CULTURE

ニュージーランド初のソーヴィニヨン・ブランを醸造「マトゥア」のこだわり

マオリ語で「総本家」を意味し、ニュージーランドで初めてソーヴィニヨン・ブラン種を植樹し、ワインを醸造したワイナリー「マトゥア」。フレッシュでおいしいニュージーランドワインの代名詞的存在です。ここでは、マトゥアのこだわりのワイン造りと、どのようなワインがラインアップされているのか紹介します。

ニュージーランド初のソーヴィニヨン・ブランを醸造「マトゥア」のこだわり

世界から評価を受ける「マトゥア」のこだわりとは

世界的にも評価が高い「マトゥア」のワインはどのように造られているのでしょうか。詳しくみていきましょう。

どのような地域で造られているのか

マトゥアのワインが造られているのは、ニュージーランドの北島のギスボーン、ホークベイと南島のマルボロ、セントラル・オタゴの4地域です。マトゥアが所有する土地は360ヘクタールにおよびます。それ以外にも、契約畑が3,600ヘクタールあります。

ニュージーランド初のソーヴィニヨン・ブランを醸造「マトゥア」のこだわり

冷涼な地域のマルボロではピノ・ノワール種、ソーヴィニヨン・ブラン種が主に栽培され、ブドウの熟成期間が長く、ピュアで香り高いワインとなるのが特長です。ギスボーンでは、質の良いシャルドネ種が採れ、日照時間が最も長いホークベイではシャルドネ種やリースリング種、メルロー種など様々なブドウが栽培されています。

標高が高く、ブドウ生産地としては最南端に位置するとも言われるセントラル・オタゴはピノ・ノワール種の栽培に適しており、華やかな香りのワインが造られています。

ワイナリーの特長やこだわりとは

ニュージーランド初のソーヴィニヨン・ブランを醸造「マトゥア」のこだわり

ニュージーランドのワインといえばソーヴィニヨン・ブラン種と言われていますが、実はこの2つを最初に組み合わせたのは、マトゥアの創設者ビルとロス・スペンス兄弟です。

1969年に、このスペンス兄弟がニュージーランド初のソーヴィニヨン・ブラン種を植樹したのが始まり。1973年にウエスト・オークランドに小規模な施設を借り上げ、ワイナリーを建設しました。そして、1974年には最初のソーヴィニヨン・ブラン種のワインの販売を始めます。

ニュージーランド初のソーヴィニヨン・ブランを醸造「マトゥア」のこだわり

ニュージーランドでソーヴィニヨン・ブラン種のワイン造りに成功するという、この革命的な挑戦と実績により、フレッシュでバランスのとれたソーヴィニヨン・ブランの産地として世界的に有名になりました。

実際に、ニュージーランド マトゥアは数多くの受賞歴があります。

・ニュージーランド・ワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー 4年連続受賞(13,14,15,16)
・2013 Royal Easter Wine Show, 2014 New Zealand International Wine Show,
・2015 Royal Easter Wine Show, 2016 International Wine & Spirit Competition.
・2012年以降、国際ワインコンペティションで15個のトロフィーを獲得

今では、マトゥアの創業者であるスペンス兄弟といえばニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランのパイオニアとしても知られています。

マトゥアの美しいラベルの色は、ニュージーランドのブドウ畑の近くを流れる河の色、「ティエル・カラー」を表しています。ロゴとなっている紋章のようなマークは、マオリ族をイメージしたマトゥア独自のタトゥー柄。繊細で華やかな印象を与えてくれます。

マオリ族からもこの紋章を使用することを正式に認められており、名実ともにニュージーランドを代表するぶどう品種であるソーヴィニヨン・ブランを始めて植樹・販売した「総本家」である証とも言えますね。

ニュージーランド初のソーヴィニヨン・ブランを醸造「マトゥア」のこだわり

6年連続でホットアワードブランド受賞

マトゥアは、アメリカの酒類業界向けに発行されている専門誌『インパクト・マガジン』のホットブランドアワードを受賞しました。なんと、今回で6年連続という快挙です!

2020年に受賞した1本は、辛口の白ワイン「マトゥア・リージョナル・ソーヴィニヨン・ブラン・マルボロ(参考小売価格:税抜2,008円)」でした。(ワインの詳細については後述しています)

■インパクト・マガジンのホットブランドアワードとは?

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インパクト・マガジンはワインに限らず、さまざまな酒類を扱っており、分析やデータ、「トレンド情報などを提供し続けている権威ある雑誌のひとつです。アメリカのM.Shanken Communications,Incが年16回の頻度で定期的に発行しており、同社はほかにもワインスペクテーター誌やウィスキーアドヴォケート誌を発行するほど酒類に精通しています。

ホットブランドアワードは、インパクト・マガジンが2年連続で2桁の成長を遂げたワインおよびスピリッツの「ブランド」に対して授与する賞です。マトゥアは2019年、アメリカの市場において615,000函の売上を記録し、17%増の実績を出したことが評価されました。

いまやアメリカ国内において、マトゥアはニュージーランド発のワインブランドとして最も成長率の高い注目ブランドとして認められています。

■ボトルの秘密も評価のポイントに

ボトルのラベル部分に施された一工夫も、マトゥアのホットブランドアワード受賞を後押しした理由のひとつです。

ワインを美味しく飲むために必要な要素はマリアージュなど複数あげられますが、最も注意すべきは温度です。マトゥアはラベルの表示によって、最適な温度が瞬時に分かるように配慮されています。

その秘密は、サーモグラフィ技術を取り入れた「サーモラベル」を採用したことにあります。飲用に最適な温度まで冷やされると、ラベル部分にスノーフレークマークが現れる仕掛けです。

ニュージーランド初のソーヴィニヨン・ブランを醸造「マトゥア」のこだわり

サーモラベルによって、ワインセラーがなくても気軽に最適な温度でワインを楽しむことができます。

また、ラベルにはスノーフレークマークのほかに、マオリ族のロゴデザインも現れます。誰でも簡単にワインの温度把握ができるうえ、ラベルの表情の変化も楽しめるマトゥアは、まさに多くの方から愛されるブランドと言えるでしょう。

ラベルひとつにもしっかりとブランドのこだわりが感じられるマトゥアだからこそ、6年連続のホットブランドアワード受賞につながりました。

「マトゥア」のワイン・料理とのマリアージュをご紹介

マトゥアのワインは、どれをとってもリッチな果実感とさわやかな飲みやすさをもっています。ラインアップの中から3つのアイテムを代表してご紹介します。

良く合う料理も一緒に紹介しますので、ぜひ参考にして楽しんでください。

マトゥア リージョナル ピノ・ノワール マルボロ_外観.image

「マトゥア リージョナル・ピノ・ノワール・マルボロ」(参考小売価格:税抜2,408円)

ストロベリーやスイートレッドチェリーの香りがする、ほんのりスパイスを感じるフレッシュな味わいのピノ・ノワール種の赤ワインです。ボロネーゼなどのパスタと合わせるのがおすすめ!

 

 

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MN48マトゥア リージョナル SB マルボロG01外観

「マトゥア リージョナル・ソーヴィニヨン・ブラン・マルボロ」(参考小売価格:税抜2,008円)

クリアボトルに入ったさわやかな白ワインです。フレッシュなハーブのニュアンスとクリスプでシトラスフルーツの味わい、酸とのバランスが楽しめます。エビとレモンのリゾットと良く合います。

2020年、インパクト・マガジンのホットブランドアワードを取得するきっかけとなった人気の1本です。

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PN25マトゥア リージョナル ピノ・ノワール・ロゼG01外観

「マトゥア リージョナル・ピノ・ノワール・ロゼ・マルボロ」(参考小売価格:税抜2,008円)

果実味たっぷりでさわやかな味わい、夏にぴったりのロゼワインです。冷蔵庫で45分くらい冷やし、7度前後でお飲みいただくのがおすすめです。

フルーツサラダや白身魚ソテーといった淡白でもうまみのある料理と一緒に楽しんでみてください。

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※ワインについては、記事掲載時点での情報です。

まとめ

ニュージーランドに始めてソーヴィニヨン・ブラン種を植樹し、ワインを造り始めた「マトゥア」。世界中のワイン好きから「革新的」と注目を集め、今もなお人気のワインを造り続けています。

ラベルやロゴにもこだわり、ボトル自体が美しいのもポイント。ちょっとした記念日や友達との集まりについ持参したくなりますね。おいしいマトゥアにスペシャルな料理を合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

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