南島でもワインの生産が始まりました。
ヨーロッパにおけるワインの広がりと同様に、ニュージーランドでもキリスト教とともにワイン造りが広まっていったのです。
1900年代の初めごろには、有力なワイナリーも登場しますが、近代的なワイン造りが始まったのは、1970年代に入ってオーストラリアの大手資本が進出してきてからです。
これを機に、ブドウの品種の1種であるミュラー・トゥルガウ種の栽培が推進され、甘口の白ワインが多く造られるようになりました。
また、1973年には、マールボロ地区でのソーヴィニヨン・ブラン種を使用したワインが世界的に注目を浴びるようになり、ピノ・ノワール種でもニュージーランドワインは高い評価を受けるようになりました。
このように発展を遂げてきたニュージーランドワイン。現在では、ニュージーランド食品衛生安全局が、ワイン法や食品法などといった法律に基づいて、生産の基準やラベルの表記などを管理しています。
品種名や収穫年、産地名などがラベルに表示されているので、選ぶときの参考にしたいですね!
ラベルの読み方について詳しく知りたい方は「ワインラベルを読んで好みを見つける」をぜひ参考にしてみてください。
ニュージーランドワインの産地と特長
ニュージーランドワインの産地は、北島にも南島にも複数存在します。南北に長いニュージーランドでは、それぞれの産地で造られるワインの特長も異なってきます。
それでは、ニュージーランドの主なワイン産地と、その特長について簡単にご紹介しましょう。
・ノースランド
ニュージーランドにブドウが伝わったとされる地で、主にシャルドネ種を生産。
・オークランド
フランスのボルドーのようなワインや、シラー種を使った赤ワインが有名。
・マールボロ
ニュージーランドでも最大のワイン生産地。世界的に評価が高いソーヴィニヨン・ブラン種を使用したワインが有名。
・カンタベリー
シャルドネ種、ピノ・ノワール種、リースリング種などといった品種を使用したワインを醸造。
ニュージーランドワインも有名に
ニュージーランドのワイン生産量は、「白ワイン:赤ワイン=6:1」といわれています。
確かに、ニュージーランドは、ソーヴィニヨン・ブラン種やシャルドネ種、リースリング種などを使用した白ワインが有名なのですが、ニュージーランドでは良質な赤ワイン用ブドウ品種「ピノ・ノワール種」も忘れてはいけません。
ピノ・ノワール種は非常に繊細な品種で、栽培が難しいのですが、ワイン生産の歴史が比較的浅い、アメリカやオセアニアなどといったニューワールドにおいて、いち早く栽培に成功させたのがニュージーランド。
非常にレベルが高いピノ・ノワール種が生産されており、そのピノ・ノワール種から造られる赤ワインは、「ニュージーランドのロマネ・コンティ」ともいわれるほど、国際的な評価も高いのです。
白ワインは有名なニュージーランドワインですが、今後は赤ワインにも注目ですね。
ニュージーランドワインを味わうならぜひマトゥアのワインがおすすめです!爽やかでフレッシュな味わいを楽しめますよ!
マトゥアについては「ニュージーランドのワイナリー、「マトゥア」のこだわりとおいしさの秘訣とは」をご覧ください。
スクリューキャップが99%!
オーストラリアでスクリューキャップが積極的に採用されていることに呼応して、ニュージーランドのワイン生産者もスクリューキャップの使用をすすめました。
2013年末時点で、99%以上のボトルワインにスクリューキャップが普及しています。ニュージーランドワインなら、高級ワインでもワインオープナーなしで楽しめちゃいます。
ワインオープナーは無いけれど、少しお値段高めの美味しいワインを飲みたい時の参考にしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?ワイン造りの歴史は浅くとも、非常に風味豊かで味わい深いワインが生まれるニュージーランド。
すでに有名な白ワインだけでなく、生産が難しいピノ・ノワール種を使った赤ワインも楽しんでみたいですね。