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あなたもきっと日本ワインの虜になる!産地やワイン選びのコツを紹介

ワインといえば、フランスやイタリアをはじめとしたヨーロッパの国をイメージする方も多いのではないでしょうか。チリやカリフォルニアなどをイメージする方もいるかもしれませんね。

しかし実は、日本でもおいしいワインが造られていることをご存知でしょうか。近年はその評価も高まってきており、そのおいしさは世界でも評判となっています。

今回は日本ワインの魅力についてご紹介します!

日本ワインについて紹介

日本ワインってどんなワイン?

「日本ワインって、日本国内で造られているワインのことでしょ?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。けれど実はそうではなく、明確な基準が存在します。

まずは日本ワインとはどんなワインなのかについて説明していきましょう。

日本ワインの味

他の国で生産されるワインと比べて、日本ワインは繊細でフルーティーな味わいが特長です。全体的に自然な口当たりで、穏やかな味わいに仕上がっています。

少し前までは、日本におけるワイン製造の歴史が浅いことや、日本産のブドウの扱いが難しかったことなどから、味が物足りないといわれることも珍しくありませんでした。

しかし生産者が工夫を重ねてきた結果、日本ワインの味は格段に上がり、コンクールで賞を受賞するまでになったのです。

日本ワインの繊細な味わいは、醤油や出汁など日本食との相性が抜群です。普段の食事と一緒に楽しむのはもちろん、日本食でおもてなしをする時にもぴったりですよ。

日本ワインと国産ワインの違い

日本ワインと国産ワインの違い

日本ワインと国産ワインは同じものと思われがちですが、実は異なるものです。それらの違いについて、明確に区別する基準が設けられています。

日本ワインをブランド化して世界へ広めていくため、日本では2015年に国税庁がガイドラインを制定しました。

ガイドラインでは、日本ワインは国産ブドウを100%使用して造られたワインとされています。そのため、一部でも国外産のブドウを使用していれば日本ワインと名乗ることはできません。

一方、国産ワインは輸入したブドウや濃縮果汁を使用していたとしても、国内で醸造されていれば国産ワインと名乗ることができます。

また、特定の地域で生産されたブドウを85%以上使用していれば、その地域の名前をラベルに記載することが可能です。

日本ワインの歴史

まだまだ歴史が浅いといわれている日本ワインですが、その始まりは1870年代にさかのぼるといわれています。

西暦 できごと
1874年 山梨県甲府市にて、山田宥教と詫間憲久の二人がワイン醸造を開始。
1877年 土屋龍憲と高野正誠の二人がフランスへワインを学ぶために留学。帰国後に宮崎光太郎を迎え、初めての民間ワイナリーとなるワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」を創設。国内のワイナリーが設立されるきっかけとなる。
1891年 新潟県越後高田の川上善兵衛が「岩の原葡萄園」を開設。ブドウの品種改良を手がけ、日本の風土に合ったブドウ作りの挑戦を始める。
1901年 茨城県にて神谷伝兵衛がワイン醸造をはじめ、2年後にフランス様式の醸造所「牛久シャトー」を創設。
1904年 山梨県で小山新助が「登美葡萄園」の造成を開始。
1927年 岩の原葡萄園の川上善兵衛が品種改良に成功。ここで「マスカット・ベーリーA種」が誕生する。

こうした歴史の背景には、明治時代に殖産興業の一環として、ブドウ栽培・ワイン醸造振興策が奨励されたことが関係しています。

日本国内でワインの消費量が増えたきっかけは、1964年に行われた東京オリンピックや、1970年の大阪万国博覧会です。高度経済成長を追い風にして、日本ワインの生産・消費も急速に広まっていきました。

日本ワインの有名な産地

日本ワインの有名な産地

日本ワインの産地はブドウの収穫量が多い都道府県に集中しています。1位の山梨県、2位の長野県、3位の山形県で三大産地と呼ばれています。いずれも寒暖の差が激しくワイン用の糖度が高いブドウ栽培に適した土地柄です。

特に注目されているのが山梨県。明治時代初期に最初の国産ワインが造られた発祥の地です。日本の固有品種である「甲州種」が多く栽培されている土地でもあります。

日本を原産地とするブドウには他にも新潟県生まれの「マスカット・ベーリーA」があります。

こちらは赤ワイン用です。甲州とともにO.I.V.(国際ぶどう・ぶどう酒機構)に認定され、ラベルに品種名を記載し、EUへ輸出できるようになりました。世界に通用するブドウ品種なのです。

日本ワイン始まりの地「山梨県」

国内ワイナリーのおよそ40%近くを有するという山梨県は、夏から冬にかけて気温差が大きく降雨量が少ない地域です。

特に甲府盆地は寒暖差が大きく風が弱いことから、多くのワイナリーやブドウ栽培地が集まっています。土壌は粘土質で水はけが良いことから、ワイン用ブドウの栽培に適しています。

日本固有の白ワイン用ブドウとして有名な甲州種は、国産の白ワインの原料としても使われる頻度が高い山梨県を代表するブドウです。

甲州種を使って製造された白ワインの特長は、穏やかな性格と控えめな酸味で、青リンゴや柑橘系の果実を思わせるフレッシュな香りをもっていること。日本固有の品種らしく和食にもぴったりな味わいです。

甲州ワインについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
「日本のワインといえば甲州ワイン!その魅力とは」

多様なワインが楽しめる「長野県」

長野県は、塩尻など標高の高い土地にブドウ畑が広がっており、昼の日照時間が長いため、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウ栽培に適した気候となっています。

降雨量が少なく、火山灰による水はけの良い土壌が、ブドウの味と香りをギュッと濃縮させてくれます。しっかりとした果実感の中に、スパイシーな香りを感じるワインが仕上がります。

また、塩尻ほどの標高ではないながらも、上高井郡高山村も少ない降雨量と昼夜の寒暖差は似通っており、さわやかな香りの白ワイン用ブドウなどが栽培される土地です。

香り豊かなワインが特長「山形県」

東北地方に位置する山形県は雪国のイメージが強い方も多いでしょう。しかし、夏になるとなかなかの猛暑となり、収穫を迎える9月ごろには夜が一気に冷え込む、特長的な気候をしています。

土は水はけが良く、夏の暑さと収穫期の昼夜の温度差によって、香りが強く味の凝縮したブドウが育ちます。

芳醇な香りと優しい味わいが魅力のワインとなるのが、山形県のワインの特長です。

個性的な香りのワインを造る「北海道」

湿気の多い日本の中で、梅雨を迎えない北海道は、湿度が比較的低い土地でもあります。昼夜の寒暖差が大きいことも影響し、ヨーロッパ系のブドウ品種の栽培には、最適な環境が整っています。

赤ワイン用のキャンベル・アーリー種や、白ワイン用のナイアガラ種などがさかんに栽培されている地域です。

北海道で造られるワインの特長は、様々な醸造技術を取り込んだ製造方法や、本州とは異なる気候による個性的な香り。そして、糖度の高いブドウによる濃厚な味わいです。

なかでも余市は道内№1のワイン用ブドウの産地であり、北海道の中でも温暖品質の高いワインが造られる地として知られています。

甘味のあるワインが魅力的「岡山県」

西日本はワイナリーが少ない地域です。その中で、ワイナリーが多い方である岡山県。
気候が良く、一年間で晴れている日が多いため、ブドウ産地として適しています。

生産量の多い品種は、黒ブドウのピオーネ種やマスカット・オブ・アレキサンドリア種などです。

蒜山高原では山葡萄の栽培が盛んになっています。気候の関係から甘味が強く育ちやすいです。

日本ワインを味わいたい!選び方のコツは?

日本ワインを味わいたい!選び方のコツは?

日本ワインとひと口にいっても、産地によってブドウの特長が異なるため、ワインの味わいも変わってきます。日本ワインを選ぶ時は、使われているブドウの品種を1つの基準にすると良いでしょう。

白の日本ワインを選ぶ場合

さっぱりとした白ワインが飲みたいなら、「甲州種」のブドウを使ったワインがおすすめです。

甲州種は山梨県甲州市で確認された日本固有のブドウ品種で、柑橘系の淡く控えめな香りと酸味が特長です。世界での知名度や評価も高く、いろいろな料理に合わせやすいため、初めて日本ワインを飲むという方にもおすすめの品種です。

甲州ワインについて詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。

甘めの白ワインを楽しみたいなら、フルーティーで甘味を感じられる「マスカット・オブ・アレキサンドリア種」を使ったワインが良いでしょう。

赤の日本ワインを選ぶ場合

赤ワインの渋味が苦手という方は、渋味が穏やかな「マスカット・ベーリーA種」がおすすめです。

マスカット・ベーリーA種は新潟県の「岩の原葡萄園」で品種改良によって生まれた品種で、甲州種と並んで日本を代表するブドウ品種です。イチゴのような香りと優しい酸味が特長的で、この品種のワインは飲みやすいのでおすすめです。

日本食とも合わせやすく、普段赤ワインをあまり飲まない方でも比較的飲みやすいワインといえるでしょう。

しっかりとした味わいの赤ワインを楽しみたいなら、「カベルネ・ソーヴィニヨン種」や「メルロー種」を使ったワインがおすすめです。

カベルネ・ソーヴィニヨン種は渋味のしっかりした力強い味わいが特長です。メルロー種は、穏やかな酸味と果実味の強さが大きな特長といえます。

おすすめの日本ワインをご紹介

おすすめの日本ワインをご紹介

ここでは、おすすめの日本ワインをご紹介します。
これから紹介するワイン「グランポレール」は、北海道、長野、山梨、岡山産のブドウを使用し、勝沼と岡山にあるワイナリーで醸造されています。産地ごとのテロワール(気候や地理などによる特長)をフルに反映したワイン造りを行っています。

「グランポレール」について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

「数々のワインコンクールで賞を獲得!世界に誇る日本のプレミアムワイン「グランポレール」とは?」

北海道

グランポレール 余市ケルナー(参考小売価格:税抜1,908円)

TA53グランポレール 余市ケルナーG01外観

ケルナー種を100%使った辛口の白ワイン。
さわやかでキレのある味わい。青りんごのようなフルーティーな香りを楽しめます。

 

 

 

 

 

グランポレール 余市ツヴァイゲルトレーベ(参考小売価格:税抜1,908円)

ツヴァイゲルトレーベ種を100%使ったミディアムボディの赤ワイン。
香りは上品ですっきりとした味わいが特長です。

 

 

 

 

 

長野県

グランポレール 安曇野池田ヴィンヤード シャルドネ(参考小売価格:税抜4,008円)

1H21GP安曇野池田 シャルドネ2018G01外観

シャルドネ種を100%使った辛口の白ワインです。
パイナップルやリンゴの香りとバニラの風味が絶妙に合わさっています。

 

 

 

 

 

グランポレール 安曇野池田シラー(参考小売価格:税抜5,008円)

長野県「安曇野池田ヴィンヤード」産シラー種を100%した1本。
濃厚で飲み応えのあるフルボディの赤ワインです。

日本国内で栽培・収穫されたシラー種によるスパイシーな香りと
滑らかなタンニンをお楽しみください。

 

 

 

山梨県

グランポレール 甲州(参考小売価格:税抜1,808円)

MX30SBグランポレール 甲州 750G01外観

甲州種を使った辛口の白ワイン。
フルーティーな香りとさわやかな酸味ですっきりと飲むことができます。

 

 

 

 

 

 

グランポレール 甲斐ノワールMX29SBグランポレール 甲斐ノワール750G01外観(参考小売価格:税抜1,808円)

甲斐ノワール種を使ったミディアムボディの赤ワイン。
上品な香りに、嫌味がないタンニンと酸味が特長です。

 

 

 

 

岡山県

グランポレール 岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア<薫るブラン>(参考小売価格:税抜3,508円

LC99SBGP岡山マスカットアレキ薫るブラン750G01外観

「果実の女王」と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリア種を使用した甘口の白ワイン。
柑橘系を思わせるさわやかな香りと上品な甘さが特長的です。

 

 

 

 

 

 

グランポレール MX31SBGP岡山マスカットベーリーA樽熟750G01外観 岡山マスカット・ベーリーA 樽熟成(参考小売価格:税抜1,808円)

 

マスカット・ベーリーA種を使ったミディアムボディの赤ワイン。
果実味を感じるやわらかな香りとまろやかな味わいが魅力的です。

 

 

日本にもワインコンクールがある

日本にもワインコンクールがある

ワインコンクールというと海外で行われているイメージをもつ方もいるかもしれませんが、日本でもワインコンクールは行われています。

特に知られているのが、2003年からスタートした日本ワインコンクールで、対象は日本ワインです。国内で栽培されたブドウのみを使ったワインを評価する場としてワイン愛好家の間でも知られています。

受賞したワインを味わえる公開テイスティングも行われているため、一般向けのチケットも人気です。

2019年に日本ワインコンクールでは、「グランポレール エスプリ ド ヴァン ジャポネ泉-SEN- 2018」が銀賞、部門最高賞、コストパフォーマンス賞の3つの賞を獲得しました。

よりおいしい日本ワインを楽しみたいという方は、コンクールの受賞結果も参考にしてみると良いかもしれませんね。

※ワインについては、記事掲載時点での情報です。

まとめ

日本ワインは日本で栽培・収穫されたブドウを原料にしており、日本人の舌と食事に合うよう造られています。

その味は世界の名だたるコンクールで評価されるほどです。先入観を捨てて飲めば、外国産とはまた違うおいしさに気づけるでしょう。

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